ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨後第23主日

2013年10月27日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書18:9-14>

今日の福音書で主イエスは、
自分を義として祈るファリサイ派の人と
赦しを願って祈る徴税人の対照的な姿を描き、
神の前に義とされたのは徴税人であった、と教えています。
パウロも「自分の弱さを認めてそこに働く神を受け入れる人こそ強い」
とまで言っています。
私たちは、自分を義としてより頼むのではなく、
罪ある私たちに働く神の恵みによって
強くされることを覚えたいと思います。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第22主日

2013年10月20日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書18:1-8a>

主イエスは熱心に祈ることを教えるために、
夜中にでも諦めず裁判を開くように訴える
やもめの例えを弟子たちにお話しになりました。
ここでの「裁く」の原語には
「義が現れ出る」という意味があります。
当時、やもめは社会的に弱い立場にあり、
その声は無視されがちでしたが、
神の義を祈り求めてしつこいほどに祈り求めるように
主イエスは教えておられます。
祈りは自分の願いを成就させるてめに神に訴えることではなく、
神の御心が正しくこの世界に行われることを求めて
自分の神の御心にしっかりとつなぎ合せる営みです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第21主日

2013年10月13日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書17:11-19>

主イエスは清めを願う10人の重い皮膚病者を清めました。
その10人のうち神を褒め称えながら戻ってきたのは、
サマリアの一人だけでした。
主イエスは「ほかの9人はどこにいるのか」と言っておられます。
人は、実利を得ようとする時には真摯になるようでありながら、
その事態が過ぎると真摯さをも忘れてしまうことも
多いのではないでしょうか。
私たちは、具体的な出来事から神に向かう思いを
絶えず深めていく者でありたいものです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第20主日

2013年10月06日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書17:5-10>

主イエスは弟子たちに仕える者の喜びと謙遜について
教えておられます。
今日の福音書を考える上で、
「早朝から働いた者にも夕方から働いた者にも
均しく一デナリオン支払うブドウ園の主人」の例えからもわかるとおり、
本来、主人に仕えて働くことは喜びのはずです。
主に選ばれて、与えられた使命を喜んで全うするところに
神の国の姿が現れ出るのです。
私たちも主に選ばれ招かれた者であることを心に留め、
それぞれに与えられた自分の勤めを果たしていくことができますように。

司祭 ヨハネ小野寺達
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