ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

大斎節第1主日

2015年02月22日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書1:9-13>

イエスは公生涯の始めに四十日間荒れ野で過ごし悪魔の誘惑を受けました。
マルコ福音書は、イエスは
「野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた」言っています。
「野の獣と一緒」とは
イザヤ書等に記された天の国のイメージであるとも考えられます。
そうであれば、イエスの宣教の始まりに
既に天の国の到来が示唆されていることになります。
わたしたちが大斎節を過ごすこともただの修業としてではなく、
そこに主イエスが共におられ、復活の主に生かされる意味が明らかにされるための
導きとして過ごすことを心に留めたいと思います。

司祭 ヨハネ小野寺達
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大斎節前主日

2015年02月15日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書9:2-9>

大斎節前主日には、毎年イエスの変容貌の物語を読んでいます。
この出来事は、イエスがガリラヤからエルサレムの十字架へと向かう
転換点に位置づけられています。
多くの人はガリラヤで奇跡や癒しの働きを見て
教えを説くイエスを誤解して期待を寄せますが、
その多くの人々はエルサレムに向かうイエスから離れていきます。
わたしたちはイエスの何に、どこにイエスの「輝き」を見るのでしょう。
各自が「十字架を負う」という事の内実をしっかりと見つめましょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
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顕現後第5主日

2015年02月08日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書1:29-35>

イエスは大勢の人々を癒し、
またその一方で人里離れたところで独りで祈っておられます。
この二つは信仰に生きる人に必要な車の両輪のことと言えます。
祈りのない人々の交わりは、その場の雰囲気や勢いで流されたり
表面的な出来事になりやすいものです。
神の深く対話すす者は他者の痛みについても深く理解する者となり、
他者との関わりもより深く豊かになることでしょう。
わたしたちも一人深く神と対話することと
人々との交わることの双方を大切にすることができますように。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第4主日

2015年02月01日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書1:21-28>

「悪霊を追い出す」という言葉は現代人には
うさん臭く聞こえるかもしれません。
でもその当時の人々は、自分を超える大きな力が存在し
その力が人を悪へと引き込むと考え、
その悪の力を「悪霊」ち呼んだのです。
そう考えると、それはうさん臭い話ではなく
まさに私たちの問題であることに気づきます。
イエスは徹底した愛を示し、わたしたちをあらゆる囚われと
その恐れから解放してくださいました。

司祭 ヨハネ小野寺達
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