「ラスト・エンペラー」の時代を
中国内部視点から描いた作品。
三姉妹が、
あるときは寄り添い、あるときは争い、国を思い、国に尽くす。
国を動かすのは金、そして教育なんだなあ。
三姉妹の両親の先見の明が現在の中国の礎なのかもね。
「ラスト・エンペラー」を先に見ちゃうと
映画としてのレベルがやや低いのがわかっちゃうし、
「そんな綺麗事だけじゃないだろう」と思うところがあるにしても、
図らずも国の中枢に関わることになってしまった三姉妹という存在自体が
とてもドラマチックだわ。
(宋家の子供は三男三女だったそうです)
「ラスト・エンペラー」はバッチリわかったけど、
中国内部はよくわからんわ~。
孫文、袁世凱、また孫文、蒋介石、毛沢東、そして周恩来?
点としての史実はなんとなくわかるけど、
流れとして、特に実感としては掴みにくいわ。
これにさらに各地の軍閥も加わると、
さらにわからん。
三姉妹の配役も良かったな~。
聡明な長女配役マギー・チャン、
美しく意志堅固な次女はミシェル・ヨー、
野心を秘めた跳ねっ返りの三女はヴィヴィアン・ウー、
美女の競演は眼福でした。
舞台版は長女が安奈淳さん、次女がヤンさん、三女がほさちで、
これまたぴったりな配役だったな。
特にほさちの、ある種の我が儘を押し通すところがすごく良かった。
「姉には会おうと思っていたの、
でも(持病のストレス性の)湿疹が出て・・・」
と言っていた。
映画に出てきた湿疹もこれなんだろうな。
(そのときの感想は →
こちら)
この時は「元になった映画はもっとドキュメンタリーっぽいんだろうな」
と思っていましたが、
実際に見たら普通に歴史映画でしたね。