ここ数年間何かの拍子に思い、考え、少々後ろめたさを覚えていたことは、”小人閑居して不善をなす”と言う俚諺だ。近頃別に取り立てて人の不為になった覚えは更々無いが、毎日の仕事を持たずの悠々自適の生活は、何となく世間様に申し訳ない気持ちがしていた。ところが今度は3度目の正規の職場にこの10月から就職できたと言う訳だ。晴れて胸を張って出勤をしている。嬉しく楽しい限りだ。ただ体力に限界があり無理は出来ないと思いつつ、生来の几帳面ながんばり屋さんが、毎日頭を擡げていて、帰宅して全身の疲労感を覚えることがあるのが気がかりだ。まだ気分は、旧制中学生時代の気持ちだが、しかし年令的には後期高齢者の中に入っている。でも大丈夫! 無理の無いスローライフを心掛けて行こうという思いたるや、切なるものがある。







