本年最期の大晦日の日である。今年の記憶に印する最大事は、何と言っても歩行時顛倒に因る入院手術であった。約一ヶ月間病床での生活、即ち起居振舞は新鮮であり、初めての、一ヶ月間と言う長い入院の経験であった。思慮すべき”もろもろ“の思索を重ねた。入院中も小原稿を求められたり、その間に最愛の弟子の急逝や、退院後に知らされた小学校以来の級友の死去など、悲壮で壮絶極まる最期の、この世への別れであったろうと思われる。皆若い世代だけに、我が身に引き比べて考える事頻りであった。儚い一生その間にお互いが何を為した事であろうか。想像するだに可憐で愛おしい思いが、彷彿と脳裡に蘇り過去るのである。ついぞ7月、そして10月まで会話や歓談を続けて来た間柄であった人々である。早逝と言い早折と言っても誰彼とも、その早遅は言い難い。医学部、歯学部の同期生も、既にその3分の2は鬼籍に入って仕舞った。つれないし、無情である。明日から新年である。志を立て直し元気を出して、明るく前向きに進もうではないか、と思う。
今日で此の1年は殆どお終いである。お歳暮で余り食べないものを摂ったせいか、胃腸の具合が一寸変だ!だが静養してお正月の一家での団欒や歓談に、少しも影響が無い様に元気を取り戻したい。それ以前に今年の此の時期、弟子や関係者から多くのお歳暮を頂き、自然に何故か一筆添えて礼状の手紙を書く気になってしまった次第である。そして内容は、「明年私は卒寿となる故、今年まで長年のお世話になったお礼を言上しつつ、どうぞ今後は、厚情溢れるお歳暮のお返し品など、これでお終いにして欲しい」旨の礼状を、約半数の人々に礼状として発送したところである。 “健康で元気な事こそが、生活の意味であり楽しみで意気があるのである”と、つくづく思われる。さぁーこれから今日は、東横までお正月の用品を買いに、家内と出掛ける予定である。最低限美味しいものを選んで、買ってくる積りである。
全てが年末の大祓いである。体も心も一転して新年を迎えるべく、一家一族皆がそ夫々の新体制の出で立ちである。暮れの天候は晴れて、雲は僅かばかりで、大勢は快晴一色と言う。ゆっくりとお正月に向けて全てを準備して、お昼過ぎからぼつぼつお買い物に行こうかと思う。メイもソファーの階段をやっと上ってソファで寝付く様になった。徐々に慣れて来たようであり、メイに執っては、大進歩である。キーボードの電池をも取り替え、廊下の踊り場の蛍光灯も取り替えた。傷んだ機能低下部分は、どれもこれも新品に取り替えた。これで全てが大丈夫で安心して、新年を迎えられそうである。
お正月と言えば昔は、一族一統団欒して、お餅を食べて羽根つき、そして公園での凧揚げぐらいが大体の相場であった。が、今は違う!今日は海外旅行組が成田で犇めき合っている状況である。朝起き抜けに昨夜思い出した医療技術専門学校への出し忘れ書面を書いた。怪我を契機として駅から遠い学校への講義の往復、授業で略3時間の「立ちっ放し」は少しくきついので、潔良く、講師の「退職願い」と「届け」とを清書した。それと共に万年筆書きで、4枚の便箋に怪我病欠の理由に似たご無沙汰の書面を草し、封書で発送し投函して置いた。学校も私も、お互いが区切りが着いて決着し、これで宜しかろうと思う。もうこれ以上は不義理の項目は何一つ無いものと思惟する。今日は晴れの筈が昼前少し曇って来た。だが洗濯物には影響は無いであろうと思われる。あと5日で新年である。その後に続く新年の毎日は連続して、お天気続きだそうだ! 新年は機嫌良く和やかに、健康第一にして過ごしたいと思う。
あと6日で今年も終わり新年が幕開けである。朝早くから屋上に洗濯物を干してベット用の薄縁布団も太陽の陽の光に曝した。これで暖かくゆっくり新年を迎えられそうである。昨夜はメイをお風呂に入れて毛を梳いて綺麗にした。一皮剥けた感じでスマートになった。その分昨夜は、ぐっすり寝たそうである。年末までにと書き上げた手紙、それは、弟子の弟さん、従兄弟、旧制中学の後輩の3人、その3カ所に、全て便箋と封筒を用い、万年筆書きで仕上げた手紙であった。全て義理と人情の人の心の閃きのなせる宿業であろう。年賀状書き上げを含めて、全てが終了し、今日は身の回りの整頓が全てである。大晦日の一日前30日には、渋谷のデパートに、“お買い物”をするだけが残っているだけである。日本初の新元素、悲願100年、米露独の独占崩すと題して、理化学研究所の新元素合成法を産經新聞が今朝の朝刊で報じている。写真はその中身である。
ずーっと昔の、父母の夫々の命日が今日25日なのである。早朝目覚めて思い廻らす事は、父母であり一家繁栄の事柄などである。先祖が善かれと思い、家の為に思索し、それを実行した事柄は長く影響を及ぼして、今に至っている。その為、それが何とも有り難い極みなのである。いろいろの事柄がその局面で行動や方向を変えて、今日の安泰が有ると思えば、数限りなく当時の事態や変遷が思い出されてならない。米穀商、旅館業、都会の牧場経営など、何度も曲折を乗り越えて、内田一家一統の今日の繁栄が有るのであると思惟される。今年もあと6日を残すのみである。新年を迎えてやるべき事案を考察して予測し実行して、悔いの無い一年をやり過ごそうと真剣に考えてきた。昨日までその殆どを、遣り終えた所である。今朝の天気は曇りから晴れて、今は温暖14℃の日和となって来ている。関東地区はこの先まで晴れの日が続くようであり、良い新年が迎えられそうで、何とも嬉しく楽しみが喜びとなって来ている。
凡そ丸まる2日間懸って年賀状を257枚を完成して、午前中ポストに投函を済ませた。年賀状を只管書くとは言うものの、その準備たるや大変であり、プリントアウトするまでに、すべき事は間々あり綺麗に仕上げる術を、連日続けなければならず、それが容易ではなかった。プリンターとパソコンとのコンビが、とても大事であった。一度印刷が終ってしまえば何の事は無いと言うが、年賀状を仕上げる合間に、他の要事、例えばお歳暮の礼状などやその他、それらも画一的でなく、夫々少しずつで変化が有って、それにきちんと対応せねばならず、プリント一筋と言う訳には参らぬ所が、難しい。今日の午前中でそれらが全て完了したので、本当にほっとしている。これから午睡でもしてゆっくりしたい。夕頃屋上からの太陽の、まん丸で真っ赤で大きい沈み込む姿に見惚れてしまった。その美玲さがとりわけ美しかった。
あと一週間ばかりで新年へ移行するクリスマス前日となった。部屋のお掃除や出すべき人への手紙や返礼など大方を終えて、今日一日は、年賀状の一言文句を操入したり、自筆のペン書きを書き加えたりする予定の日である。明日までに出さないと年賀状がお正月の一日に届かないそうなのである。さぁー急いで今日中に書き終えて、ポストに投函して来ようかと思う。これから一枚一枚宛先を見乍らの手作業で大変である。此の厄介な作業は一に掛かって郵便局の係員の不手際に由来しているから、尚更、気が滅入る次第なのである。さぁー善は急げであり、これから大いに頑張ろうと思う。畏くも今日は82歳の天皇誕生日である。弥栄を寿ぎ奉ろう。
今日は冬至であり日本晴れで爽やかである。屋上からは富士山が頭に雪を頂いて清麗で遠望できる。メイの住まい一式を玩具を含めて洗濯して一杯に干した。きっと綺麗に乾く事であろう。その後住まいを絨毯部分を主に掃除機で清掃して、今年度の煤埃を取り除いた次第である。綺麗さっぱりしてとても気持ちが良い。その後序でに三茶に行って、お正月の門飾りと今日の冬至の柚子を2軒分と、北海道の南瓜を買ってきた。これで今日の大事な仕事は殆ど完了である。夕方からは柚子湯の準備が楽しみである。メイが何時もお掃除の際、嫌がりもしないし邪魔もしないで平気で一緒に戯れているので、大いに助かりよい子である。白いスズメは幸運を呼び縁起が良いと言う。