春風駘蕩として花咲く陽春身辺に訪れ来り、今日茲に、吾等日本歯科大学第３８回卒業生の卒業式が、厳粛に盛大に挙行せられる。この文言は、私が３２５名の同期生を代表し、昭和２４年３月２４日午前１０時、学長の祝辞の後、総代として、整生厳粛に述べたものである。今も明らかにその前文を抄読することのできる、文章である。思い出は懐かしく、想い出も多く、暗誦でき、６０年前の出来事を諳んじる事が出来るから妙である。時は正に今、地球全世界を覆い猖獗を極めている新型コロナウイルス、多くの地球人を襲い感染を拡大させ、2か月後の今も治まる気配が無く、先行きが見えてこない。一日も早い退散が必要な感染なのだが、愼に怖いウイルス感染であり、早く如何にか退散してほしと願って居る。科学者をはじめ多くの研究者が全力で取り組んでいる。東京では一日の感染者が１８９人最多となった。この先如何なるのであろうか。未だ誰しも感染病拡大の予後は見えない。
