7月の活動報告です。
7月12日に、マングローブ林での持続可能な観光開発プログラムを進めるために、西ロンボクの南レンバール村に行きました。
(他のマングローブ林での打ち合わせの様子はこちら。西ロンボクのバゲッ・クンバール、東ロンボクのギリ・ランプ)
Yui-Tool telah pergi ke kantor desa Lembar selatan, Lombok barat, untuk diskusi dengan Pak Beny Basuki(kepala desa) dan pak Foazan.
(左から南レンバールの村長さん、私、村のコンサルタントのファオザンさん、ティウィ)
南レンバール村のマングローブ林には、以前よく日本の学生さんなどを案内しました。
(まだ、トレイルが壊れていなかった頃。2017年10月)
南レンバール村は、マングローブ林沿いのトレイルが設置からわずか5年で壊れてしまいました。
昨年度、南レンバール村のリテラシ・プシシル(ファオザンさんが指導する若者グループ)の無料塾の子供たちへ、何度かプログラムを実施しました。
「ごみについて考えるプログラム」の実施とクリーンアップ活動(2021年6月)
「マングローブ林環境教育プログラム」の実施(2022年2月)
今回は、村長のバスキさんと、ゆいツールボランティア兼SAMALASメンバーのコマン、ティウィ、マデと一緒に打ち合わせをしました。
(左から、バスキ村長、ティウィ、私、マデ)
(バスキ村長とコマン)
南レンバール村役場は、マングローブ林の観光アトラクション、料理、お土産センターを含むツアーパッケージを開発したいと考えています。現在住民等と共に、マングローブ・エコツーリズムエリアの開発のための作業計画を作成しているそうです。(ドイツ政府に向けた提案)
そして、マングローブ樹種の同定を含む科学的研究が実施されています。
以下は、マングローブの樹種のリストです。(これはとても欲しかったデータでした!)
ゆいツールは、昨年度「マングローブ林環境教育プログラム」を開発し、その中でロンボクでよく見られるマングローブの樹種のリストを作成しました。
今回、このリストの中にはない樹種を2種類発見しました。もしメジャーなものであれば、いずれリストに追加したいな、と思っています。
村長さんと打ち合わせが終わった後、外で住民向けワークショップを実施していたファオザンさん(村のコンサルタント)と少し話しました。
その後、南レンバールのマングローブ林の状況を確認しに行きました。
(南レンバールのマングローブ林)
舟を出してくれた船頭さんに、以前PLN(インドネシア国有電力公社)が植林したマングローブはどうなっているか確認したい、と言ってみたのですが、確かな情報はわからず。「ほとんど流された」と言われて、その辺りを指さされても、私の記憶とは違う場所のような気もして、看板があったはず、と写真を見せてると「看板も倒れて流された」と言われました。
あちこち舟で回ってもらいましたが、看板は見当たらなかったので、本当に流されたのだろうと思いました。
同時に「マングローブの苗を植林した後、フォローアップはしないのか?」と聞くと、「植えっぱなしだ」という返事がありました。
お金をかけて植林をしても、きちんと育たなかったから無駄になるのに、企業(日本もインドネシアも)は植えることしか考えないことが多いのだろうと思います。
同じ西ロンボクのバゲッ・クンバールでは、政府が育苗場を持っていて、植林した苗の管理を行う住民グループも存在しています。
(すっかり壊れたトレイル)
バゲッ・クンバールも南レンバール村も、観光利用できるマングローブ林は豊富にありますが、設備が整っていないため、ツーリストがアクセスできる場所や方法が限られていることがネックだな、と訪問して感じました。
(山)
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