12月上旬よりロンボクで活動しています。
先日、アクティブな女性と出会いました。マタラム市から支援を受けている「リサンごみ銀行」に所属するハジ・ヌルニアさん。
様々なごみから、さまざまな商品を作り出しています。ウダヤナごみ銀行は、まだこういうものを作れる職人さんがいないため、ヌルニアさんに試しに商品を作ってもらうことにしました。それから、ミシンを使ったバックなどの作り方を、別のごみ銀行に伝授してもらうことに。
Ini Ibu Hj.Nurnia dari Bank Sampah Lisan Kota Mataram.
ロンボクにある「ごみ銀行とごみ銀行をつなぐ」という活動は、ゆいツールの活動のひとつで、とても重要な意味があります。
インドネシアの人は、あまり協働を好みません。悪く言うと、「手柄を独り占めしたがる」傾向があります。または、コーディネートは手間がかかるので、進んでやるひとがいない、という状況です。
足りないところを補い合って全体として発展していこう、という考え方を実行するのはなかなか難しいのですが、外国のNGOが間に入ることで少しは協働が進めば、と思ってやっています。
こちらは、ロンボクで最も成功しているごみ銀行、「NTBマンディリごみ銀行」です。
行くたびに、新しい取り組みが見られます。
こちらは、コンポストを使った菜園です。
となりでコンポストを作っています。
北九州の高倉さんが考案した「高倉式コンポスト」です。 Ini tempat buat kompos TAKAKURA.
リーダーのアイシャさんが、最近製作したごみ銀行のマネージメントに関する本の第2弾がやっとできあがったので、もらってきました。
↑ お隣は、以前何度かこのブログで紹介している、クカイ村のビナ・サラム(コンポストづくりをしているグループ)のリーダーパイズルさんです。
別の日には、タナ・ベア村を訪れて、英語教室を運営してるトニーさん(写真下、一番右側の男性)と打ち合わせをしました。
打ち合わせの内容は、学生向けエコツアーでタナ・ベア村に宿泊する件についての確認と、ツアー内で行うワークショップのやり方について等の確認です。ワークショップを手伝う、ゆいツールの現地ボランティアスタッフも一緒です。
また、シウン・グミランごみ銀行のハミドさん(左から2番目)を、タナ・ベア村で行おうとしている村ツーリズムを紹介するために、誘いました。
トニーさんは教育畑の人なので、ワークショップなどについての理解が早く、非常によい協力者です。
(前回のワークショップの様子はこちら)
トニーさんは、村ツーリズムの活動を理解してもらうために、私を連れてタナ・ベア村村役場と、北バトゥッ・リアン区役所に赴きました。
Di kantor Desa Tanak Beak, Kecamatan Batukliang Utara, Lombok Tengah.
Di kantor kecamatan Batukliang Utara.
私の印象は、タナ・ベア村の村長さん(就任1か月‼)は、村のごみの問題の深刻さや住民に対する行政の活動や支援が時には無駄になっている、ということを認識していて、トニーさんとゆいツールの活動にも理解を示してくれましたが、北バトゥッリアン区長さんは「ごみの問題はたいしたことはない」「住民にしっかり伝えている」「村ツーリズムもほかの場所(マス・マス村)でやっている」など、わりとそっけない感じでした。
それは、管理する区域の広さに関係があるのだと思いました。村長さんはより住民に近く、住民の声もまっすぐに届きますが、区長さんレベルでは、あっちもこっちも見なければならないので、どこかの村の小さな活動に気を払っている余裕がないのかもしれません。
そうは言っても、そのような活動を村で行うこと自体は問題ないし、村の発展のために力を貸してくれてありがとう、という言葉はいただきました。
さて、22日から学生向けエコツアーがスタートします。
ロンボクはちょうど今、雨季の真っ最中でよく雨がふります。
あまり活動に支障がでなければ、と祈っています。
(山)
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