生き物クイズ、ゾウさんとイノシシに続いて、今回は「にわとり」!!
生き物クイズは、東京都内の学童保育で、小学校低学年から中学年くらいの子たちに、生き物や生き物が暮らしている環境に興味を持ってもらいたいと思い作っています。
最初に、ニワトリとはどんな生き物か聞きます。
くちばしが黄色い!(人間が)卵を食べる!コケコッコーと鳴く!
「にわとりは人間の役に立っているんだけど、どんな風に?」卵!鶏肉!
「スーパーにある鶏肉は、にわとりの肉なの?」と念のために聞くと、自信なさげにうなづく子供たち。
「にわとりを直接見たことのある人は?」・・・・(どうやらいない様子)
コロナだから動物園に行けないー!という子供もいましたが「動物園ににわとりはいないかな・・・」
ゆいツールの活動地のインドネシアでは、にわとりを直接見たことのない子供は皆無です。
それくらい、インドネシア人にとってにわとりは身近な家畜です。
日本でも、昔はそうだったのですが・・・。さて、気を取り直してクイズです。
一問目は、卵が何日でひよこになるか?というもの。(イラストはないため写真は省略)
1週間(7日)、2週間(14日)、3週間(21日)。
子供たちは、多くが2週間くらい、と考えました。(答えは21日です)
面白かったのは、機械で温めればもっと早く孵るのでは?と言った子がいたこと。
生きものは、電子レンジに入れて、チン!とはいかないのです。親鳥が温めても、機械で温めても、21日かかるのです。
2問目は、「コケコッコーと大きな声で鳴くのは、オス?メス?両方?」
Kemarin, Yui-Tool membuat quiz mengenai Ayam untuk anak-anak SD kelas 1-4 di Tokyo.
これは、言わずもがな、ですね。
子供たちは、3色あげていました。コケコッコーの意味をたずねると、「なにかを教えてあげてるんじゃない?」とか「メスを呼んでる!」という声がありました。オスは、縄張りを主張するために、声を張り上げているのです。
それにしても、子供たちは直接にわとりを見たことがない、ということは、直接「コケコッコー!!」を聞いたことがないということ。
うーん。本物を見せてあげたい、と思いました。
以前、ロンボクで村ツーリズムを開発し始めたときに、日本の学生が村に泊まって、早朝からにわとりが騒々しく寝られなかった、とこぼしたことがありました。そんなことは、日本ではもうほとんど体験することはできませんね。
3問目は、うんち。
さすがに、赤を選ぶ子供はいませんでした。でも、青と黄色は同じくらいの比率でした。
本物を見たことがなければ、わからないのも仕方ありません。
(もしかして、イラストがおかしかったのかも。一応、こんなに大きくはないよーと補足はしたのですが)
ポイントは、おしっことうんちが一緒に出る、というところ。なぜなら、穴が一緒だから。
ちなみに、卵が出てくる穴も同じ。だから、時々卵にうんちがついてきます。
それを聞くと、ひゃーとびっくりする子供たち。
でも、売られている卵は洗ってあるから大丈夫。
それにしても、スーパーには卵や鶏肉がたくさん売られているのに、みんなはにわとりを見たことがない。
いったい、にわとりはどこで飼われているんだろうね。
そんなことにも関心を寄せて欲しい、と思いました。
昨年ロンボクに来た男子学生が、村でにわとりをさばくのを体験して「いのちをいただく」意味を実感したのですが(本人の感想はこちら)、そういう体験が今日本ではなかなかできません。
私自身は、大学の授業で体験しました。班ごとに一羽、にわとりをしめてさばきましたが、私は逃がしてあげたいと思っていました。
でも、血が抜かれて羽もむしられて鶏肉らしくなると、「ももが欲しい」と言って、いそいそ持ち帰りました。(現金なものです)
本来、人間は自然の中で暮らし、人と自然の関係はもっと近いはず。
ゆいツールは、人と自然をつなぐために、これからもツール(クイズやプログラムや若者たちの学びの場)を作り続けていきます。
(山)
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