生き物クイズです!今回は、「クマ」。
今まで作った生き物クイズ:ゾウさん、イノシシ、にわとり、かたつむり、おさるさん、うしさん、セミ、ハチさん、カマキリ
生き物クイズは、東京都内の学童保育で、小学校低学年から中学年くらいの子たちに、生き物や生き物が暮らしている環境に興味を持ってもらいたいと思い作っています。
さて、世界には何種類のクマが生息しているでしょうか?
「ホッキョクグマ(シロクマ)」「ツキノワグマ」「ヒグマ」あたりまでは、上級生が答えてくれました。
「アライグマ」と言った低学年がいましたが、残念。
アライグマは、アライグマ科アライグマ属に分類されます。(クマの仲間は、クマ科なので、別の種類になります)
あとは、東南アジアに生息する「マレーグマ」。あまりメジャーではない「メガネグマ」「ナマケグマ」「アメリカグマ」など。
そして最後に「ジャイアントパンダ」。おおまかに8種類のクマがいます。
では1問目。「日本にいるクマは何種類?」
Yui-Tool membuat quiz mengenai Beruang untuk anak-anak SD kelas 1-4 di Tokyo.
子供たち「えー、少ない!」3種類よりたくさんいると思ったようです。
「日本の山にいるクマだよ」と念を押します。
青と黄色が多かったような。
答えは、青。「ツキノワグマ」と「ヒグマ」です。
「ツキノワグマ」は、別名アジアクロクマというそうですが、首の下に白い三日月型の模様(月輪に見える)があるのが特徴です。
日本に生息しているのは、「ニホンツキノワグマ」です。本州と四国に分布しています。
「ヒグマ」は、「エゾヒグマ」で、北海道のほぼ全域に生息していて、日本最大の陸上生物です。
2問目。「熊の足の裏は次のうちどれ?」
これは、黄色を挙げる子供が多かったですが、赤や青の子供もいました。
赤はライオン(もしくはネコ科の動物)、青はゾウの足の裏です。
足の爪は描いていませんが、実際には足先には鋭い爪があり、こんな前足を振り下ろされたら、人間などひとたまりもありません。
3問目。「クマの主な食べ物はなに?」
これは、ちょっと意地悪な質問でした。
答えは、黄色ですが、蜂蜜も他の動物(死んでいた場合)も食べる時があるからです。
ただ、主食という意味では、黄色になります。
低学年の子供の一部は赤を挙げていたので、クマのプーさんのイメージが強いのかな、と思いました。
(こちらもそれを想定して選択肢を作ったわけですが)
ところで今年は、クマのニュースがとても多いそうです。
冬眠前にエサを探すうちに、人里や市街地まで出てきてしまって、かわいそうなことに見つかれば殺されてしまいます。
本来、人とクマが暮らしている場所は離れています。
でも、山にエサが少なかったり、人間が作っている作物が美味しそうだったり、山里に暮らしていた人がいなくなって(人がいればクマも警戒してそれ以上山を下りることは少ないでしょう)クマがどんどん市街地に近づいてしまう環境ができて、人とクマが出会う確率が上がってしまっています。
人は、クマに出会ったら、本能的に「怖い」と思います。
そして実際に、危険です。クマに打ち勝てる人間は、ほとんどいないと思います。
でも、「危険」だから、むやみに殺してもいいわけではありません。
今より100年前、100年前より1000年前、1000年前より1万年前、日本列島のクマの数はもっと多かったでしょう。
そして、多分人間が日本列島に移り住むずっと前からクマは、ここに暮らしていたでしょう。
クマに限らず、地球上の野生動物は、人間の活動の陰で数を減らし続けています。
私は、野生動物のことを考える時に、いつも思う言葉があります。
1992年の地球サミット(リオネジャネイロ)で、12歳の少女(セヴァン=スズキ)が語った言葉です。
「どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。」
※スピーチの全文は、こちらから。
私たち人間は、絶滅した動物をよみがえらせることはできません。
ましてや、その動物が生息していた環境全体を作り直すことなど不可能です。
人間はとてもちっぽけな存在であることを、忘れてはいけないと思います。
生き物クイズを通して、子供たちが、地球には人間以外の様々な生き物がいて、それが自然なのだ、ということを学んで欲しいと思っています。
(山)
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