久しぶりに、プログラムを作りました。「生き物クイズ ①ゾウさんクイズ」
と言っても、簡単なものですが。
東京都内の学童保育で、小学校低学年から中学年くらいの子たちに、生き物や生き物が暮らしている環境に興味を持ってもらいたいと思い作りました。
Kemarin, Yui-Tool membuat quiz mengenai gajah untuk anak-anak SD kelas 1-4 di Tokyo.
クイズをやる前に、ゾウについて知っていることを尋ねます。
鼻が長い、とか、体が大きいとか。子供たちは元気よく答えます。
どんなところに住んでいるかな?山の上?森の中?原っぱ?海の中?
海の中なんかにいるわけないじゃん!と叫ぶ子供。
動物園!と答える子供も。
ゾウについて興味が募ったところで、いよいよクイズです。
クイズは全部で3問。
ゆいツールのクイズは、いつも3択です。(選択肢が3つ)
子供たちには、赤・青・黄色のカードを持ってもらいます。
1問目は、上の写真です。
答えは、秘密です。自分で調べましょう。
次のクイズに行く前に、その長い鼻でゾウはどんなことができるのか聞いてみました。
水を飲む!シャワーみたいに自分に水をかける!高いところにある実とかを取る!
でも、鼻を使ってストローみたいに飲んでいるわけではないんだよ。
吸い上げて、口に入れて飲んでいるんだよ。
2問目は、こちら。
これ、知っている人は意外と少ないと思います。
子供たちは先入観がないから、人間と同じ場所、と思って赤を選んでいる子が多かったです。
子ゾウが、どっちに口を向けてお乳を吸っているか、よく観察してみましょう。
と言っても、動物園で子ゾウが見られるチャンスはとても少ないですね。
テレビなどで、動物番組を見る人はチャンスがあるかもしれません。
答えは、赤なのです。
牛や鹿や、山羊など、4つ足動物で子供にお乳をあげる生き物は、通常後ろ足の間にお乳があります。
なぜゾウは人間と同じなのか。とても興味深いです。
3問目は、こちら。
これは、大人ならわかるでしょう。
クイズをやった後は、野生のゾウたちが住んでいる場所の話を少ししました。
動物園のゾウではなくて、自然の中にいるゾウたちは、生きる場所がどんどん小さくなってしまっている、という話です。
象牙の話をすると混乱するので、今回はしませんでした。
ゾウたちは、私たち人間にお願いがあります。
なぜなら、ゾウたちが住んでいる場所を奪っているのは人間だから。
人間が森を切ったり、建物を建てたり、畑を作ったりするので、ゾウたちが暮らす場所が小さくなってしまっているのです。
野生のゾウたちが、生きる場所を残して欲しい。
それから、図鑑などでゾウについてもっと調べてみて欲しい。
ゾウ以外の野生動物についても、色々調べてみて欲しい。
と言うことで、ゾウさんクイズは終わりました。
クイズがたった3問のプログラムでも、子供たちの声を拾ってていねいに進めようと思うと、20分くらいは必要だ、ということがわかりました。
学童は、学年が違う子たちがいるので、実施する側としてはよい訓練になります。
生き物クイズは、高学年だからすぐ答えがわかる、というものではありません。
小学1年生でも、生き物に詳しい子であれば(あるいは偶然に)、3問正解することもあります。
ゆいツールのクイズは、当たることが目的ではありません。
考えること、興味を持つこと、そしてできたら調べたいと意欲がわくこと。
どうしてかな?と疑問を持つこと。
ゾウの鼻の穴が、ひとつだろうが、ふたつだろうが、みっつだろうが、そんなことは自分の生活にはなんの関係もないでしょう。
でも、人間とは違う生き物の生態を知ることは、本来ワクワクすることです。
そして、この地球上で暮らしている人間以外の生き物たちに関心を持ち、彼らの生息場所をむやみに脅かさないように、節度を持って人間の活動を行っていくことを考えられる子供たちを育てていきたい、と私は考えています。
生き物クイズは、これからシリーズ化していきます。
子供たちが、生き物にもっともっと興味を持つようになりますように。
(山)
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