先月、中部ロンボクの村で村ツーリズム開発に向けたワークショップを行いました。
Yui-Tool telah membuat workshop tentang desa wisata pada muda-mudi di dusun Dasan Agung, desa Tanak beak, Lombok tengah.
場所はタナ・ベアッ村というところで、村で英語教室を運営するトニーさんの協力を得てワークショップを実施しました。
というのも、この村で私とトニーさん(緑のシャツの男性)が協力して、これから村ツーリズムを発展させていこうと考えているからです。Yui-Tool kerjasama dengan Mas Tony yang ketua BC di desa Tanah beak.
3つの村の若者を集めて、村に外国のお客さんが滞在することについてどう思うか、お客さんと一緒になにをしたいか、お客さんを迎えるために何をしたらいいか、など、グループになって話し合いました。
Muda-mudi dari desa Tanak beak, desa Karang Sidemon, desa Lantan mengikuti workshop tentang desa wisata di BC.
ファシリテーターは、ゆいツールと一緒にウダヤナごみ銀行を運営しているティアさん(写真左)。Fasilitator adalah mbak Tia yang ketua bank samapah Udayana.
ゆいツールの現地ボランティアのジャミくんもお手伝い。
最初のグループワークは、3つの質問について考えます。
1.「村に外国人が滞在することをどう思いますか?」
(うれしい、仲良くなりたい、あまりうれしくない、自分とは関係ないなど)
2.「村にお客さんが来たら、なにをしたいですか?」
(村を案内したい、英語でコミュニケ―ションをとりたい、家に泊まってほしい、一緒に写真を撮りたいなど)
3.「村にお客さんを迎えるために、準備することはありますか?」
グループごとに話し合います。
話し合ったら発表です。
1.「村に外国人が滞在することをどう思いますか?」については、「うれしい」「うれしい、けどちょっと困る」「誇らしい」などの意見が出ました。
ちょっと困る、の理由は、インドネシア人じゃないから「何を食べるのか」「何に気をつけなければいけないのか」「何を準備したらいいのか」わからないから不安、ということでした。
そう、そういう気持ちが共有されることが、とても大切だと私は考えています。不安があるほうがいいのです。それは、相手のことを想像してちゃんと考えている証拠。
2.「村にお客さんが来たら、なにをしたいですか?」については、「お客さんを喜ばせたい」「歓迎したい、知り合いたい、村を案内したい」「村独特のものを紹介したい」など。
3.「村にお客さんを迎えるために、準備することはありますか?」については、「村で体験してもらうことを準備する」「村の清掃をする」「お客さんが泊まるところ、料理などを準備する」「お客さんが来る前に準備する」など。
私は、若者の意見を聞いて、少し安心しました。
彼らは、田舎の若者です。旅行をしたことはほとんどないはず。自分がホテルや人のうちに泊まった経験がないと、お客さんをもてなす、ということについて、あまり想像が及ばないのではないか、と心配していました。
ファシリテーターのティアさんが、上手に進行してくれて、若者たちも一部の子は恥ずかしがりながらも、前に出て発表をしてくれました。
私は、若者たちに、9月中旬にこの村に日本の大学生が2泊したときのことを伝えました。
このときは、トニーさんだけに準備をお願いしたので、若者たちの出番はなかったのですが、この時の経験で得た「もっとこうしてほしい」「大学生はこんなことを感じた」「日本人はこういうところが気になる」など、具体的に話しました。
トニーさんも、若者たちに「村ツーリズムを発展させる3つのポイントは、"清潔であること”"安全であること”"心地よいこと(お客さんが心地よいと感じてくれること)”だ」と伝えてくれました。
さすが、教室を開いているだけあって、話し方もわかりやすかったです。
後半のグループワークでは、具体的なアクティビティを考えてみました。
アクティビティの内容は、ヒミツです。
実は、前半のグループワーク後の発表のところで、とても重要なことが若者自身の口から発せられていました。
それは「村をきれいにして、お客さんを迎えたい」ということです。
若者たちは、自分たちの村がごみだらけで汚い、ということを認識していたのです。
ワークショップの冒頭で、ティアさんが「ごみ銀行」について説明したとき、強く興味を示した若者がいました。
「ごみ銀行」があったら、村がきれいになるかもしれない、とその若者は考えたようでした。
実は、トニーさんのところでは、すでにプラスチックごみを活用したクラフトづくり講習会(ごみ銀行設置への第一歩)を実施済です。
現在、2名の女性がクラフトづくりを継続しています。でもまだ「ごみ銀行」は立ち上がっていません。
もし、村の若者自身で「ごみ銀行」を運営できたら、村のごみも減ってくるかもしれません。
ゆいツールが、ロンボクの村で村ツーリズムを開発する目的は、若者たちが外から来る人たちに刺激を受けて、村の発展のために村をきれいにしようと動き出すことです。
12月には、この村に日本から大学生がやってきます。
トニーさんと若者たちで協力してお客さんを迎えて、経験からいろいろなことを学んでほしいと思っています。
12月にゆいツールが行う学生向けエコツアーについては、こちら。
ちょっとでも興味を持った学生さんがいらっしゃたら、遠慮なくお問合せください。
締め切りは10月15日となっていますが、今月末まで受け付ける予定です。
>>追記
12月の村でのエコツアーの様子はこちら。
12月のワークショップの様子はこちら。
最後に、トニーさんの村の風景を。(見えているのは、ロンボク一高い山リンジャニ山の一部です)
(山)
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