ぼんやりしていた。
見ないふりをしていた。
ということに、気がつかされる。
長田弘の著書「誰も気づかなかった」に収められている詩は、読み手の意識、価値観を鋭く突いてくる。
例えば、次のような一節がある。
どこにも問いがなかった。
疑いがなかったからである。
誰も疑わなかった。
ただそれだけのことだった。
どこにも疑いがなかった。
信じるか信じないか、でなかった。
疑うの反対は、無関心である。
ただそれだけのことだった。
例えば、環境問題
例えば、選挙
例えば、自分が生活している地域で起こっていることについて、私は問い、疑いを持っているだろうか。
「ただそれだけのこと」が重ねられた結果、何が起こるとされているのか。
詩の全文を、ぜひ、読んでほしい。
誰も気づかなかった
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