昨日の日経新聞に特定非営利活動法人アイ・エス・エルが全面広告を出して、SEOY日本プログラムの第1回受賞者が決まったことを知らせていました。
この賞は、日本の社会起業家を顕彰するもののようです。
金融や介護、保育というまさに社会起業家が必要とされる分野の方が受賞されておりました。
身近で社会起業家が話題になることが多くなりましたが、どちらかというと行政が担う仕事を肩代わりしてもらうという視点からの議論が多いようです。
行政とは「民間が手をださない分野をやるものだ」と言った方がおられましたが、民間ができることがあれば税金を使わず民間でやってもらう方が、受益と負担の関係がはっきりしてわかりやすいと思います。
社会起業家の方は問題を解決するという意識も高いので、サービスの質も良くなると考えられます。
しかし、社会起業家を目指す方の中には、何か社会に貢献したいという思いだけで、始める方も多く、ノウハウもないままいろいろやって駄目でしたで終わる事例もたくさんあります。
結局は自分が深くかかわっている分野であるとか、専門を持っていてそれを生かすものでないと成功は難しいようです。
今回SEOY日本プログラムを受賞した方々の顔ぶれをみるとやはりそのように感じますが、それは受賞するほど、すごいことをやっている事例に限らないと思います。
また、「官から民へ」というのが、いまの流れですが、生活を支えるサービスを民間に任せた時に、官というか公は、任せてしまって役割が終わったではなく、その企業がきちんとサービスを提供しているか、市民から消費者になられた方々が不利益を被っていないか、企業が破たんした後はどうなるかなど、考えないといけないのかもしれません。
どこまでが行政のすることなのか・・なかなか難しいところですが、自分の周りでは、民間に移せるものは移そうというところで議論が止まっているようで、その後が心配です。