本日は中規模の住宅メーカーの話でした。
コストダウンにこだわりほかよりも安く注文住宅を提供している企業です。
参考になったところ
・1千万円の家も1円が積みあがってできている。だから1円のコストダウンにこだわる。
・材料費よりまずは人件費を切り詰める。そのためにいかに建設にかける時間を減らすかを考える。
・大工さんが、大工仕事だけに専念できるよう、雑用を大工さんにさせない工夫をする。
・蓄積したノウハウをマニュアルとして全国の工務店に売っている。
競合を増やすのではとの質問に、社長は「ものづくりは日々進化しないといけないと考えており、自分のお尻に火をつけた」と。
また、自分はいいものを作りたいとも。
建設業は、土木業同様、公共事業の需要が減ってきて厳しい業界です。
個人も所得が減り、将来の不安がある中で、住宅にはあまりお金がかけなれなくなっている。
しかし、これからも需要がなくなることはないし、消費者側はもっとこうしたいとか、こういうのがあったらという住宅に対する不満や願望は持っています。
それを拾い上げるビジネスをしたら、ちりも積もれば山。工夫次第で存続、場合によっては成長が可能な分野ではないでしょうか。
また、雇用の面から考えると
これからもIT化が進んで、単純な事務的な仕事や製造現場に仕事でますます人がいらなくなるでしょう。
これから仕事を持つ方がどこで働くかを考えるとやはり技術を活かせる場、人でないとできない場だと思います。
工務店は、まさにそんな場だろうと思います。
近くのお宅の小さなニーズを聞いて仕事をしてくれる。
大きくは稼げないだろうけど、必要とされている。
そんな仕事に魅力を感じる方が増えて欲しいし、そのためにも工務店がバタバタと潰れていくいまの状況を何とかしないといけない。
この企業がやっているマニュアルを提供する事業は続けて欲しいと思います。
技術をもった工務店が潰れていくのを残念に思って始めたと社長さんがおっしゃってましたんで、続くと思いますが。
しかし、テレビで紹介するのは、良い面だけ。
特色を出している企業は、そこに力を入れる分、それ以外のところが弱くなる、あるいはその特色自体が違う角度から見ると弱みになるっていうのは、理解しておかないといけないですね。