本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

新事業創出全国フォーラムin福岡に行きました

2009-10-30 05:40:02 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感

昨日は休日勤務の代休を取って、(社)日本ニュービジネス協議会連合会と(独)中小企業基盤整備機構九州支部が主催した「新事業創出全国フォーラムin福岡」に参加しました。

特別講演会のトヨタ 張会長の講演を聞いてみたかったのとめったに話が聞けない(株)力の源カンパニー(一風堂) 河原社長がシンポジウムにパネリストとして登壇されるということで、この日を楽しみにしていました。

張会長の講演は会場いっぱいの入りでした。

トヨタのことは本やテレビでよく紹介されるので、知っている話も多かったので、強い感動はなかったですが、会場にあわせて話をしていただくなどの気配りに超大企業のトップに立った方の風格を感じました。

周りには社命で来たとおぼしき方もいて、居眠りをしている方も・・上司に言われて出てきたんだろうけど、せっかくの機会をもったいない使い方しています。

(印象に残ったところメモ)
ケンタッキーでトヨタのアメリカ工場を立ち上げた際の話に絡めて、日米の違いについて

アメリカは道具中心、日本はやり方中心
アメリカはプロを連れてくるが、日本は社内で育て上げる
アメリカでも人を育てる経営をしたので、従業員のロイヤリティが上がりいいものがつくれるようになったが、日本的なものが必ずしもいいというわけでなく、一長一短がある。
どちらかがすべて良い、悪いということではない。
社会は2階構造になっていて、1階部分の文化や社会思想は変えられない。そこに入るものが理解して合わせる必要がある。
2階はビジネス習慣、これは困難が伴うが変えられるものである。
アメリカは自由を、日本は平和を一番大切にすると岡本行夫氏が言われていたが、それはとても理解できる。

シンポジウムは、「九州発、元気印!」と「農商工連携による新事業創出への挑戦」というテーマの2つにあって、農商工連携も気になったのですが、河原社長が出られる九州発・・の方に参加しました。

よくもまあこんなに語れる方々を集めたと思えるパネリストの方々で1時間20分の時間が短く感じられました。

(株)大分フットボールクラブ代表取締役社長 溝畑 宏 氏
(株)エルム 代表取締役社長 宮原 隆和 氏
(株)フラウ 代表取締役社長 濱砂 圭子 氏
(株)力の源カンパニー 代表取締役社長 河原 成美 氏
東光石油(株) 代表取締役社長 石原 靖也 氏

コーディネーター 九州大学ベンチャービジネスラボラトリー准教授 五十嵐 伸吾 氏 

(印象に残ったところメモ)

河原社長

 (苦境を語るところで)忘れやすいので苦境は忘れた。常に前を向いて進んでいる。
海外展開の展望をさらりと語られるところ。作る楽しさを小中学校に教える取り組みをされていること。

石原社長 

地域の底上げが大切。熊本は福岡に比べ行政依存、大きな企業がない。だから地域住民が自分で動く。福岡は発展しているが企業中心。住民の顔が見えない。
地域の力を使い、少ないお金で大きなイベントが実施できた。地方行政にもインキュベーション(イノベーションという意味も含むか?)は可能
夢を描く範囲を拡げる(例 熊本→九州→アジア)とともに地域の密度を濃くする、人間関係を濃くすることが大事。
  

宮原社長 

下請けをしない、社員に一流の仕事をさせる場をつくる、世界を相手にするの3つを目標とする。→実際世界で大きなシェアを持つ製品をいくつも持っている。
転機がチャンス。

一流のお客さんをつかむことが、成長の機会になる。トップに認めてもらうことが大切。

溝畑社長 

日本の地方を元気にしたい。自分が関わった地域を元気にする。

自分の住んでいるところに「自信」「夢」「誇り」を持つ。
プロジェクトは人に任せきりでは駄目。トップが自ら動く。

企業、行政、住民の枠を超えて一体となることが大切、一体となれる。

いつまでも夢を追いかける。尊敬できる先輩を持つ。出会った人に感謝する。失敗を恐れない、やり直しはいつでもできる。

濱砂社長 

4K3Jがこれから大切になる。4K 環境、健康、教育、あと一つが出てきませんでしたが、観光かなあ~ 違うかも
3J 地域、情報、女性

会場には、誰もが顔を知っているような社長さんたちが普通に参加されていて華やかでした。

ただ女性は九州ニュービジネス協議会で役員をされているような社長さん達が赤いジャケットを着て目立っていた以外は「とても」少ないなあという印象で、男性社員は居眠りをするような奴でも出してもらえるのに、女性に対して、こういう場に積極的に参加せよと言ってくれる会社は少ないのかなと思いました。

交流会もあって、交流会込みの会費になっていたため申込時に事務局からお誘いもあったのですが、そうそうたる方々がお集まりで辞退してよかったと思いました。

いまは、何もかも中途半端になっていて、これというものがないですので、企業の方と交流できる売りを作りたいと思っています。

会場でビジネススクールの先生にお会いしたのですが、「まだ勉強しているの?」と言われ、ちょっと恥ずかしかったですね。

いえいえいつまでも勉強しているわけではありませんよ。いまは、即、役に立ちそうなことだけ選んで参加しています。
今回も面白いと感じたところは、「地域」がキーワードになっているところ、「この発想をどう活かすか」その視点ですね。関心領域が限定されてきていて、たぶん自分が面白いと感じるところと企業の方が感じた所は違うだろうと思います。

自分の発想を拡げられ、違った視点を気づかせていただいたイベントでした。
印象に残ったところは私の勝手なメモで、実際のお話とは違っているかもしれませんので、そこはご了解を。

コメント
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