日経BPクラシックスとして2009年9月に出版された本ですが、初版はいまから40年ほど前の1960年代後半に出されたものです。
大分県別府市出身の佐藤文生議員が最初の衆議院当選を果たした選挙をアメリカ人の政治学者が佐藤氏の家に住まいながら取材、研究したもので、当時の選挙の様子が詳細に書かれています。
著者は、佐藤議員は外国人の自分に包み隠さず選挙の様子をさらけ出してくれたと書いていますが、外国人だから見せてもらえたところもあるのかもしれません。
現在は違うかもしれませんが、ここに書かれていることは、少なくとも1960年代、たぶんそれ以降数十年変わらず動いてきた選挙のしくみなのだろうと思います。
選挙を知っている人には自明のことで、知らない人にとってはまった未知の世界。
選挙はプロがお金をふんだんに使って行うもの。そのことをはっきり見せてくれます。
そして、日本の政治家・・もう今は違うと信じたいのですが、当選することに全エネルギーを使っているのだなあと悲しい気持ちになります。
当選後の毎日は次の選挙で1票を取るため、有権者のお願いを叶えるために奔走する。
天下国家を論じたり、政策を実現するために政治家になるのではなく、政治家になることそのものが目的化している。
元凶は公職選挙法にもありそうですが、現職に有利な選挙制度を国会で改正することは不可能。
志ある政治家を求める一般人が、政治なんて遠い世界と思わずにおかしいところをおかしいと言っていくしかないのかな。
小さな声を大きなうねりにしていくしかないのかなっと思うところです。
政治が特殊なものではなくて、みんなが参加できるものになって欲しいですが・・
丁寧に書かれて読み応えある本です。
大分県別府市出身の佐藤文生議員が最初の衆議院当選を果たした選挙をアメリカ人の政治学者が佐藤氏の家に住まいながら取材、研究したもので、当時の選挙の様子が詳細に書かれています。
著者は、佐藤議員は外国人の自分に包み隠さず選挙の様子をさらけ出してくれたと書いていますが、外国人だから見せてもらえたところもあるのかもしれません。
現在は違うかもしれませんが、ここに書かれていることは、少なくとも1960年代、たぶんそれ以降数十年変わらず動いてきた選挙のしくみなのだろうと思います。
選挙を知っている人には自明のことで、知らない人にとってはまった未知の世界。
選挙はプロがお金をふんだんに使って行うもの。そのことをはっきり見せてくれます。
そして、日本の政治家・・もう今は違うと信じたいのですが、当選することに全エネルギーを使っているのだなあと悲しい気持ちになります。
当選後の毎日は次の選挙で1票を取るため、有権者のお願いを叶えるために奔走する。
天下国家を論じたり、政策を実現するために政治家になるのではなく、政治家になることそのものが目的化している。
元凶は公職選挙法にもありそうですが、現職に有利な選挙制度を国会で改正することは不可能。
志ある政治家を求める一般人が、政治なんて遠い世界と思わずにおかしいところをおかしいと言っていくしかないのかな。
小さな声を大きなうねりにしていくしかないのかなっと思うところです。
政治が特殊なものではなくて、みんなが参加できるものになって欲しいですが・・
丁寧に書かれて読み応えある本です。