本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

整理解雇について考えた

2010-12-01 00:20:52 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
昨日と一昨日の日経新聞、経済教室は「整理解雇の論点」というテーマでした。

整理解雇の妥当性は4つの要件

(1)経営上の必要性
(2)解雇回避努力
(3)被解雇者選定の妥当性
(4)協議手続の妥当性

で判断するのですが、この要件が解雇を難しくしているとよく言われているようです。

しかし、非正規社員がどんどん増えている現状を見ると、いわれるほど厳密かな?と思わざるを得ません。

ところでこの記事のタイトルだけを見たベテランの相談員さんがいきなり
「日経はいつも経営者よりで経営者にすり寄ったものを載せている」
とか
「多様な働き方を隠れみのに非正規や派遣を増やしてきた」と・・・

その方は、解雇規制は緩和ではなく強化の方針のようです。

確かに労働者にとっては雇用を確保することはとても大事。

でも??

4つの厳しい要件を出しても解雇は行われており、現実に非正規労働者は増えています。
現段階で規制を強化したら、正社員は守られても既に高い割合になっている非正規労働者は?
労働者は安心できても、安心の元である会社は大丈夫??

いま必要なことは「経営者側の発想」「労働者側の発想」「多様な働き方」など、曖昧な言葉に過剰に反応をすることではなく、すべての提案を予断を持たずに検討して見ることでは?

世間一般で言われていることを簡単に信じないで自分の頭で「考えてみる」、そして何らかの選択をした際にそれが今後どのような影響を与えるか「想像してみる」。そして自分の立場だけでなく「様々な立場を慮ってみる」

労働相談に携わってみると日本の労働環境が待ったなしの状態であることを肌で感じます。すぐにこの状況に歯止めをかけなければいけないと思います。

どうすれば働きたいと思う人がきっちり働ける環境を作れるか・・

それは、反対ばかりをして今あるものをかたくなに守ることではなく、新しいしくみを作っていこうと前向きになること・・

そのために頭を柔らかくして、いままで常識と思っていたこと、いままで信じていたことをもう一度疑ってみることが大事なんじゃないかな・・

それにしてもベテランさんの発言に全身の血を逆流させてしまい、朝からとっても疲れた一日でした。

私どもの組織ではカリスマ的なこのベテランさんに新米ながらあれこれ逆らっており、怖いもの知らずもいいところですが、そのうちこの業界から追放されるかもしれませんです(まあいいけど・・)。

でも新人だからこそ、おかしいなあと感じるところは伝えておきたいです(おバカです!)。

コメント
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