本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

2010年度地域政策デザイナー養成講座最終回

2010-12-09 01:30:47 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
もう昨日になってしまいましたが、12月8日、地域政策デザイナー養成講座第12回講演会(政策提言発表 記念シンポジウム)、この講座の最終回に参加しました。

今年3月末からいままで10か月、自分は聴講生ではありましたが、すべての回、12回よくぞ参加できたなあと感慨深いです。

聴講を申し込んだ時点は福岡市の勤務だったものが、4月から本人びっくりの北九州市での勤務になり、時間までに来れるだろうかとヒヤヒヤしどおしでした。

さてそんなことはどうでもよくて・・

最終回らしい、とても中身の濃いシンポジウムでした。

特に記念講演会として設定されていた 前駐中華人民共和国特命全権大使 宮本雄二さんの講演は、中国について目からウロコのお話でした。
中国のすべての政策が中国共産党の支配継続が目的であり、そのために「社会の安定」と「経済の成長」の二本柱を立てている。
その二つの目標を実現するために隣の経済大国である日本との関係は中国にとっても大切であるはずであるという大きな前提の下にお話された内容は、巷で聞く中国論とは異なる、中国に深く関わった方ならではのものでした。
いまのところ、仕事では中国と全く関わりのない自分でさえ、メモの取るスピードの遅さにイラッとくるくらい、ひかえておきたい内容がいっぱいでした。

会場で寝てた人がいたけど、その人の感度どうなってるんだろうって、ひそかに失笑しました。

もっと知りたいと思う内容だったので、会場で思わず著作を検索しました。
そうしたら来年1月に「これから、中国とどう付き合うか」という本が日本経済新聞社から発行される予定だったので、そのままAmazonで予約してしまいました。

それにしても、講座が始まった時期といまでは福岡という田舎に住んでいる我々の視点も大きく変わってきて、もはや「九州」という切り口で話をすることが古いような感覚があります。
世界全体がつながっているような感覚で、九州だけがうまくいけば、安泰ということはなくなっています。

世界の経済状況が地域にも影響を及ぼすし、中国の環境問題はそれこそ地理的に近い九州にとって深刻な問題です。

最近では、いい加減平和ボケの日本人も本気で安全保障を考えなければいけないのではないかと思う事態も頻発しており、地域が世界の動きに投げ込まれたと言ってよい状況です。

このような世の流れの中、キチンと自分の視座を持った人だけが尊厳を保って生きられる時代になっていくように感じます。

ところで、受講生の方の政策提言発表がありました。
私は聴講生ですのでその生成過程を見ておりませんが、忙しい中、仕事を持つ方々が多い中、よくぞここまでまとめているなという内容でした。
すごいなあ~受講生!


コメント
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