本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「この国を出よ」大前研一、柳井正著

2010-12-05 05:53:09 | 本・雑誌、読書
2010年10月発刊の書です。
世界を知っている2人が日本の将来に危機感を感じ、待ったなしに変革が必要だと訴えています。
学者でもなく、単なる批評家でもないお二人、特に柳井さんはいまや飛ぶ鳥をも落とすユニクロの経営者であり・・そんな二人だから何やら政府やマスコミに騙され(言いすぎ?)危機感が薄れている自分も危機感を新たにする本です。

この本を読んでいて政府を変えなければ何も変わらないと感じていた自分が、政府に頼らず何かやらなければという気持ちにならなければいけないのだなあと思うようになっています。

この国をどうにかしなければならないと提言をされているこの本を読んでいる間に、今までずっとあれこれと考えてきた「自分が何をすべきか」が見えてきました。
何かでかいことをするようですが、大きな話ではなく、庶民としてできる範囲ですが・・。
この本のせいかもしれないし、様々に考えた結果として新しい方向が見えてきたのが、ちょうどこの本を読んでいたのと重なったかもしれませんし・・
皆さんがどのように考えられるかはわかりませんが、この国のために何かをしたい方、でも何がしたいか見えていない方等などに読んで欲しい。
いえいえ、国のためなどというおおげさな話ではなく、自分の生活を守るために他人に期待せず、自分が何かをすべきと考えている方にヒントを与えるだろうと思います。

この本はけっして日本を捨ててとっとと海外に出よと勧めているわけではありません。
この国を出て外から日本を見れば、いま日本がどんなにまずい状況にあるかがはっきり見えるということでしょう。

この本を読んで、書いてあることを他人事(もちろん他人事ではないけれど・・)と考えるのではなく、日本の現状が如何にまずい状態なのか、自分は何ができるかを考えさせられるのではないかと思っています。


コメント
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