本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

日本型雇用の将来模索~労働新聞2012年1月2日号から

2012-01-04 23:28:22 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
新年号で力がはいっております。一面は新春特別寄稿として、労働政策審議会会長、法政大学大学院政策創造研究科教授 諏訪康雄氏の原稿が載っています。

「労働政策を策定する現場には閉塞感がある。」で始まり、その原因として第1に「労働政策の基本方向において、日本型雇用慣行をどうするかという難問が解けないままバブル崩壊後の20年を模索し、いまも模索し続けている。」とある。

第2に、より現実的な事情として、重要法案がどれも継続審議のままで、後続の審議も動きがとれない状態であることを指摘している。

「日本型雇用慣行をどうするか」というところで目が止まりました。行政側からは当然この問いが出てきていいはずですが、出てきていない。

それでは、企業は・・人材育成が大切だと言いながら、果たして「日本型雇用慣行をどうするか」を考えているところなどないような気がします。企業がいう「人材」って何なのだろうか?
とっても優秀なリーダー層のこと? ここだけを確保すればいいってことなのか??

本来はどのように人材を育成するか、確保するか・・それぞれの企業が「日本型雇用慣行をどうするか」を真剣に考えるべき時なのに、考えている企業があるんだろうか?と思ってしまうくらいの状況です。

とにかく利益率だけを気にして、社員のことなんてほとんど考えていない?
人件費を削って・・財務的にいい数字がでればそれでいい。だからてっとり早く社員の人件費を削る。非正規や派遣に変えていく・・。


人材が大事といいつつ、人を育てる仕組みを持っていない、あるいは研究してこなかった企業さんばかりのような気もするけれど・・
「日本型雇用慣行をどうするか」・・政局ばかりが気になる政治家、関心は我が身の官僚さん、そして目先の利益に気を取られる企業、それぞれ大きなスケールで日本型雇用の慣行をどうするか?を考える。

どこでもいいから今後あるべき日本の雇用形態に関する骨太の議論をきっちり始めて欲しいですね。

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「政治家の殺し方」前横浜市長中田宏著

2012-01-03 18:09:26 | 本・雑誌、読書
新しい年の一冊目にはちょっときついタイトルですが、好きなブログ「Chikirinの日記:いま、私たちが読むべき本」で紹介されていたので、年末から読み始め、やっと読了というところです。

Chikirinの日記「今、私たちが読むべき本」

Chikirinさんは、「この本を読めば、大阪の新体制についてこれからマスコミが報道するであろうこと、市議会がやるであろうこと、市役所の職員がやるであろうこと、が手に取るようにわかります。」と言っていますが、これはそのとおりだろうと思います。

そしてChikirinさんの「多くの人がこの本を読んでおけば、私たちは、「橋下氏の顔写真がちょんぎられた表紙の本」を読まなくても済むだろう、ということなんです。」というブログ末尾の発言には、この本を読んでおくというより、国や自治体で何が行われてもっと私たちが関心を持つべきという意味で、賛成です。

それでこの本自体については、

マスコミについて書いた第2章、および地方自治体について書いた第3章、最後の最後「次世代に対してやるべきことがある」というところで、確かにそうだというくだりがあって、備忘としてフレーズを拾っておこうと思いますが・・

しかし、全体的な内容については、市長への信じられない個人攻撃に中田氏大変だっただろうと同情するし、政治の世界ってこんな怖い世界なんだと思うし、ここまで書いた勇気はすごいけれど・・

この方が政治家であり、今後も日本のことを考えて行動すべき方であると考えた時に、この本を書いた意味って何だろうと思ってしまいます。

まずは、政治の世界がこんなにダークだよって言ってしまうとこれから政治をやってみたいって思う人減っちゃうよねと心配します。

そして、読み物としては楽しめるけれど、結局、中田前市長がこんなことしました、自分はこんな攻撃を受けましたで終わってしまっていて、

本当に結果を出したと思っているなら、(これだけの大きな市でいかに市長が優れていても一人で結果を出せるわけがないから)どうやって協力者を作っていって、その方たちがどう動いたか、その時自分はどうしたかという筋の方が、地方自治体改革参考本として手に取った人たちには役に立ったかなと私的にはちょっとがっかり感があります。・・途中で読むの止めようかなと思って何度も放り出して読むのに時間がかかった・・

でも地方政治、地方自治について、まったく知らなかったら、こういう側面もあるんだってこと、Chikirinさんが言うように「今、私たちが読むべき本」だとも思います。
私たち、有権者として、もっと政治の世界に関心を持つべきなんですよね。


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推奨:列車の旅

2012-01-02 23:26:29 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
本日は実家に日帰りしました。日帰りできるくらいですから、車で途中高速を使い1時間強です。

親の顔を見れればいいとのほほんとしていたら、何と途中高速が雪のため、通行止め。
雪??どこ??福岡市内、確かに天気は悪かったけれど、雪がちらついた気配もないと思っていたのでびっくりしました。

それでも久々に会う親が待っているだろうとめげずにJRで出かけました。

一昨年から福岡市東区~北九州市小倉北区の電車通勤をしているので、元は完全車派だったものが、最近は電車も選択肢の中に入ってきて、何かというと電車で出かけることが増えました。

別にJRさんの回し者でも、自動車販売店を怒らせようと思ってもいませんが、ある程度の年齢になると遠出するなら電車が楽です。
運転しませんので、お酒も飲めます。・・但しお酒はにおいがしますんで、できれば控えたいです。

車だと家族だけだけど、たくさんの人と空間共有するし・・私の場合、毎日の通勤でマナー違反に心底頭にきてるんで、ちょっとマナー違反を見つけると「おいこら」(声には出しませんが)状態になってしまうので、それを押さえるという若干の問題はありますが・・

今日もちょいヤンなお兄さんの横に座って、そのお兄さんが降りる駅が近づいたら、荷物を触って通路側に座っている私に「降りるんだ」アピールしたりとか、初めてご夫婦で帰省に間違いないと思わせるくらいローカル線の電車の中で写真を撮りまくっている男性とその妻がいたりとか・

ゆっくりと車窓の景色を眺めるのも楽しいけれど、外の景色に飽きたら、悪趣味な人間観察をしたりとか、なかなか電車の旅っていいなって思うのです。


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あけましておめでとうございます~日経新聞2012年1月1日朝刊

2012-01-01 10:32:54 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
あけましておめでとうございます。2012年が始まっています!!

年の変わり目を今年は特別なものと感じています。なぜかなあと考えるとやはり自分のNAKAKIRA(ナカキラ)の活動のせいかなと思っております。

昨年のこの活動、想いはあるものの行動は空回りでした。

昨年うまくいかなかったけれど、新しい年になるといういわば節目を活かして、どうにか立ち直りたい、ヤル気を再び取り戻したいという気持ちが無意識に働き、新年をすごく意識しているのではないかと解釈しています。

それで・・私の活動はリスクを最小限に自分のやりたかったことをしている活動ですので、レベルが違いますが、事業を経営する方々が季節折々の行事を大切にされるのは、もちろん日本の伝統を大事にするということとともに、ご自身の気持ちの切り替えをされているのかななどと想像しております。

さて、元旦と言えば、年賀状とともに楽しみにしているのは、日経新聞の朝刊です。
まず全体に目を通して、別冊もおおよその見出しを見て、あとで読もうと思いつつ、結局読めない記事も多いのですが・・。

しかし、今年はなんとなくこれはという記事が少ないような気がして、元旦の誌面にかけるお金も時間も少なくなったのかなとちょっと寂しい思いです。

目を引いたのは当然ながら一面トップ。「開かれる知つながる力」
20年後の社会のヒントを探しに出たと始まる記事ですが・・

油のにおいも騒音もない床も柱も天井も真っ白な自動車組み立て工場:テスラ・モーターズ創業者はイーロン・マスク 40歳
太陽電池で動くランプ兼懐中電灯の設計を示したのは、ニュージーランドの電気技師ラッセル・マクマホン
企業や政府が解けない課題をネットで公開し、世界から「解」を募るイノセンティブの社長はドゥエイン・スプラドリン

このあともサブタイトルの「社会の課題、次々挑戦」する会社や組織・個人がいくつもでてくるのですが・・

日本人がいない。

たまたま海外に絞ってまとめたものなのかもしれませんが、そうであっても絶対外せない日本人がいるとか・・

日本のメディアには日本を意識しないで世界と横並びで日本人を評価して、頑張っている日本人を紹介してほしい。

そして私は(いまさら自分が世界に誇れる日本人になるのは無理だから)、これから世界に通用する日本人を育てる土壌づくりの役に立ちたい、少しでも関わりたいと考えております。

これに限らず、いま社会・地域で起こっていることを自分の目で観察して、自分なりの答えを探し、解決策を考え動いていく。
そんな一年にしたいと思っております。 
人はそれぞれ、与えれた能力には限りがありますから、それを意識しつつ、無理をしないようにしようとも思います。

それでは今年もどうぞよろしくお願いします。



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