(85)十番稲荷 (港区麻布十番1)★
六本木から坂を下って少々歩くと稲荷があった。麻布坂下の末広稲荷と麻布永坂の竹長稲荷を合祀して昭和25年につくられた稲荷社という。この稲荷、商売上手と見えて、近くのがま池の蛙が延焼を防いだという伝承を借用して、防火のお守りを出したり、宝船を授与すると言う理由で、港区の七福神に割り込んだりしている。よくは分らぬが、この稲荷を参拝すると何かいい事があるのだろう。宝船も何かの役に立つのかも知れない。
(86)広尾神社(港区南麻布4)★
将軍家の別邸、麻布富士見御殿の鎮守で、もとは二代将軍秀忠が勧請した稲荷という。賽銭もあげずに、高橋由一の竜を覗きこみ、それから少し離れて、稲荷社の写真を撮ろうとカメラを構えていたら、いつ来たのか女性が一人、カメラと社殿の間に割り込んできた。どうやら、撮影お断りというメッセージらしい。仕方なく写真は諦め、そうっと退散。