遅くなっちゃいました(>_<)
「交錯恋愛14」の続きです。
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青い空、白い雲。
絶好のデート日和である。...暑いけど。
「ガウリイさん」
「なんだ?」
アメリアは暑そうに手で顔を扇ぎながらも、楽しそうに言った。
「見て下さいアレ!可愛くないですか?」
真っ白い指がさしたのはゲーセンのUFOキャッチャー。
中には色とりどりなクラゲのぬいぐるみがこれでもか、と詰まっていた。
「可愛いかぁ?」
「可愛いですよ!なんだかガウリイさんっぽい」
「...喜んで良いのかそりは..」
オレは呟いてぽりぽり頬を掻く。
...なんというか、アメリアは変な所現実主義で変な所少女趣味だ。
今日のワンピースのリボンとレースも、なかなか乙女ちっくである。
ま、似合ってるから別に構わないが。
そして、オレはふと考えてしまう。
『リナ』ならどんな服を着てデートに行くのだろうか。
やっぱりゼルと二人のときはいつもと違うのだろうか?
...彼女の横で考えることじゃないよなぁ。
「...ガウリイさん?」
ずっと黙っているオレを不審に思ったのか、アメリアが少し眉を潜めた。
「あ、すまん...そうだ、あれ取ってやるよ」
UFOキャッチャーは得意である。
「ホントに?やったぁ」
嬉しそうにアメリアは両手をあわせて見せた。
ゲーム機に100円玉を入れて集中する。
狙いは薄水色のぷにぷにしたクラゲ。
...だんだん可愛く見えてきたな。
たんっ
勢いを着けてタイミング良くボタンを押した。
「あ、取れそうっ」
アメリアの声が弾む。
──よしっ!
取れた、と確信した瞬間。
どさどさどさっ
ガラスの中のクラゲは雪崩を起こした。
「取れましたね...5つ」
「そーだな」
クラゲは思いの外多く取れてしまったのだった。
「でも、ありがとうございます♪部屋に飾りますね!」
嬉しそうに笑うアメリアは5つのうち1つ手に取って、あとをオレに渡した。
「あとはガウリイさんにあげます♪」
「いらねーよっ」
「だって一つでじゅーぶんですもん!あとは誰かにあげるか自分の部屋に飾ってください!」
「えええええっ」
...やっぱりアメリアはいい性格しとるなぁ、と思ってしまったオレであった。
続く
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なんだかアメリアのキャラがアニメと原作混じってきました( ̄▽ ̄;)