「交錯恋愛19」の続きです(´ω`)
まさかここまで続くとは...(汗)
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「うまい...!」
リナの手作りチャーハンは、想像以上に美味かった。
「ふふん、家事全般は母ちゃんと姉ちゃんに仕込まれたからね」
「ふぅん、お前さん姉ちゃんいたのか」
手を動かしながら問うてみる。
「ガウリイには兄弟いないの?」
「兄貴が一人...だな」
あんまり話題に出したくはない人物ではあるが。
「へぇ...」
オレの表情から何か伝わったのか、彼女は適当に相づちを打ってTVの電源をつけた。
いつもは観ないクイズ番組...なんか新鮮な気分だ。
ふと机を見上げると、見覚えのあるクラゲが目に入った。
「クラゲ...飾っててくれたのか」
あんなに文句言ってたのに。
「一匹はゼルにあげちゃったわよ。...なんか捨てるのも忍びなかったし」
ちょっと照れたような反応に、可愛いな、と思ってしまう。
「他のは?」
「引き出しの中」
「そっか。すまんな」
「別に良いわよ。なんか愛着湧いちゃったし...」
しばらく無言でチャーハンと玉子スープに手を付けていると、彼女が頻繁に携帯を気にしている事に気が付いた。
...携帯を開いては、小さくため息をつく。
「元気ないのな」
「へ?」
「なんかあったのか?」
「...何にもないわよ」
苦笑する彼女は、絶対に何にもないようには見えない。
「ふぅん?」
ジト目で見つめると、彼女はまたため息をついて降参した。
「ホントにたいした事じゃないの。今日がゼルとの1ヶ月記念日ってだけ」
「じゃ、今日はデートしてきたのか?」
「いや、アイツは忘れてるみたいね。バイトだって言ってたし、メール一通も寄越さないくらいだし」
「...なんで自分から言わないんだ?」
「バイトで忙しいのに、わざわざそんな事言って煩わせるわけにいかないじゃない。...こんな事で落ち込むなんて、あたしも大概ばかよね」
彼女は髪をかきあげた。
少し憂いの顔。
オレは思わずため息をついた。
「お前さん....相当の意地っ張りだな」
「...なによ」
「向こうもたまたま忘れてるだけなんだから、こっちから言えば良いだけだろ」
「だって...そんなこと気にしてるって思われたくないし」
「なんで?」
「なんでって...重い女みたいじゃない」
「.....」
オレは思わず黙った。
リナはとんでもない思い違いをしている。
「...ほら、もう良いでしょ?あたし大丈夫だから、そろそろ帰って」
そういう彼女は、これで終わりという風にオレに一瞥をくれる。
「....」
「ガウリイ?」
オレは思わず、彼女の手を引いていた。
続く
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次回に続く!
まさかここまで続くとは...(汗)
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「うまい...!」
リナの手作りチャーハンは、想像以上に美味かった。
「ふふん、家事全般は母ちゃんと姉ちゃんに仕込まれたからね」
「ふぅん、お前さん姉ちゃんいたのか」
手を動かしながら問うてみる。
「ガウリイには兄弟いないの?」
「兄貴が一人...だな」
あんまり話題に出したくはない人物ではあるが。
「へぇ...」
オレの表情から何か伝わったのか、彼女は適当に相づちを打ってTVの電源をつけた。
いつもは観ないクイズ番組...なんか新鮮な気分だ。
ふと机を見上げると、見覚えのあるクラゲが目に入った。
「クラゲ...飾っててくれたのか」
あんなに文句言ってたのに。
「一匹はゼルにあげちゃったわよ。...なんか捨てるのも忍びなかったし」
ちょっと照れたような反応に、可愛いな、と思ってしまう。
「他のは?」
「引き出しの中」
「そっか。すまんな」
「別に良いわよ。なんか愛着湧いちゃったし...」
しばらく無言でチャーハンと玉子スープに手を付けていると、彼女が頻繁に携帯を気にしている事に気が付いた。
...携帯を開いては、小さくため息をつく。
「元気ないのな」
「へ?」
「なんかあったのか?」
「...何にもないわよ」
苦笑する彼女は、絶対に何にもないようには見えない。
「ふぅん?」
ジト目で見つめると、彼女はまたため息をついて降参した。
「ホントにたいした事じゃないの。今日がゼルとの1ヶ月記念日ってだけ」
「じゃ、今日はデートしてきたのか?」
「いや、アイツは忘れてるみたいね。バイトだって言ってたし、メール一通も寄越さないくらいだし」
「...なんで自分から言わないんだ?」
「バイトで忙しいのに、わざわざそんな事言って煩わせるわけにいかないじゃない。...こんな事で落ち込むなんて、あたしも大概ばかよね」
彼女は髪をかきあげた。
少し憂いの顔。
オレは思わずため息をついた。
「お前さん....相当の意地っ張りだな」
「...なによ」
「向こうもたまたま忘れてるだけなんだから、こっちから言えば良いだけだろ」
「だって...そんなこと気にしてるって思われたくないし」
「なんで?」
「なんでって...重い女みたいじゃない」
「.....」
オレは思わず黙った。
リナはとんでもない思い違いをしている。
「...ほら、もう良いでしょ?あたし大丈夫だから、そろそろ帰って」
そういう彼女は、これで終わりという風にオレに一瞥をくれる。
「....」
「ガウリイ?」
オレは思わず、彼女の手を引いていた。
続く
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次回に続く!