ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

交錯恋愛23

2010-07-14 17:24:51 | 交錯恋愛(4人組長編/完)
「交錯恋愛22」の続きです(´ω`)
...今回アメリア母捏造してます(笑)

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朝。
わたしはベッドから起きて小さく伸びをした。
...ああ、またいつもの一週間が始まる。

──あんたは、幸せか?

ふと、昨日言われた台詞を思い出した。
「幸せ...か」
確かに、わたしは優しい家族や彼に囲まれて過ごしている。
「これで幸せじゃないなんて言ったら怒られちゃうわ」
──誰に?
「...誰かに」


こんこん。
部屋のドアを叩かれる。
「アメリア?ちょっといいかしら」
がちゃりとドアを開けて入ってきたのは母だった。
「どうしたの?」
ちなみにわたしはまだパジャマである。

「明日からアルフレッド君がこっちで一人暮らしするらしいのよ」
「アルフレッドが?」
アルフレッド。彼はわたしの遠い親戚であり、幼なじみでもある。
「そう、ここら辺に住むらしいから、また仲良くしてあげてね」
「ええ!..久しぶりね~。10年ぶりくらいかしら」
同い年くらいの彼は泣き虫な男の子だった。
今はどんな感じになってるのかしら..。

「あ、それから」
「?」
「パジャマ、裏返しよアメリア」
「......」
母さんはそれだけ言うと、もうご飯の用意は出来てるわよ、などと言いつつドアを閉めた。

「言うのが遅いと思うわ...」
わたしはぶつぶつ言いながら着替えを始めたのであった。


続く

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今回はちょっと短めです。
まさかのアルフレッド登場(笑)


交錯恋愛22

2010-07-14 16:29:03 | 交錯恋愛(4人組長編/完)
「交錯恋愛21」の続きです(´ω`)

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手が痛い。
一日中働きづめとはまさにこの事だ。
今日は昼からずっとここで働いている。
「ゼルガディス君、この皿洗ったら最後ね」
笑顔の先輩はがしゃり、と十枚ほどの皿を目の前に置いた。
「はい...」
俺は返事をしつつ小さくため息をついたのだった。


「お疲れさまです」
「おう...」
結局夜中のクローズまで働いてから店を出た。
ずっと一緒に働いていたアメリアは、ふらふらした足取りで隣を歩く。
「...大丈夫か?」
「ええ、体力には自信ありますから」
「そうか」
そう言うアメリアは今にもその場に寝そうな面持ちで、俺は思わずぽん、と彼女の肩を叩いた。
「あんまり無理するなよ」
「...はいっ」
ふわりと笑ったアメリアは、なぜか向日葵を連想させた。

「そーいえば、今日の午前中はリナとどこか行ったんですか?」
ふと思い出したように聞いてくるアメリア。
「...なんでだ?」
「なんでって、今日はリナとゼルガディスさんの記念日じゃないですか」
「.....!」
思わず立ち止まった俺を見て、アメリアは元から丸い目をさらにまん丸くさせた。
「まさか...忘れてたとか?」

確かに、昨日リナから今日の予定を聞くメールがあった。
...それで、俺は何かを忘れているような気がしていたのだ。

しばらくしてから、俺は小さく両手を挙げた。降参だ。
「忘れてた....」
「駄目じゃないですかーっ!」
アメリアが大声を出した。
「今からでも遅くないわ!会いに行って下さい」
「今からじゃさすがに遅いだろう...」
夜中に押し掛けたら迷惑だ。
「じゃあ、電話くらいしてあげて下さい」
必死な様子のアメリアに、俺は首を傾げた。
「今さらだし、リナもそこまで気にしてないんじゃないのか...?」
そう言うと、アメリアはきっと視線を鋭くさせた。
「リナは意地っ張りだけど、きっと今頃落ち込んでるわ。..絶対」
「...分かった。」

俺は鞄から携帯を取りだしリナの番号を探す。
「わたし離れてますね」
アメリアは小さくそう言って俺から離れる。
俺は無言で頷いて電話をかけた。

呼び出し音。

『...もしもし、ゼル?』
リナの声は思いの外小さかった。
「悪かった。...今日、記念日だったな」
『!』
「今さら思い出した...」
『ホント今さらなんだから』
怒ったような呆れたような声に冷や汗が流れる。
「...すまん」
『なんてね。そんな怒ってないわよ』
「本当か?」
『次会うときパフェおごりで勘弁したげる♪』
「...了解」
『そんじゃおやすみ。バイトお疲れ』
リナは明るい声で会話を締めくくった。

俺は安堵のため息をついて胸を撫で下ろす。
...やっぱりリナはリナだ。

「どうやら大丈夫そうだ」
少し離れたアメリアに声をかけると、彼女はジト目をこちらに向けた。
「ホントですかー?」
「...あんたもなかなかお節介だな」
「リナは親友ですからね」
えへん、と胸をそらすアメリア。
「だから、ちゃんと幸せにしてあげてください」
真面目な瞳に、俺はまた立ち止まる。
「あんたはどうなんだ?」
「へ?」
「今、『幸せ』なのか?」
問いかけると彼女は優しげに微笑んだ。
「...ええ、とっても」


続く

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なんでレポートやらないでこっち更新してるんだろう...(´・ω・`)
そんなわけで次回に続きます!


ぎゃあああっ!

2010-07-14 00:12:50 | 日記・雑記
今さら気づいたんですが、「交錯恋愛」にてリナがゼルと3ヵ月記念日とか言ってましたが、1ヵ月の間違いでしたぁぁぁ(´д`)

だってダブルデートの時に「一週間前に付き合い始めた」って言ってるのに3ヵ月って...!
私のばかばかばかっ(ノ_<。)

そんなわけで間違い発見しちゃったので、出来るだけ早く訂正します。
申し訳ありませんm(__)m

...行き当たりばったりで書いてるからだなぁ(汗)