日本のお正月といえば、おせち料理・おもち・年賀状・書き初め・初詣・お年玉・羽根つきなどなど、いろいろな独特の習慣がありますね。日本人にとっては当たり前になっているけど、さて外国から日本に来て暮らしている方々にとってはどんな興味があるのでしょう?
昨年に引き続き、今年も新宿区生涯学習財団の事業に協力する形で「お正月であそぼう」を行ないました。
あいにく朝から冷たい雨の日で、みなさん来ていただけるのか不安でしたが、10時半には次々にお客さんが到着し、さっそくいろいろなお正月遊びに参加してくれました。
今回のお正月遊びとしては、こま回し、羽根つき、福笑い、かるたを用意し、工作の部屋ではかざ車と簡単たこを用意しました。福笑いに楽しそうに挑戦していたのはインドから来た家族。目隠しをして結構上手に顔を作っていました。外ではお餅つきの用意が進み、ボランティアの男性陣がつき始める頃にはガラス越し(寒かったので・・ごめんなさい)に多くの人が集まり、交代ですこしずつもちつき体験もできました。つきたてのおもちをきなこ・あんこ・納豆・大根おろしにからめて食べていただきました。日系ブラジル人の男性は納豆ごはんは食べたことはあるけれど、納豆もちは初めてだと言っていました。
後半はおせち料理ミニレクチャーや参加してくれた外国人家庭のお正月の過ごし方を紹介してもらいました。その後、お待ちかねのお父さんの獅子舞登場で会場は一気に盛り上がり、お父さんたちが手作り獅子頭で獅子舞を熱演。講師の本格的獅子舞には怖くて泣き出す子もいたほどですが、プログラム終了後もおもちを食べたり、
工作をしたり、のんびりくつろいでなごやかな時間が持てました。
雨にもかかわらず参加者・スタッフ含めて60名ほどで行なわれたこの企画。参加してくれた外国人家族の皆さんには多少なりとも日本のお正月を知ってもらい、日本人家族にとっても、普段はなかなか味わえない体験をしてもらえたのではないでしょうか?(つうしん2月号より)