(ゆったりーのつうしん8月号より)
ゆったりーのでは2年前から中高生のための講座「触れてみよう、ちいさないのち」を行なっています。昔は幼い弟や妹の世話をしたり、近所や親戚の子どもと遊んだりする機会が多かったのですが、ここ20~30年ほどでそのような環境はすっかりめずらしくなってしまいました。若い人の経験という意味でも、少子化対策としても、少しでも生身の赤ちゃんを抱っこしたり幼児の遊び相手になって、子育てについて考えたり感じたりすることは大切だと考え、今回は7月24日・25日の2日連続で講座を企画しました。さて、今回初めての試みとして第1日目にベビーマッサージとドッキングする形で講座を行なったので、その様子を少し紹介します。
この日、中高生の参加者9人は始めに赤ちゃんについての講義を聞き、その後ベビーマッサージを行っている部屋に移動しました。生まれて数ヶ月の赤ちゃんが10人もそろうことはゆったりーのでも珍しいことですが、ベビーマッサージの部屋はすでに幸せなパワーに溢れていて、お母さん達の優しいまなざしや、赤ちゃんの愛らしい様子に、部屋に入った中高生はすっかり魅せられてしまったようです。マッサージ終了後にそれぞれお母さんや赤ちゃんのそばに行き、着替えの手伝いや抱っこをさせてもらって、ますます赤ちゃんを興味深く観察したりお母さんの話を熱心に聞いたりする中高生の姿が見られました。
いつも最後に感想を書いてもらうのですが、この日の参加者は特に真剣に鉛筆を走らせていました。そして、その感想の中には「お母さんは大変そうだけどみんな幸せそうで、自分もいつか子どもがほしいと思った。」(他にも「結婚して子どもが欲しくなった」2人)「赤ちゃんは1ヶ月違うだけですごく成長することがわかった」「小さなからだでいっぱい動いているのを見ていると、とても暖かい気持ちにさせられた」など、具体的な記述が多くありました。
このように、赤ちゃんに触れることが人を幸せな気持ちにさせ、小さくても精一杯生きている命の尊さを知る機会になることを、スタッフもまた再確認した一日でした。中高生だけでなく、結婚・出産をためらっている人々にもこれはきっといい方法かもしれません。(スタッフ:入江)
いままで中高生企画にご協力いただいた方、ありがとうございました。これからも中高生企画開催の際にはご協力よろしくお願いします。また、夏休み中、2学期にかけて高校生のボランティアもたくさん来る予定です。ぜひ、温かい声をかけたり、子育てのいろいろなことをお話してあげてください。