夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年 9月19日(金)「貨幣価値」

2014年09月19日 22時47分53秒 | 「政治・経済」
株価も上がり今日の終値は16321円だった。しかしこれをドルに換算すると今日は109円まで円が下落しているので149ドルとなる。ここでドルの価値を一定とすると1ドル80円の時としてみると株価は11920円となる。すると安倍政権が誕生したころの為替80円株価1100程度と変わりないということになる。実質的な経済の好転はなかったということになる。この時の株価の差4000円から5000円の差は何か?円の貨幣価値の低下である。ドルから見れば日本の株の価値は同じということになる。
「実際、建値通貨ベースでは、過去1年間の日経平均株価の上昇率は11%と、NYダウの9%をやや上回るが、ドル建てでは前年比横ばいと、全く上昇していない。つまり、過去1年間、日経平均株価が上昇したのは、円の価値が下落したからなのである。」
(ロイターさらなる円安は日本経済にプラスかより引用)
アベノミクスを掲げて安倍政権が誕生した時から経済は「期待感」でプラス方向に向かったが、この期待感を除いた実際の実体経済の株価は野田政権時と変わりないのではないか。
しかし貨幣価値から見て経済の置かれている現状に変わりがないとしても、国内的には悪性の物価高は現実にあり、実質賃金の低下も現実であるし個人消費の落ち込みも事実である。そして為替からの貿易赤字とはいえ貿易収支がマイナスとなったこと自体は事実である。
こうして見ると経済そのものは成長もせずにマイナス面ばかりが現実として浮き彫りになったのではないか?
そして「物価が上昇するのはモノの価値が上がるからではなく、通貨の価値が下がっているからだ。」(同ロイター記事より引用)
それに加えて消費増税での価格のへの転嫁が加わるわけだから、経済成長の中からの経済法則としてのインフレではなくて、経済成長もない中での悪性の物価高が進んだだけという見方が正しい。それがデフレからの脱却といわれている。
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