夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

じゆうななもじ君句集 2018年春

2018年05月03日 22時58分20秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
      2018年 春

       雲切れて東風解凍
       薄晴れや猫の背伸びも春浅し
       街灯に木蓮の芽やいと怪し
       古本や余寒の風に寄り添って
       春泥の乾きし跡に草は立ち
       昼の陽や花がら摘みに春きざす
       ふと見れば出窓を濡らす春の雨
       休日にブランコ揺れて切れる雲
       早春の珈琲の湯気雀飛ぶ
       踏みしめし老婆の道に梅一輪
       春の星探して見れど床に就く
       春炬燵うどんの汁の甘さかな
       春寒やそぞろ歩きの心地無さ
       暦見て昨日の過去の若布汁
       木の陰に春の愁いや風立ちぬ
       木の陰に春の愁いや風吹きぬ
       笑顔して春装いしカフェの窓
       ちんまりと花も息する根分けかな
       寒戻り花がら摘みも無口なり
       春なれど頬杖ついて雨眺む
       うつむきてすれ違い去り春の闇
       空の青珈琲すすりて春の宵
       白髪増え小便したき春の夢
       雲切れて菫の花は寄り添いて
       雲切れて菫の花は寄り添いぬ
       暖かき猫の歩みの日向かな
       親方の剪定談義日永し
       春一番枯れ葉持ち上げ何いずる
       土の香や花種蒔いて握り飯
       コンビニの灯り背中におぼろ月
       コーヒーの残りしカップや春炬燵
       空家立ち春の嵐の静けさや
       星一つ春の結露は淡きかな
       立ち止まり何を憂うか春寒に
       窓開けし春の雨音町霞み
       雨やみて破れし路傍草は萌ゆ
       肌寒し春のつれなさもどかしき
       空き地にも古草消えて朝の雨
       春風の走りし跡に路地の花
       春風の走りし跡や路地の花
       公園の木々の影さえ春らしき
       風もなく急ぐあてなし春の空
       ようようと月は消えゆき花辛夷
       花冷えの雨の滴は今落ちて
       忙しき影の移りや草は萌ゆ
       春陰や花は一輪歩を止めて
       小雨降る春の彼岸の夜空かな
       騒がしき雀始巣
       寒戻る逝きしあの日の鳥の声
       焼海苔や瞼重たし握り飯
       春雨に換わる信号人は無く
       夜桜や人を見おろし何語る
       フリージアの香りも薄き春半ば
       春の蚊や開けた箪笥に惑い飛ぶ
       春の蚊や開けた箪笥に惑いし
       咲きそろう夜桜揺れて窓眺む
       コップ酒苦き灰汁ありほうれん草
       花吹雪市電の響き柔らかき
       満月に菫の花は寄り添いて
       花弁に交じりて舞し春落葉
       宴も去り街灯一つ朧月
       葉桜の花びら一枚届きおり
       大人びて隣の娘の春休み
       春の雲流れもせずに漂えり
       プリムラの株は分かれて明けの空
       昼下り廊下の隅の春埃
       空晴れて袋も軽し春キャベツ(2014年春)
       雲切れず餡の少なき蓬餅
       四葉無く荒れた花壇や苜蓿
       春疾風空き缶転げ空に舞う
       ベランダの花も匂わず春の夜
       一番茶予約の誘い声はずみ
       コンビニの馴染みとなりて春の朝
       春の朝花殻摘みに声かけり
       風呂あがり花の新芽に春夜風
       春の草むしりし山は柔らかき
       春雨の雨音軽し夜は更けて
       花落とし季節はうつり桜草
       陽ざし射し鳥はさえずり雨光る
       ゆうらりと春蚊現れ朝餉かな
       ゴミ出しや小道に入れば風ひかる
       うつむきて公園笑い我一人 (東京には山がない)
       春愁や花に訊きても風の音
       春の夜にビニール傘の影薄し
       過ぎ去りし春の嵐に小鳥鳴き
       春夜空夏も近づき月昇る
       巣鴉や小枝揺さぶり鳴きもせず
       草の芽やのびて花咲く路地の影
       夜風吹き春も終わりと月動く
       夏近し月を見上げて人思う
       横たわる春の名残の花を活け
       春終わる母の手の皺茶を淹れし
       夏を呼ぶ雷待ちて雨の音 new
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年 5月 3日(木)「平和主義」

2018年05月03日 22時36分57秒 | 「政治・経済」
今日は憲法記念日。
戦争で平和を作り上げるというこの矛盾。その矛盾を隠すために、聖戦とか正義の戦争という枕言葉をつける。戦争に正義を結びつける方法の一つが、敵をつくって危機を作り上げることですね。この敵をつくらないことが平和主義です。平和主義が歪むと今の社会のようになってしまいます。
平和主義の大切さと同時に、憲法を活かすことの大切さを思いつつ、毎年土井たか子さんを思い出します。
平和主義は憲法を活かすことです。
憲法をないがしろにした既成事実をつくることが改憲です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

池に浮かぶ月123【5月3日】

2018年05月03日 21時26分36秒 | 「池に浮かぶ月」
去年は憲法記念日に思う事を書いていました。
日本には9条があるから平和を守れる。しかしこれを歪曲して、日本には9条がるぞと見せれば、それで日本を守れるのかと9条と平和主義を批判する。そうではなくて、9条がありその中での平和主義により国民は戦争を回避する努力をするから平和が守られるのである。
安倍政権の積極的平和主義という力による政策は軍事面にも表れてそれが平和を脅かすのです。

「池の上に月が昇る
その池に写る月は現実の月ではない
しかし現実の月を写したものであることでその池に浮かぶ月も現実である
人間の過去もすでに現実としては存在しない
しかし過去の時間の中で現実であった」

「5月3日という日」

【2017年】ツイッターつぶやき9条があるから平和がある。しかし最近ではこの言葉を歪曲して、敵が攻めてきたら日本には9条があるから日本を守れるとして、それでは守れないなどと9条......

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする