猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

自分の言葉で語る人   - 金メダルの先にあるもの -

2006年02月24日 21時25分11秒 | 日記
やっぱり今日はこの話題でしょ。
トリノオリンピック女子フィギュア。

荒川静香選手、金メダルおめでとうございます!

ってことで。

本当に美しくて、強くって、しなやかで、感動しました。
まさか、日本フィギュア界にこんな日がくるなんて、昔なら想像も出来なかった。
(もちろん、アルベールビルの時の伊藤みどりさんも素晴らしくって、感涙したんだけどね)

個人的には、スルツカヤに金メダルを獲って欲しい気持ちもあったんだけどね。
ほら、前回のオリンピックの疑惑の採点問題があったから。
それに、この荒川選手の金メダルも、コーエン、スルツカヤの転倒がなく、3者それぞれがパーフェクトな演技をして競い、獲得したもののほうが、ご本人ももっと嬉しかったかなーって。
もちろん、大舞台で転ばず、プレッシャーに打ち勝つ力も実力なんだけどさ。
今回の荒川さんの演技は、それでも彼女達に勝てるくらいのパワーと魅力を持っていたと思うから.....。
本当にもう、あの美しさ!

それでね。
今回思ったんだけど、やっぱり、人間って内面が表面に出るのね。
いや、もちろん、彼女達が実際どんな人かは知らないんだけど。
少なくとも、荒川さん、村主さんが、真摯な自分の言葉で語っていることはわかるから。

自分で決めて、自分の納得のいく演技をする。
それはもう金メダルのためではなく、美しさを、人に見せるための、自分のための演技の追求で。
もし、彼女達が
「金メダルが欲しい~っ!」
って考えながら滑っていたなら、あれほど人々は感動しなかったと思うもん。

結果はついてきたもの、だったんだよね。

だから。
まだ若い安藤さんについてはとても残念。
まるで呪文のように
「楽しく滑れれば」
と繰り返しながら、その実ちっとも楽しそうではなく、顔は迷いでいっぱい。
滑り終えた後も、ねぎらうコーチを無視し、歩き出し.....。
たぶん、あのコーチが嫌いなんだと思うんだけどさ。
周囲の大人、なんとかしれやれよ、って思うんだよね。
まだ18歳で、情緒もたぶん不安定で、周囲にはバカみたいなメディアがいっぱいで、拝金主義の大人が群がってて。
まあね。
それでもそれに構わず己の道を邁進出来る人だけが、世界を獲れるのかもしれないけど.....。
ひと言も自分の言葉で語っていない、すべてお仕着せの彼女が、私には痛々しく見えて仕方がない。

自分の言葉で語ることは、自分を信じ、心を持つ、ということでもある。
逆に言えば、そこに心があるから自分の言葉で語れるのだ、ともいえるけど。
虚ろな言葉で語れば、心も虚ろになってしまうもの。
安藤さんの姿を見るたびに、浅田真央ちゃんの未来にも、不安を抱いてしまう私。
本当にバカな日本のメディアよ。
頼むからアホみたいな質問や無神経な振る舞いで将来ある子をメチャメチャにしないでくれ。

と。
そんなことを書いてる横で、現在日本テレビで放映のフィギュア番組が、まさにアホ全開真っ只中(笑)
なぜかアイドルを司会に持ってきて、もうグズグズのだらだら。
酷すぎる.....。
そんなところに金メダリストを二人もひっぱり出すなよ。

ああそれと。
石原慎太郎。
「期待もしていなかったから見てなかったけど、メダルがないんじゃみっともないから、獲れてよかった」
って?
本当に恥知らずなおっさんだな。
自分と、観衆のために自己を追求し続けた選手に対して、あまりにも下衆なものの考え方。
もうね、私はこのおっさんが大っ嫌いでね。
いつも自己中心的で傲慢な暴論を繰り広げ、横柄、下衆極まりなく、さらに振り上げた拳で頭を掻いて誤魔化すような、へつらった笑いを必ず最後にくっつける。
「しっしっしっ♪」
って。
振り上げた拳なら、きちんとケンカを売れ。
ケンカを売ったなら、きちんと殴り合って痛みを負え。
民衆を馬鹿にしながら民衆におもねるような態度をとるな。
ああ、腹が立つ。
なんであんなおっさんが都知事になれるの?
作家だから?弟が裕次郎だから?
アホか!

ああ、またもやぶ~すか言ってしまった。
最初は<感動>についての話だったのに(笑)
そういえば、さっきの日本テレビの番組でも、スタジオにメダル持参で来てくれた荒川さんを前にして、
「スタジオに金メダルがやってきました~♪」
なんて言ってたな。
それを言うなら、スタジオに<荒川さんが>来てくださいました、じゃないの?
なんで<金メダル>がやってきた、なの?

!!!!!!!!!!!!!

はぁ~。
もう怒り疲れたのでやめます。

とにかく。
荒川さん.....
会心の演技、そして金メダル。
おめでとう。
心が震える、美しい、歴史に残る演技でした。

介護も楽しく

2006年02月24日 03時49分21秒 | 猫たち
ちびくんは腎不全を患っているため、一日に大量の水を飲む。
腎臓の機能が落ちていることで、血液中にたまっていく毒素を出来る限り排出するためと、脱水症状を防止するためだ。

水を飲むこと。
排尿すること。
これは彼にとって、命をつないでいくためのとても重大な仕事で、私やゴンザは、そのことに彼が不自由を感じないよう、全神経を集中させていると言っても過言ではない。
生き物すべてにとって、水分を身体の中から失うことは、即命の危険に繋がるから.....。

しかし、実際。
病気と、年齢、それに伴う体重減少のせいで、最近はほとんどソファから降りないちびくんにとって、水を飲むために日に何十回と移動するのは辛いことでもある。
ちびくん自身が、私たちが使っていたグラスの水を飲むことを好むこともあって、彼が陣取るソファ前のテーブルには、常に新鮮な水が入ったグラスが置かれているが、だからといって、必ずしも、彼が喉の乾きに応じて、そこへ移動するとも限らない。
病を抱えた身であればこそ、だるさもあろうし、そう考えれば、動きたくないばっかりに、水を飲みに行かない、ということも、また充分考えられるからだ。

そこで。
今やほぼ、専業介護主婦となった私が、30分、もしくは1時間おきくらいに、ちびくんに水をお勧めすることとなる。
実際、口元にグラスを持ってゆくと、起き上がっておいしそうに水を飲むちびくんだから、やはり始終喉が渇いていることに間違いはないのだろう。
で、あれば.....。

毎回型押ししたようにお水をお勧めするのもなんだか脳がない。
そこで、ふと思いついたのが、我が家にいるバーテンダーの存在である。

そう。
ここをずっと訪れて下さっている皆さんなら、ご存知だろう。
ゴンザの職業がバーテンダーであることを。
そして、彼が心優しき、ちびくんのよき理解者で保護者であることを。
もちろん、普段から、ゴンザが在宅の時には、彼もちびくんに水をお勧めしているのだが、そうだ!
どうせなら.....。

erima:「ねえ、そちらの紳士に、私から一杯差し上げて」
ゴンザ:「は?」
erima:「そこに横たわっている紳士。あの方に一杯差し上げて欲しいの」
ゴンザ:「かしこまりました」
ちびくん:「.........」

(ここでゴンザ、グラスに水をなみなみ注ぎ、ちびくんの前へ)

ゴンザ:「失礼します。あちらのお客様からです」
ちびくん「............」
ゴンザ:「どうぞ」
ちびくん:「ピチャピチャピチャ」

(ここでerima、ちびくんに視線を這わせ)

erima:「どう?彼、飲んでくださった?」
ゴンザ:「ええ」
erima:「良かった.....」

家族揃っての三文芝居(笑)

何かと気分が沈みがちな介護生活も、笑顔でしなければちびくん自身にも負担になるからね。
そうそう、そのつながりで考えれば、トイレの問題もそう。
ここ数ヶ月。
ちびくんはトイレの使い方が以前と変わって、入り口方向にお尻をむけておしっこをしてしまうため、実質おしっこは猫砂には吸い込まれず、トイレ前の床に飛び散るのだが、それはシンプルにペットシーツを敷く事でフォロー。
最初でこそ、ちびくんがトイレの使い方もわからなくなってしまったのかと、私も少し落ち込んだが、逆に考えれば、具合が悪くとも、トイレまできちんと行こうとする気持ちが有難いと思い、その健気さに感謝の気持ちでいっぱいになる。
それに。
砂ではなく、ペットシーツにおしっこが飛ぶからこそ、その量、色、匂いがよくわかり、それが体調のバロメーターにもなる。
何事も考え方ひとつ、なんだよね、きっと。

そして.....。
ちびくんがおしっこした直後のペットシーツを片付けるとき。
実はそれは、私にとって感激で胸が一杯になる時でもある。
だって、そのシートはあったかくて、重たくって.....
ちびくんが一生懸命生きてくれているんだと、実感出来るから。
おしっこしたシーツを愛しく感じるなんて、変かもしれないけどね。

ほとんど家を出ずに、病気のちびくんと始終向き合うことは、時には正直、気持ちが行き詰まることもあるけれど.....。
ちびくんとの介護生活には、様々なことへの感謝が満ちている。

ちびくん、ありがとう。
ちゃあこ、ありがとう。
一生懸命働いて、私を気遣い、ちびくんに寄り添ってくれ、ちゃあこを遊んでくれるゴンザ、ありがとう。

そして.....
いつも応援して下さっている皆さん。
ありがとう。

ちびくんは今日も頑張ってます。

久々の煮魚

2006年02月24日 02時25分52秒 | 今日のお弁当
子供の頃から、私は煮魚が大好き。カレイの煮付け、金目鯛、銀だら、キンキ.....。母がまだ家にいて、私が小さかった頃は、まだたくさん獲れた大きなハタハタを煮付けてくれては、ぶりぶりプチプチした卵の部分を口に入れてくれたものだ。だから、私が最初に覚えた料理の中には、煮魚がしっかり含まれていたし(料理と呼べるほど難しくもないが)、それがあれば、ご飯が進んだ。しかし、ゴンザと暮らし始めてからというものの、彼があまり煮魚を好まないこともあって、ほとんど作っていなかったように思う。煮魚をお弁当に入れるには、煮汁の問題もあるし.....ね。でも、やっぱり脂の乗った白身魚の煮付けは美味しいもの。名前は銀だら、しかしその実「メロ」という魚であっても、美味しければなんでもヨシ。

で、今日のお弁当。

<銀だらの煮付け><カリフラワーとプチトマトのカレー炒め><にんじんと小松菜のナムル> です。

<銀だらの煮付け>
*鍋に、水、醤油、砂糖、みりん、しょうがスライスを入れて煮汁を作り、銀だらを弱火でコトコト煮る。落し蓋をするか、途中、煮崩れしないようそっと身を裏返し、味が浸みるまで煮込む。
<カリフラワーとプチトマトのカレー炒め>
*カリフラワーは小房に分け、プチトマトはヘタをのぞいて半分に切っておく。醤油、酢、酒(白ワイン)、カレーパウダーを合わせた調味液を作っておく。フライパンにサラダ油をひき、カリフラワー、プチトマトを炒める。途中調味液をふり入れ、煎りつけながら仕上げる。
<にんじんと小松菜のナムル>
*小松菜は軽く茹でて冷水にあげ、水気をしっかり絞って適当な長さに切る。にんじんは5-6センチ長さの細切りにし、こちらもサッと茹でて冷水にあげ、水気を絞る。ボールに、たっぷりのすりゴマ、塩、ごま油、にんにくおろしを入れて混ぜ合わせ、小松菜、にんじんをそれぞれ別に和える。

今回はしょうがを入れて作った煮魚だが、実はにんにくスライスを代わりに入れても美味。その場合は、煮汁に照りととろみが出るくらいに仕上げると、美味しい。
カレー炒めは、好みの野菜で。トマトが入る場合は、酢を加えなくても充分酸味が出るので、好みで調整して。
ナムルはごま油の香ばしさが美味しい、お手軽おかず。水気をしっかり絞って、味に締まりを。
ちなみに、この「ナムル」。私が作るよりゴンザが作ったもののほうが数倍美味しい。私も彼に教わったとおりに作ってるんだけど.....全然かなわない。
ゴンザさん、秘訣はなんなのか、教えてくださ~い!