猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

変態のススメ

2007年07月11日 23時59分21秒 | 映画
最近。
映画について述べることが増えてきた私であるが。

先ほど、つらつらと多くの映画を考えていくに、ひとつの答えにぶち当たった。

それは、先日も書いた『シックスセンス』の監督M・ナイト・シャマランがどんどんおかしな方向へ行っているという話を耳にしたことから、考え始めたことだったのだが.....

『何かを作り上げる人には変態が多い』

ということだ(笑)

いや。
『変態』という言葉には、少々抵抗のある人もおられようから、少々ソフトな言い方を用いて、『フェティシズム』→『フェチ』と言っても良いのだが、
(まあ、『フェティシズム』という言葉自体が『性的倒錯』って意味を含むけど・笑)
やはりそれでは私の意図するところがきちんと伝わらないような気もするので、ここはずばり『変態』と(笑)

例えば.....

まあ、今回この発想の発端となった『映画監督』でいえば、
わかりやす~いそのままずばりの変態に、
ポール・バーホーベンや
(悪趣味変態)
ディビッド・クローネンバーグ、
(交通事故変態・特殊メイク変態)
デヴィッド・リンチ
(マザコン<金髪碧眼のママ>変態)
などがいるし、極端なことを言わせてもらえるならば、有名監督、または人気監督たちなどは皆、一様にどこかしら変態だと言える。

そう。
上に挙げた以外にも、例えば『エイリアン2』や『ターミネーター2』、『タイタニック』を撮ったジェイムズ・キャメロンなら、言わずと知れた「強い女」を異様に好む変態だし
(『エイリアン2』での逞しい女兵士や『ターミネーター2』で息子ジョンを守るため
 マッチョな兵器収集家になったサラ。そしていわずと知れた、レオ様の倍はあろうかという
 太い二の腕をさらした逞しいローズは忘れられない・爆)

トニー・スコットなら暴力に潜むおとぎ話を追い求める変態。
(『トゥルー・ロマンス』なんてまさにソレ)

ロバート・ロドリゲスなら武器とかっこいい男を乾いた空気に乗せて描くラテン系変態だし、
(武器、男、乾いた空気変態とも言える)

ジョン・ウーなら浪花節系の湿度に乗せて男を舞わせ滑らせる仁義&美学変態。
(本家のこちらはボート、風になびくコート、鳩、二挺拳銃変態)

ブライアン・デ・パルマなら白い光変態だし、
(Wikipediaなんかにはデ・パルマのトレードマークは「長回し」とか
 「スローモーション」なんて書いてあるが、私はこの監督の特色は
 光の使い方だと思う。同じWikipediaに書かれている「目線カメラ」には異議なし)

レニー・ハーリンなら、落下変態(笑)
(『クリフ・ハンガー』にしろ、『ダイハード2』や『ロングキスグッドナイト』にしろ)

そして、さらにいえば、『リバーランズスルーイット』で、自分の若い頃にソックリのブラッド・ピットを起用したロバート・レッドフォードなんかは、もうナルシシズム変態の最たるものなのではないかと思えてくるし.....
(この、『リバーランズスルーイット』のブラピと『スティング』のレッドフォードはまるで同一人物のように似ている!)

まあ、書いていけばキリがないのでこの辺でやめるが、要は、徹底的に何かにこだわり、創作をし続ける優れた人というのは、誰もが皆、変態だと。
そう言いたいわけだ。

つまり、私にとってはある意味、『変態』とは褒め言葉であると。
(もちろん性的な変態で他人様に迷惑をかけるヤツは許せないが)

そういえば、いつだったか、タモリが『人間はみんな変態だ』と言っていたけど.....
やっぱり人間にはそれぞれ、こだわらずにはいられないことっていうのが誰にもあるもので、それこそは極めれば、いつの日か他者から評価を受ける日もくるのかもしれない。

と、なれば。

さてさて。
次なる偉大な『変態』が映画界に表れるのは、果たしていつの日のことか.....

『変態』という言葉の響きは悪いけれど。
私としては、その登場を今か今かと心待ちにしている次第。

近頃停滞気味のハリウッドを救う変態よ、いざ来たれ!