庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

崖急に梅ことごとく斜めなり 正岡子規  猩々梅林と窈窕梅林がすごい 

2016年01月05日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
崖急に梅ことごとく斜めなり この句は子規が偕楽園を訪れた後日に南崖の梅を思い出しての作品ということです。自分の人生とも重ね合わせたような名句ですが、この句を彫り込んだ句碑が南崖の椚門の下にあります。

碑に彫り込んだ文字はみえにくいのですが、案内板にそのことが、英語、ハングル、中国語でもかいてあります。
さらにすばらしいことに、この案内板には、この句の情景が時間とともに変化しながら描かれていることです。上の写真は1月5日午後2時ちょっと前のものです。梅の枝が斜めに描かれているのがおわかりと思います。見る時間帯によっては句碑にも梅の枝の影絵をみることができます。晴れた日にご来園の折り、もし思い出されましたらお立ち寄りください。
子規句碑
子規句碑 posted by (C)雑草
子規の句 16時28分
子規の句 16時28分 posted by (C)雑草
子規の句
子規の句 posted by (C)雑草

梅の花は本園内でも見られるようになりました。
東門大通りの藤棚近く、見晴広場への出口の月影が咲き始めました。よくよく見ると3輪くらいさいているようです。蕾を覆っている萼が緑色の珍しい花で、六名木のひとつです。
月影1601040028
月影1601040028 posted by (C)雑草
近くの満月も咲き始めました。咲き始めの花はちょっとこぶりですが、盛りのときには花弁は丸く大きく、5弁が隙間なく開いた花も大きく満月を思わせます。
満月1601040022
満月1601040022 posted by (C)雑草
本園内の梅林で紅色の花は八重寒紅で、花がたくさん咲いている木の近くでは梅の香りを楽しむことができます。
白く見える花の多くは八重冬至、月宮殿、虎の尾です。一重の冬至梅とチャボ冬至も咲いています。
今日は未開紅の開花を確認しました。
未開紅B2-0631501050065
未開紅B2-0631501050065 posted by (C)雑草

もっとも盛んに咲いているのは猩々梅林(しょうじょうばいりん)と窈窕梅林(ようちょうばいりん)です。
窈窕梅林1501050021
窈窕梅林1501050021 posted by (C)雑草
窈窕梅林1501050016
窈窕梅林1501050016 posted by (C)雑草
窈窕梅林1501050022
窈窕梅林1501050022 posted by (C)雑草
窈窕梅林1501050017
窈窕梅林1501050017 posted by (C)雑草
窈窕橋と紅難波1501050014
窈窕橋と紅難波1501050014 posted by (C)雑草

猩々梅林では六銘木の白難波、虎の尾が咲き、月影の蕾が大きく膨らんで明日にも咲くかもしれません。そのほか一番先に咲きだした八重寒紅や水心鏡が花盛りです。そして一重の緋梅がとってもきれいな花をつけていました。
一重の緋梅 1501050032
一重の緋梅 1501050032 posted by (C)雑草
一重の紅梅で咲いているのは、いまのところこの1本だけです。
一重の緋梅1501050039
一重の緋梅1501050039 posted by (C)雑草

猩々梅林の大木 水心鏡と思われる木も咲き進んできました。
水心鏡猩々1501050011
水心鏡猩々1501050011 posted by (C)雑草
水心鏡猩々梅林1501050042
水心鏡猩々梅林1501050042 posted by (C)雑草
橋は沢渡川にかかる花追い橋です。
この橋の向こう側は田鶴鳴梅林です。その川岸に筑紫紅が咲いています。
筑紫紅1501050009
筑紫紅1501050009 posted by (C)雑草
田鶴鳴梅林はおよそ500本の梅の木がありますが、咲いているのは10本程度のようです。田鶴鳴梅林は今まさに探梅ですね。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする