
弘道館のグミについては、1年前の5月28日のブログで、暫定ナツグミとしました。暫定としたのはこの時期に実が赤熟しはじめているので、アキグミではなく、ナツグミかトウグミのいずれかであるということでした。上の写真は本日のもので、昨年同様にこの時期に実が赤熟し始めていました。
その後ナツグミとトウグミの違いを詳しく調べたところ、葉の表側に非常にわかりやすい違いがあることがわかりました。

これは弘道館のナツグミと判定した葉の表側を接写して拡大したもです。鱗片状毛が見えます。
下は顕微鏡をデジカメしたものです。(5月31日追加)

こちらは庭のトウグミと判定した葉の表側を接写して拡大したものです。トゲ状の星状毛が見えます。
下は顕微鏡をデジカメしたものです。(5月31日追加)
葉の表側の両者の違いは、ナツグミには銀色の鱗片状毛がある。トウグミには銀白色の星状毛がある。ということです。いずれもはじめのうちだけで、のちにはなくなるとのことで、この時期にしか見られないようです。
葉の裏側はどちらも銀色の燐状毛が密生しています。

弘道館のナツグミの葉の裏側を接写して拡大したものです。

これは庭のトウグミの裏側を接写して拡大したものです。

冒頭の写真をもう一度。弘道館のナツグミの実です。かなり丸いですが完全な丸というより楕円形でしょうか。

これは庭のトウグミの実です。長楕円形で、ナツグミより大きいです。さらに大きいビックリグミはこのトウグミの中から実の大きいものを選抜したとのことです。

庭のトウグミの葉はナナフシが好んで食べます。ナツグミの葉も食べると思いますが、はたしてトウグミと同じくらい好んで食べるかは興味があります。

弘道館のナツグミはグミとしては非常に大きな木です。背の高い木はサワラですが、この付近まで文館等の再現計画があって、すでに伐採されたサワラの木などがあります。

根元は空洞になっています。実に見事な風格のある木です。おそらく弘道館創建当初に成木を植えたものではないでしょうか。
というのは、グミは焼くと人の焦げるような悪臭があることから、邪霊・悪鬼の侵入を防ぐ意図で村堺に植えられたということです。同じ考えから弘道館敷地内に悪霊が入ってこないようにと植えたことが考えられます。