江南所無
江南所無
梅の葉が茂る時期であるが、江南所無には葉がつかない枯れ枝が目立ったり、葉が極端に少ない枝が多数あります。
園内で似たような枯れ枝等が目立つのはアンズ系の梅の木に多いようです。中でも江南所無が一番ダメージが大きいようです。
アンズ系といえば、木肌が野梅系とはちょっと違います。特に園内の黒田、海運の札がついているものでは、野梅系の木肌と見比べると明らかに違います。アンズの特徴を表しているようです。これに比べて江南所無の木肌はかなり野梅系にちかいものです。また一部の見驚や輪違いにも枯れ枝や元気ない枝が見られます。
また梅の幹のねじれ方向は野梅系とアンズ系では逆向きであることがほとんどです。木肌では野梅系に近いとしても、ねじれ方向がアンズ系と同じ方向のものはやはりアンズ系の血が入っているといえるかもしれませんね。
この木肌とねじれ方向なども加味して今回の元気のない梅を見てゆくと広い意味でアンズ系が元気がない枝が多くみられ、中でも野梅系の木肌に近いものに大きな障害が出ている木があるようにも思われます。
気温比較
このグラフは水戸気象台の2017年と2018年の日ごとの最高気温と最低気温をグラフにしたものです。
昨年2017年の最低気温の推移をみると、3月中旬まで氷点下の日がありますが、3月23日を最後に氷点下の日はありません。これを例年の温度推移としますと、3月23日は遅咲きのアンズ系の梅の花が盛りを過ぎて、これからは新芽新葉を出して行こうとする時期です。
今年2018年では3月1日に急に気温が上がりました。3日と7日には氷点下になるも気温の高い状態が続いて、3月18日にほぼ0度を記録しました。この状況から2017年の最後の氷点下を記録した3月23日に匹敵する2018年の日付は、3月1日あるいは3月7日といえます。
ということは2018年は芽吹きの季節が少なくとも2週間以上早かったということです。遅咲きの花は競って早く咲きだして、芽吹きの準備もなされたと思います。このまま気温が保たれれば芽吹きができたのですが、3月18日になってすっかり新芽の準備ができたところで凍結する事態になりました。
冬芽のうちはかなりの低温にも耐えられるが、新芽が動き出してからでは対凍性が著しくおちるので、細い枝は弱ったり中には枯れるものもでてきた。特に江南所無は暖地性の品種と思いますので被害が甚大になったのではないでしょうか。ほかの早咲きの野梅系は対凍性があるので被害がなかった。
このように雑草は今年の江南所無は低温障害によって、枝が弱ったり、枯れたりしたと推定しています。低温障害は細い枝、木質化が十分でない枝に出やすいと思います。太い幹は影響がすくなく元気な新芽が出てきているので、とりあえずは安心しています。
さて梅林の奥のほうで、梅品種図鑑にもないような斑入りの葉を発見しました。
斑入り1
梅の葉に白い斑が入ったものとしては翁があります。翁の場合は葉の白い部分と緑の部分がはっきりと線引きされていませんが、今回発見したものは葉脈に沿って白と緑がはっきりと分かれています。
翁
これは翁の葉です。マダラ模様の斑入りです。このほかに塒出錦なども斑入りの葉ですが、赤みを帯びた黄緑いろというのでしょうか、白い斑入りではありません。
今回発見した斑入りの葉は1本の枝に上の画像のほか3枚、計4枚の斑入りの葉がついています。
斑入り2
斑入り3(左)
斑入り4
この斑入りの葉のある枝には筋があって、この筋の部分から出ている葉に斑が表れています。品種として筋入り野梅といわれるものがあるようですが、枝だけに筋模様が出るもので、葉に斑がでるものはないようです。
まだ不完全な模様ですが、斑入りが出やすいように接木を繰り返すなどして、より多くの葉に、より多くの面積の斑が入るように改良するならば「斑入り葉筋入り野梅」としてデビューできるのではないかと楽しみにしています。
じつは数年前にも別の梅の木に同じ斑入り葉があったのです。今回のよりも斑がはっきりしたものでしたが、斑が出た枝が細く貧弱なために枯れてしまいました。今度こそ丈夫な枝に出ていますので、接木によって苗を起こしたいものです。
江南所無
梅の葉が茂る時期であるが、江南所無には葉がつかない枯れ枝が目立ったり、葉が極端に少ない枝が多数あります。
園内で似たような枯れ枝等が目立つのはアンズ系の梅の木に多いようです。中でも江南所無が一番ダメージが大きいようです。
アンズ系といえば、木肌が野梅系とはちょっと違います。特に園内の黒田、海運の札がついているものでは、野梅系の木肌と見比べると明らかに違います。アンズの特徴を表しているようです。これに比べて江南所無の木肌はかなり野梅系にちかいものです。また一部の見驚や輪違いにも枯れ枝や元気ない枝が見られます。
また梅の幹のねじれ方向は野梅系とアンズ系では逆向きであることがほとんどです。木肌では野梅系に近いとしても、ねじれ方向がアンズ系と同じ方向のものはやはりアンズ系の血が入っているといえるかもしれませんね。
この木肌とねじれ方向なども加味して今回の元気のない梅を見てゆくと広い意味でアンズ系が元気がない枝が多くみられ、中でも野梅系の木肌に近いものに大きな障害が出ている木があるようにも思われます。
気温比較
このグラフは水戸気象台の2017年と2018年の日ごとの最高気温と最低気温をグラフにしたものです。
昨年2017年の最低気温の推移をみると、3月中旬まで氷点下の日がありますが、3月23日を最後に氷点下の日はありません。これを例年の温度推移としますと、3月23日は遅咲きのアンズ系の梅の花が盛りを過ぎて、これからは新芽新葉を出して行こうとする時期です。
今年2018年では3月1日に急に気温が上がりました。3日と7日には氷点下になるも気温の高い状態が続いて、3月18日にほぼ0度を記録しました。この状況から2017年の最後の氷点下を記録した3月23日に匹敵する2018年の日付は、3月1日あるいは3月7日といえます。
ということは2018年は芽吹きの季節が少なくとも2週間以上早かったということです。遅咲きの花は競って早く咲きだして、芽吹きの準備もなされたと思います。このまま気温が保たれれば芽吹きができたのですが、3月18日になってすっかり新芽の準備ができたところで凍結する事態になりました。
冬芽のうちはかなりの低温にも耐えられるが、新芽が動き出してからでは対凍性が著しくおちるので、細い枝は弱ったり中には枯れるものもでてきた。特に江南所無は暖地性の品種と思いますので被害が甚大になったのではないでしょうか。ほかの早咲きの野梅系は対凍性があるので被害がなかった。
このように雑草は今年の江南所無は低温障害によって、枝が弱ったり、枯れたりしたと推定しています。低温障害は細い枝、木質化が十分でない枝に出やすいと思います。太い幹は影響がすくなく元気な新芽が出てきているので、とりあえずは安心しています。
さて梅林の奥のほうで、梅品種図鑑にもないような斑入りの葉を発見しました。
斑入り1
梅の葉に白い斑が入ったものとしては翁があります。翁の場合は葉の白い部分と緑の部分がはっきりと線引きされていませんが、今回発見したものは葉脈に沿って白と緑がはっきりと分かれています。
翁
これは翁の葉です。マダラ模様の斑入りです。このほかに塒出錦なども斑入りの葉ですが、赤みを帯びた黄緑いろというのでしょうか、白い斑入りではありません。
今回発見した斑入りの葉は1本の枝に上の画像のほか3枚、計4枚の斑入りの葉がついています。
斑入り2
斑入り3(左)
斑入り4
この斑入りの葉のある枝には筋があって、この筋の部分から出ている葉に斑が表れています。品種として筋入り野梅といわれるものがあるようですが、枝だけに筋模様が出るもので、葉に斑がでるものはないようです。
まだ不完全な模様ですが、斑入りが出やすいように接木を繰り返すなどして、より多くの葉に、より多くの面積の斑が入るように改良するならば「斑入り葉筋入り野梅」としてデビューできるのではないかと楽しみにしています。
じつは数年前にも別の梅の木に同じ斑入り葉があったのです。今回のよりも斑がはっきりしたものでしたが、斑が出た枝が細く貧弱なために枯れてしまいました。今度こそ丈夫な枝に出ていますので、接木によって苗を起こしたいものです。
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