庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

偕楽園の春は東門から。 梓弓と蘇生した看板木。

2016年01月28日 | 偕楽園
偕楽園の春は東門から入ってこられるのではないでしょうか。
千波湖畔の駐車場から長い歩道橋・偕楽橋をわたり、南崖橋を登りきると、通路の真ん中に何やら工事中のようなカエデの木があります。
ニホンミツバチDSCF8912ニホンミツバチDSCF8912 posted by (C)雑草
根もとには金網があって、幹に穴が開いています。
ニホンミツバチDSCF8916ニホンミツバチDSCF8916 posted by (C)雑草
これはニホンミツバチの巣です。
ニホンミツバチDSCF8915ニホンミツバチDSCF8915 posted by (C)雑草
梅の受粉に重要なニホンミツバチを大事に見守ってくださいと書いてあります。
偕楽園のニホンミツバチの巣はかつては東門入り口のニセアカシアの大木、西梅林の梅の木、南崖洞窟上の通路わきなどにありましたが、長くて数年、短いときはひと夏だけしかその場所にありませんでした。ここもいつまで安住の地になるか。
人通りの多い場所がら怖がるお客様もいるとおもいますが、寛容な心で見守っていただきたいところです。

東門内の見晴亭正面の梓弓が咲き始まました。
梓弓A4-002 DSCF8846梓弓A4-002 DSCF8846 posted by (C)雑草
この梓弓が咲きますと、梅の蕾が一斉にほころび始めます。
東門を入るともうここは春です。なにせ、弓は射るもの、張るものですから。そして射た矢は決して後戻りしないように、梓弓が咲くころになるともう春は後戻りしないものです。
梓弓A4-002 DSCF8849梓弓A4-002 DSCF8849 posted by (C)雑草
梓弓の枝振りは実にすばらしい。
よく梅花の開花状況を観察に来られていた植物博士の方がこの木は枝が暴れるとおっしゃっておられました。
梓弓A4-002 DSCF8853梓弓A4-002 DSCF8853 posted by (C)雑草

東門の看板木ともいえる白梅が蘇生し花が咲き始めました。
先に弱った梅の木に毎日水をあげてくださった、偕楽園の守り神のようなお方によって、この梅の木が元気を取り戻しつつあることを書きました。その梅の木に花が咲き始めています。
白梅A6-001 DSCF8857白梅A6-001 DSCF8857 posted by (C)雑草
白梅A6-001 DSCF8858白梅A6-001 DSCF8858 posted by (C)雑草

新しく咲き始めた本園内の名花をご覧ください。
柳川枝垂DSCF8816柳川枝垂DSCF8816 posted by (C)雑草
月影見晴広場DSCF8840月影見晴広場DSCF8840 posted by (C)雑草
大盃B1-107 DSCF8884大盃B1-107 DSCF8884 posted by (C)雑草
淋子梅B6-044 DSCF8898淋子梅B6-044 DSCF8898 posted by (C)雑草
竹林から西梅林へ入った正面の美しい花。淋子梅。
淋は日本人にはさみしいという意味になりますが、決して淋しい花ではありません。
中国漢字の意味にはみずみずしいという意味があるようで、この花のイメージにピッタリだと思います。
緋梅B7-035 DSCF8892緋梅B7-035 DSCF8892 posted by (C)雑草
緑萼B9-133 DSCF8900緑萼B9-133 DSCF8900 posted by (C)雑草
緑萼は表門内すぐ左側にあります。
下は表門で最初にお客様を出迎える緋の司です。
緋の司B10-001 DSCF8904緋の司B10-001 DSCF8904 posted by (C)雑草
斉昭公は好文亭にお客様をお迎えするときには、水戸城から千波湖を船で、南門あたりまで来て、好文亭に先回りして入られお客様をお迎えしたということです。
そのころの千波湖は南門あたりまで船で来ることができたようですね。

吐玉泉下の日本庭園の水面に枝を伸ばした唐梅が咲いています。
唐梅DSCF8826唐梅DSCF8826 posted by (C)雑草
色鮮やかな鹿児島紅も池のほとりで咲いています。
鹿児島紅C8-1403 DSCF8833鹿児島紅C8-1403 DSCF8833 posted by (C)雑草
鹿児島紅C8-1403 DSCF8838鹿児島紅C8-1403 DSCF8838 posted by (C)雑草
まだ若木ですが、大木になって大きな枝に真っ赤な花がいっぱいついて水面に映る様子が楽しみです。

清らかに澄んだ静かな水面は心を映す鏡にもなります。水心鏡もお見逃しなく。
水心鏡C10-1403 DSCF8827水心鏡C10-1403 DSCF8827 posted by (C)雑草

デビューしたときは夏衣(一重)でしたが、咲いてみたら八重咲きでした。寒衣ではないかと思われる花が椚門の下に咲いています。
寒衣かDSCF8820寒衣かDSCF8820 posted by (C)雑草
中国には「寒衣節」というのがあります。亡くなった肉親のために紙製の冬着(寒衣)を燃やして、先祖を偲ぶ行事だそうです。
この寒衣は冬着であり暖かい生地、重ね着などではないかと思うのです。
梅には寒衣と夏衣という品種があり、花色は同じ紅ですが、寒衣は八重、夏衣は一重です。

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2 コメント

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有難うございました (ももちゃん)
2016-02-28 13:19:48
こんにちは!
お忘れかも知れませんが、舞子公園の近くに住むももちゃんです。
先月19日に、初対面のおばさん二人に「偕楽園の梅の花・木」について園内を案内しながら懇切丁寧に教えて下さいました。

直ぐにメールをと思いながらもコメントの出し方がわからず、息子に教えて貰うまで時間が掛かってしまいましたm(_ _)m

「水戸の梅まつり」が20日から始まったようですね。
訪れた時の開花は、一部咲きにも満たない状態だったように思います。
それが、今では七~八部も咲いてる様子。
雑草さんの写真で楽しませていただいています。

私は、梅の花って紅梅と白梅の二色で、一重か八重。そんなものだと思っていました。
雑草さんにお会い出来ていなかったら・・・梅の木、花の種類の多さや奥深さを知らずに過ごすところで、「梅」に対して失礼なことをしてたと反省していますm(_ _)m

今日の舞子は、寒さが少し和らいでいるように思います。
水戸の辺りは、まだまだ、寒さ厳しい日もあるかと思います。

どうぞ、お体をお労り下さいね。
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舞子のももちゃん様へ (雑草)
2016-02-29 10:26:43
こんにちは 
コメントくださりありがとうございます。
花以外は忘れてしまう雑草ですが、覚えていますよ。十分なことができませんでしたが、お楽しみいただけたご様子でしたのでうれしかったです。
水戸の梅まつりが始まりました。今度の土曜日は弘道館の夜梅祭、次の土曜日は偕楽園の夜梅祭。3月4日(金)~6日(日)は「第4回全国梅酒まつりin水戸」など土日は催事がいっぱいです。25日現在で3000本中1982本の梅の木が開花しました。いよいよ佳境です。ぜひもう一度お楽しみいただきたいと思っております。26日には東京の神代植物公園の梅林で70種余りの梅の花を撮ってきました。偕楽園ボケを防ぐためです。
神戸と水戸が近くなりましたね。私もそちらの世界の梅公園にはいつかは行きたいと希望しています。希望は不思議とかなうものです。
つたないブログにきていただきありがとうございます。
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