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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

「君が代」だけではないのです。学校ってなんだろう?一緒に考えてみませんか?

2012-10-14 18:13:41 | 当該から

 ※2012年度入学式「君が代」不起立被処分者人事委員会申立当該 辻谷博子からのメッセージです。

 お読みいただければ幸いです。 

 「君が代」だけではないのです。学校ってなんだろう?

                                       一緒に考えてみませんか?

 

学校生活(生徒+教員=通算54年)

私は大阪生まれの大阪育ち。小、中、高、大学とすべて大阪公立学校で学びました。そして大阪府立高校教員となって38年が経ちました。あわせて54年を大阪の学校で過ごしたことになります。今さらながらですが、「学校って何だろう」って考え込んでしまいます。

   “学習権とは、読み書きの権利であり、問い続け、深く考える権利であり、想像し、創造する権利であり、

   自分自身の世界を読みとり、歴史をつづる権利であり、あらゆる教育の手だてを得る権利であり、

   個人的・集団的力量を発達させる権利である”    (ユネスコ学習権宣言より)

すべての子どもたちが権利としての学習をする場である「学校」に、少しでも近づくためにはどうすればいいのだろうか、一緒に考えてみませんか。

入学式「君が代」不起立そして処分~君が代だけの問題ではありません

私は、2012年度入学式「君が代」斉唱時の1分足らずを立って歌わなかったと言うだけで、懲戒処分を受けました。自分の小・中学校の入学式や卒業式で「君が代」があったかどうかは記憶にありませんが、教員になってからは、「日の丸」と「君が代」については毎年のように議論を積み重ねて来ました。いろんな意見を交わしながら多くの教員は考え続けて来ました。ところが、今は議論すらままならぬ状況です。「日の丸・君が代」の学校への強制は、「ものを言わない・ものを言えない」つまり思考停止の状態を学校に作り出すものだと身をもって実感しています。

そして本年4月1日、教育に関する諸条例が施行されました。それは、一人ひとりの子どもの学習権に応えるものではなく、競争原理にしたがって、生徒と教員、親・保護者と教員を分断する内容でした。「君が代」不起立3回でクビ!それを許すなら、学校は「上」からおりて来る命令にしたがって「教育」を行う場所となります。

そうなれば、現在の酷い労働現場の状況において、「何も言わず・何も言えず」ひたすら我慢の人間を送り出す場と学校は化します。「君が代」不起立はそうしてはならないという私のささやかな抵抗の姿勢でした。

人事委員会への不服申立て―多くの方々にご支援をお願いします

現在、処分の不当性を人事委員会に申し立てています。審理の場で、大阪府の教育諸条例の不当性を問うつもりです。それには多くの方々の力が必要です。大阪の教育についてこのままではだめだと思っていらっしゃる多くの市民と教員の方々、支援と連帯をお願いします。    

             (2012入学式「君が代」不起立処分人事委員会不服申立人  辻谷博子)

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教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク(Tネット)通信準備号

2012-10-14 13:19:20 | ニュース・通信

※「教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク」Tネット通信準備号を掲載します。

多くの方々に大阪の学校で起こっていることを知っていただければと思います。

 

 Tネット通信 準備号                           2012年10月2日

教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク

(yamadak@nike.eonet.ne.jp)                                

教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク(Tネット)への御参加・支援を!

私たちは、2012年の入学式での「君が代」斉唱時での「不起立」を理由に、「大阪府職員基本条例」による最初の被処分者として戒告処分を受けた辻谷さんへの処分取り消しを求めています。そして「日の丸」・「君が代」の掲揚・起立斉唱の強制のみならず、大阪の教育や新条例にかかわる問題について、多くの教職員や子ども・保護者・市民の方々といろいろな観点・立場から考える集まりを持っていきたいと考えています。この趣旨に賛同されるすべての方に、このネットワークへのご参加・支援と御協力をよびかけるものです。 

卒業式での35名への「君が代」不起立処分は教育・職員基本4条例の先取り             

大阪府教育委員会は、今年2・3月の卒業式で「君が代」不起立の府立高校19校27名・支援学校1校2名を、また高槻・豊中・茨木では小中学校3名を、「職務命令違反」として「戒告」処分としました。さらにこのうち、府立高校と高槻の2名については再任用の内定まで取消し、4月からの職をも奪いました。また、大阪市教委は職務命令を出していなかった中学校の2名も含めて、小中学校の2名を「戒告」、中学校の1名を「訓告」処分としました。これらは3月に大阪府議会で維新・公明・自民の賛成で成立した教育基本2条例・職員基本2条例を先取りするものであるとともに、4月入学式での不起立を封じ込めるための見せしめ・脅しともいえるものでした(大阪市では生徒・保護者の集会で謝罪を求めるということまで行われました)。                   

 卒・入学式での被処分者8名が人事委員会提訴し、反撃の闘いが開始!

しかしこうした不起立者への攻撃に対して、処分伝達では府庁別館前で首都圏からの参加者も含む約100名での抗議行動が行われました。さらに入学式では、同一職務命令に3回違反を重ねたら原則免職とする「大阪府職員基本条例」成立(4月施行)のもとで、不起立意思をもつ教員への式場外配置の職務命令で排除しようとしたにもかかわらず、府立高校の2名が不起立(戒告処分)。そして現在、卒・入学式での「不起立」による被処分者のうち8名が「不服申し立て」を行い、人事委員会に受理されています。

 排外・競争と「自己責任」の教育ではなく、憲法と人権が守られる教育と社会を!

「君が代」がいかに「国歌」とされていても、それを「歌う・歌わない」は「思想良心の自由」の問題であり、憲法で保障された最も大切な基本的人権の問題です。まして「君が代」は天皇賛美の歌であり、歌うことを強制すること自体が憲法違反です。憲法を守ることを義務づけられている公務員が憲法違反の職務命令を認めることはできません。またこの処分は、教職員だけにかけられた攻撃ではなく、子どもたちから自主的・批判的精神を奪い取り、政府財界にとって都合のよい人材を作るため、教育全体を支配しようとする意図をもつものです。そしてその先にあるのは排外・競争と「自己責任」の教育です。大津いじめ自殺問題に見られるような、子どもが追い詰められ、問題が隠蔽されるような荒廃した教育ではなく、子どもたちが共に学び、互いの人権が保障される学校にしていくことが求められています。ともに考え、論議しながら今後の方向性を探っていきたいと思います。

 

               T ネ ッ ト 結 成 集 会

 10月21日(日) 夕方6時~        

エルおおさか南館10階南101号室                     地図

(京阪電車天満橋駅西5分 06-6942-0001)    

 [プログラム(予定)] 

   伊田広行さん講演「教育基本条例」の思想と、私たちが問われていること

基調報告・提案|担当弁護士から|当該からのアピール|支援からのアピール

コメント (2)
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「教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク」(Tネット)からのお知らせ

2012-10-14 12:42:00 | 集会案内

※2012年度大阪公立学校入学式において、君が代「不起立」被処分者は2名でした。

 命令と恫喝と懐柔により、君が代「不起立」の意思を持ちながら多くの教員は、「不起立」を断念せざるを得ませんでした。しかし、「不起立」をゼロにすることはできませんでした。

 「君が代戒厳令」と言ってもいい「君が代強制条例」・「君が代処分条例」下の大阪であるからこそ、「不起立」の意見表明は必要でした。支援ネットワークが始動します。多くの方のご支援と連帯をお願いします。

 

 「教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク」(Tネット)からのお知らせ

                                                       

今春の卒業式・入学式で大阪公立学校において37名の教員が式中「君が代」斉唱時に不起立であった等の理由で懲戒処分を受けました。さらに、うち2名の方は「戒告」だけでなく、再任用・更新の拒否という事実上の解雇処分を受けています。

4月施行された「大阪府職員条例」は同一職務命令違反3回累積を原則免職と定めています。「不起立」という最も消極的な抵抗さえ「職を賭け」なければならない状況になったということでしょうか。

日本社会にはさまざまな人々が暮らしています。学校における「君が代」強制は、社会における多様な人々の声を無視した国家主義的な思想統制であり、今回の懲戒処分は、たんに処分を受けた教員の問題にとどまらず、学校教育全般、また労働者の思想・良心の自由をはじめとしてすべての人々の基本的人権にかかわる問題であると私たちは考えます。

現在、8名の被処分者が人事委員会に不服申立を行っています。枚方なぎさ高校教員である辻谷博子さんも、その1人です。入学式における「不起立」で処分を受けた辻谷さんは3回で免職の新条例、つまり「大阪府職員条例」による、最初の被処分者です。

辻谷さんの処分取り消しを支援するとともに、「君が代」強制問題と府の新条例についていろいろな観点・立場から考える集まりをこれから持って行きたいと思います。また、ニュース等を作成し、大阪の教育について交流していくことも考えています。

この趣旨に賛同されるすべての方に、支援と協力をお願いします。

<呼びかけ>(電子情報ではイニシアル表記にしています。ご了承ください)

I(M高校)、U、O、OK、KI、KU(元N高校)、KO(M高校)、S(E高校)、S(HN高校)、S、T(HT高校)、T(M高校)、H(K高校)、HM(HN高校)、HI(N高校)、HK(H市教員)、M(T高校)、M(IK高校)、MS、MT(T中学)、MM(K高校)、M(M高校)、M(M高校)、M(HN高校)、YI(HT高校)、YI(元高校教員)、YM(HN高校)、YK(M高校)、YN(H高校)、Y(HN高校)

 

<連絡先>  山田光一 (tel)090-5900-0783 (address)yamadak@nike.eonet.ne.jp

 

                                                                                     

 

 「教育基本条例下の辻谷処分を撤回させるネットワーク」賛同会費として1000円を納めます。   

                                             年  月  日

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