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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

東京の根津公子さんより

2012-10-16 21:40:57 | 

※2012年3月27日、卒業式「君が代」不起立2次処分15名への伝達の日に向けて、東京の根津公子さんか

 ら寄せられらメールを掲載します。

 根津公子さんは、職を賭して君が代「不起立」を最後まで貫いた教員です。私たちは、彼女をはじめ東京の君

 が代「不起立」の闘いにどれほど勇気づけられたかわかりません。 

 

東京の根津公子です。

 大阪の皆さんの連日の行動に頭が下がります。共感します。奥野さんおっしゃるように、どんどん拡散して大きな動きにするのが大事だと思います。それが最大の防御につながると、体験を通して思います。そういう視点から、私と同僚であった田中聡史さんの不起立について以下、報告します。きっと、皆さん、勇気づけられると思います。この報告は22日に記したもので、すでに昨日、都教委事情聴取がなされました。

                                                                     

22日、都立あきる野学園の卒業式で私と同僚だった田中聡史さん(43)が「君が代」で不起立し、現認されました。子どもたちが下校した後、校長は田中さんを呼び確認したので、既に「事故報告書」を都教委にあげたはずです。

今年度の入学式の不起立処分は東京で、田中さんただ一人でした。一言でいえば、「東京の不起立をゼロにしてはいけない」と考えての不起立でした。

今回の不起立についても、悩みに悩んだであろうに、「不起立をしてよかった」ときっぱり。「不起立をゼロにしてはいけない」との危機感の他に、「大阪で悩み闘っている人と連帯したい」「教育にあってはならない強制。この現実を子どもたちに見せておきたい」と考えての不起立でした。(レイバ―ネットの速報)http://www.labornetjp.org/

「レイバーネットTV」では田中さんのインタビューが流されました。アーカイブの7分のところから。http://www.ustream.tv/recorded/21278890

とっても共感します。と同時に、現場で闘っている人がいる限り、とりわけ退職教員は現場を支える(保護者や子どもたち、教員たちに見える)行動を強力に進めなければ、と思います。そうすることが、教育破壊を少しでも食い止める力になると思います。

私は卒業する中・高の生徒たちを担当したので、21日の高等部の卒業式にも22日の小・中学部の卒業式にも出席し、お祝いをしたいと申し出たところ、断られました。「旧職員の出席は許可しない。生徒、職員、保護者以外で参列できるのは、招待した来賓のみ」(校長)というのです。そこで、校門前で一人お祝いをし、保護者・職員には事実を伝えるチラシを手渡しました。

チラシは、

 http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/index.html#entry-72059522)

 今日の下校時、田中さんがかつて担任した高等部の生徒に、「田中先生、今日『君が代』の時起立しなかったよ」と告げると、「聡史先生に『ありがとうございました』と伝えてください。なぜ、処分までしなくてはいけないのか、私は疑問です。(社会の)自由が奪われるのは絶対にいや。聡史先生はそれに闘ってくれているのだから」とその生徒。教員にとって生徒の支持に勝る支えはありません。この生徒のことばに、田中さんはどんなにか励まされたことでしょう。私も本当にうれしかったです。

保護者の中にも、私たちが闘っていることを支持してくださる人たちがいることがわかります。高等部の一人の保護者は、「根津先生、いつもありがとうございます。私たちの間で根津先生のことはよく話をするんです」と言ってくださいました。お子さんのことでは一切接点のない方でした。闘っていることに対して感謝してくださったのです。田中さんのことについては私から伝えました。事実を明らかにすることから、理解が始まると思うからです。

私は昨年、免職にならずに定年退職になりました。逃げ切れた世代です。比して、若い人たちは、と考えると、外からできる支援は何でもしようと思います。皆様に対しても、ご支援・ご協力をお願いすることが出てくると思いますが、どうぞその時にはお力をお貸しください。(3月22日記)

追伸:高等部の卒業式に出席した職員が言っていたということで聞いた話です。「君が代」斉唱時、3人いる副校長は会場を忙しく動き回っていたそうです。不起立者の現認だとピンと来たとのこと。「それこそ、厳粛な式を壊している」と言っていた、ということでした。

小・中学部の時には一人は田中さんの現認担当、あとの二人は高等部の時と同じように、動き回っていたのでしょうね。その様子は保護者や生徒たちも目にしているはずです。

 

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「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪からの集会と連携の提案

2012-10-16 00:05:45 | 集会案内

※「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪・事務局の井前弘幸さんからのメールを転載します。

「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪からの集会と連携の提案

ホットライン大阪として、下記の趣旨で、2月11日に全国集会として集会を開き、集会を軸に、運動と情報のネットワークのための合意形成をめざしたいと考えています。

第1回の実行委員会を10月23日(火)18時30分~エルおおさか701(本館7階)で予定しています。

たいへんに申し訳ないのですが、日程が近すぎますが、ぜひご参加をお願いします。まずは、準備会的な位置づけになるかも分かりませんが、集会の位置づけからしっかりと話し合いを進めていきたいと思います。
どうかよろしくお願いします。

****************

「止めよう!教育への政治介入 めざそう!子どもに笑顔の教育を」(仮称)
 全国集会を大阪で! 集会開催を起点にみんなの思いをつなぎましょう
 実行委員会にご参加ください

                                                                     2012年10月9日

                                                                            「日の丸・君が代」 強制反対ホットライン大阪


今年3月から7月にかけて、大阪府・大阪市で「大阪維新の会」が強行成立させた教育関連条例は、「教育目標は知事(市長)が決める」「教育委員会はその具体化を行う」、それに合わせて「校長は目標を具体化する」
「教職員はこの設定目標に従う」としています。条例は、教育への政治の介入を禁じている憲法や教育基本法をあざ笑うかのような内容です。

「学校選択制」「学校別の学力テスト成績の公表」「教育バウチャー制」など少なくとも子どもたちを今よりもさらに過酷な競争環境に追い込み、競争に負けた「責任」は、すべて子ども自身と保護者に引き受けさせようとしています。3年連続で定員割れとなった高校の統廃合(廃校)、小中学校での「学校選択制」を利用した統廃合(廃校)の促進は、いやが上にも教職員と子どもたちを徹底した学校間競争の渦の中にたたき込むものです。障がいのある子どもは、「効率」をあげるために、その「競争」の枠組みから排除されようとしています。

熾烈な「競争」の世界に引き込んだその次は、教育内容への全面的な介入です。
「ピースおおさか」や「リバティーおおさか」への介入を手始めに、子どもたちの歴史教育や人権教育の内容を政治が指図する挙に出ようとしています。

教育の内容も方法も政治家の言うとおりにさせるためには、教育委員を従わせるだけではできません。教職員も保護者も従わせなければなりません。
「人事評価が2年連続最低評価で免職」という前代未聞の条例は、教職員や公務員に首長への絶対服従を強いるものです。そして、「処分」や「低評価」「給与格差」で脅してもなお、命令に従わない教職員は、「職務命令違反5回(同一命令3回)で免職」という規定で、不当解雇や「教壇に立たせない」(不適格者として研修)という究極の手段でねじ伏せようとしています。
不当解雇や「教壇に立たせない」筆頭候補に、「君が代」起立の職務命令に従わない教職員や「入れ墨アンケート」など不当な命令には従わない公務員が立たされています。

また、橋下市長、松井知事らは労働組合、教職員組合に対する執ような弾圧を繰り返しています。7月27日に大阪市会で可決した「職員の政治的行為の制限に関する条例」は、政治的行為どころか、いついかなる場所でも政治権力の意向に沿わない言論・表現も戒告から懲戒免職に至る懲戒処分の対象とされます。
街頭での意見表明やビラまきも署名活動も、演劇も音楽もダンスも、ブログやメールも、そして授業内容さえも、その表現が政治権力者の「意向」に沿わないと「断定」されれば、いつでも懲戒の対象とされ、公務員職から追放する根拠とされる可能性があります。
すでに、システムを介した学校への行政支配と政治支配の進行によって、特に校長は行政の一端を確実に担わされ、不満も言えないどころか、意見さえ言えない状態に追い込まれています。

 
もう我慢なりません。そして、これは大阪だけの問題ではありません。
できるかぎり広く広く手をつなぎませんか。最初は、緩やかなネットワークをつくることを、1つの集会を共に成功させることを通じて目指したいと思うのです。

下記のような集会の開催を軸に、職場や地域の具体的な取り組みを相互に情報発信し、さらに新たな職場や地域に取り組みが広がっていくような取り組みについて、一緒に議論しませんか。集会開催までの期間に、上記のような状況を押し返していくために継続的に取り組みを進める全国と結ぶネットワークをつくることについて共に議論を進めませんか。

第1回の実行委員会をスタートに、まずは多くの人が意見を出し合って、集約点を見いだしていきたいと思いますので、ぜひご参加をお願いします。

1.集会の趣旨
(1) 教育への政治介入に反対し、教育関連条例や職員基本条例の撤回を求める。
(2) 「競争」のための排除と「責任」の押しつけを許さず、すべての子どもの教育への権利を要求する。
(3) 府・市教委による卒業式・入学式への「君が代」起立強制通知、職務命令に反対する。不起立処分を認めない。
被処分者の処分撤回闘争への支援の呼びかけ。
(4) 子ども・保護者による「教員評価」、政治活動規制条例など教員・職員支配に反対する運動相互と市民運動の連携を呼びかける。

2. 全国集会の名称・期日・会場(案)
(1) 全国集会の名称 (たたき台としての1案)「めざそう!子どもに笑顔の教育を2・11全国集会in大阪」~「建国記念の日」にも、「教育への政治の介入」にも反対です!~
(2) 全国集会の期日と会場
・期日 2013年2月11日(月) 午後1時~4時(開場12時)
・場所 大阪市天王寺区民センター・ホール(600人)

3.第1回実行委員会
第1回実行委員会  
10月23日(火)18時30分~21時 
エルおおさか701(本館7階)

(※実行委員会において、集会の趣旨、名称、期日などを含めて討論し、合意形成をめざします。)

(呼びかけ)「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪
(事務局代表 黒田伊彦)

連絡先:〒540-0038  大阪市中央区内淡路町1-3-11 シティコープ上町402 号
「市民共同オフィスSORA」気付
E-mail:imae@shore.ocn.ne.jp (井前)

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