大阪市病院局は不当な人事考課を撤回せよ!
入れ墨調査は憲法違反!
橋下市長は全職員を対象に入れ墨の有無について業務命令として調査を行いました。しかし、この調査自体は憲法で保障されている個人のプライバシーを侵害するもので、憲法違反行為です。そして、この調査を拒否した6名の職員に対して戒告処分を行うという二重の誤りを犯しました。現在人事委員会で審査中であり、いずれ裁判も含めて審判が下されるものと思われます。
病院局の行った人事考課評価は不当・悪質!
十三市民病院に勤務する看護師の森組合員に出された人事考課評価は、極めて不当・悪質なものでした。森組合員は、入れ墨調査を拒否して戒告処分を受けました。このことで「規律性」「市民志向」で1点(期待レベルを大きく下回った)という評価を受けました(5段階評価で3点が期待通り)。このことで一時金に反映される人事評価が従来のAランクからCランクに下げられ、一時金の支給額も削減されました。さらには、「現在の職務に対する適性」では「やや適性を欠く」との評価を受けました。
森組合員の昨年度の人事考課評価は「市民志向」が4点、「現在の職務に対する適性」は、「大変適している」というものでした(「規律性」は今年度から追加された項目)。入れ墨調査を拒否したことで、看護師としての適性までも否定した病院局の対応はあまりにも悪質だと言わざるを得ません。
看護師として仕事をするうえでの適性は、看護業務について評価されるべきものです。それを入れ墨調査を拒否したからと、看護師としての適性までも否定することは、人事考課制度の趣旨を否定する行為です。
病院局は人事考課評価をやり直せ!
大阪市人事室が発行している人事考課制度運用の手引きによると、「人事評価」とは、「人事管理上の公正な基礎資料のひとつであり、職員が持つ資質向上及び指導監督の有効な指針とするため、職員に割り当てられた職務遂行上の業績を評価し、その過程において発揮された能力及び適性等を観察し、記録すること」となっています。
人事考課評価は、『職員に割り当てられた職務遂行上の業績を評価』することが重要な点です。しかし、病院局の行った森組合員への評価は公正ではなく、極めて恣意的であり、人事考課制度の趣旨からも外れています。
このような不当・悪質な人事考課評価をやり直させるために、ご支援・ご協力をお願いします。