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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

子どもが主人公の卒業式に「日の丸・君が代」はいらない!

2012-12-27 18:18:24 | 当該から

※ZAZAの一員である佐藤訓子さんから、職場状況の報告が届きました。ご覧ください。

 

【職場状況の報告】                             

佐藤訓子

子どもが主人公の卒業式に「日の丸・君が代」はいらない!

「君が代」不起立処分撤回!


12月19日職員会議があり、来春の卒業式について議論になった。まず、昨年までと違ったことは、実施原案に「日の丸・君が代」が明記されていたことだった。原案は卒業式検討委員会での意見を踏まえたもので「日の丸・君が代」について異論は出なかったとの報告があった。「日の丸・君が代」実施は検討委員会の意思だというのだ。

職員会議で、原案に反対する立場から何点かの意見を出した。

昨年度の卒業式の直前に支援学級在籍の保護者から当日の式の厳粛な雰囲気を壊しては申し訳ないから欠席させたいという申し出があった。そのことから私は、「日の丸・君が代」のある卒業式は「障害児」を排除するのだと発言した。この発言に対して「日の丸・君が代」と「障害児」教育と結びつかないという意見が出された。学習指導要領では特別活動の学校行事の内容として卒業式での「日の丸・君が代」実施が書かれている。卒業式に天皇制のシンボルを持ち込むことによって「厳粛かつ清新な」儀式的行事としている。厳粛さは大きな声を出したり、動き回ったりする子どもたちを認めない。そういう子どもは式場外に出さなくてはならないという意識を保護者にまで強要しているのだ。

豊中市では全国でも先進的に「障害児」教育に取り組んできた。「障害児」教育基本方針が作成され、地域で「ともに学び、ともに育つ」ことをその基本方針に掲げてきた。1979年の養護学校義務化は、子どもたちを能力によって差別・選別し、「障害児」を地域から排除し「養護学校」に隔離するものだった。政府・文部省(当時)の義務化に対して豊中市教組は学校現場で義務化反対にとりくんできた。「障害」があることを理由に子どもたちを分けない、差別しないということを組合方針の基本にしてきたのである。

小学校最後の授業である「卒業式」に、「障害」を理由にして、6年間をともに過ごしてきた子どもたちを差別・分断し学習権を奪い、子どもの人権を侵害するものだ。校外学習・学習発表会・運動会などすべての子どもたちが参加できるように創意工夫している。「卒業式」も同じようにするべきではないか。

「日の丸・君が代」は「障害児」を排除するものになっていることを考えなくてはならない。

 

子どもたちへの「日の丸・君が代」刷り込み反対!

 

職員会議では、校長を含め「子どもが主人公である」「教育公務員として法・条例に従う」という意見が出された。

かつて「日の丸」を掲げた旧日本軍・皇軍は天皇の軍隊として朝鮮・中国・アジア・太平洋地域の国々を侵略し植民地とした。アジア・太平洋の人々に「君が代」を歌わせ、皇居に向かって礼拝することを強制し、「天皇の臣民」となることを誓わせたことは歴史的事実である。

天皇のために命を捧げよと教えてきたのは学校教育であり教師であった。かつての侵略戦争の歴史をふまえるなら「日の丸・君が代」攻撃が強まっている現在、教育公務員の責任として「日の丸・君が代」に反対しなければならない。

私は解放教育にかかわるなかで、天皇制は身分差別の元凶であることを学んだ。「君が代」はその天皇を賛美する歌である。信教上の理由から起立・斉唱しない子どもたちもいる。いじめにあった経験から「君が代」不起立することでまたいじめられるのではないかと悩む高校生もいるのだ。子どもの人権を守るのは教員としての責任である。

職員会議では、「日の丸・君が代」を実施した上で個々に配慮・対応すればよいとの意見が出された。しかし、これでは子どもたちの意志は尊重されず、学校と教員の権限による強行実施だけがまかり通っているのではないか。

授業では子どもに、侵略されたアジアの国々の人の中には今も「君が代」に反対している人もいると教え、自分で判断して選択せよと語っているにもかかわらず、教員は公務員だから法に従って起立するというのは二枚舌であり、自己保身でしかない。 

今春の卒業式で「君が代」不起立で戒告処分を受け、ともに大阪府人事委員会に対して処分撤回の申し立てを闘っている教育労働者の言葉を紹介する。

 

戦前・戦中の教師は、『少国民の錬成』と称して、「天皇のために死ぬ」忠君愛国の教育を誠心誠意行った。

そして、教え子を「皇軍兵士」として侵略戦争の戦場に送り出し、また、

遠く離れた満州の荒野に送り出した。

「ひたすら忠実に国の命令に従うことを至上」(山中恒『戦争教育の裏窓』)としてきた戦

前・戦中の教師は、その「教育」の結果、未来ある子ども達を多数死なせてきてしまった。 

 これは、「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という教育勅語

の天皇制教育を率先して行った教師の犯罪と言える。

 

戦争と天皇制に反対する立場から教育労働者として学校現場で「日の丸・君が代」に反対する闘いをつくっていこう!

「君が代」は千代に八千代にもめつづけよう!

              2012年12月21日(2学期の最終日に職場で配布したビラより)

 

◆全国集会のお知らせ◆

 

 戦争と「日の丸・君が代」に反対する労働者連絡会・豊中・北摂と教育労働者全国交流会・関西の共催で、3月2日(土)午後 エルおおさかで、「君が代」処分撤回、不起立の拡大にむけた全国集会を開催します。

 よびかけビラができましたら、再度詳細をお知らせします。

コメント (1)
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公務員政治規制条例、12月大阪府議会で成立せず

2012-12-27 08:29:39 | 

※政治が動いています。公務員政治規制3条例は、今大阪府議会で成立しませんでした。

日の丸君が代強制反対ホットライン大阪の伊賀さんからのメールを転載します。

 
12月26日の大阪府議会総務常任委員会の中で職員の政治活動と労働組合の組合活動を規制する
職員の政治的行為の制限に関する条例、
政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例、
労使関係に関する条例、
の3条例案が継続審査となりました。
大阪府議会の12月議会は、27日に閉会するため、今議会での成立はなくなり、
2月議会に先延ばしとなりました。

この3条例案は、7月に大阪市議会で維新、公明、自民の賛成で成立したものとほぼ同じ内容で、
府議会で過半数を握る維新の会の議員提案でした。
当初、26日に総務常任委員会が設定された段階では、3条例の成立は極めて危険な状況でした。

新聞報道によると、維新の会は強行突破しようとしましたが
公明が慎重姿勢を取り、自民と民主も慎重な態度を崩しませんでした。
少なくとも公明と自民は、大阪市議会とは違った対応を取ったのです。

一つの要因は、先日国家公務員の政治活動の規制を判断した最高裁判決があります。
内容的には不十分なもので、1名の有罪判決は変わりませんでしたが、
それでも、1名を無罪として国家公務員の政治活動を一律に規制し、罰することには規制をはめたことがあると思われます。

さらには、衆議院選挙での自民の圧勝と自公連立政権の誕生が、大阪では多数を握る維新の会との関係で
ねじれを発生させており、公明が維新との距離を微妙に変えつつあることの現れである可能性もあります。

どちらにしても、私たちには時間が与えられました。
維新の会は、今後知事提案に切り替えることができないか、検討するとしており、
2月議会での成立の危険性は消えていません。
引き続き、総務常任委員会の委員への要請をお願いします。

■大阪府議会に提出されている条例案
「職員の政治的行為の制限に関する条例」
「政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例」
「労使関係に関する条例」
http://www.pref.osaka.jp/gikai_giji/2409gian/241023.html

■総務常任委員会メンバーの連絡先

青野よしあき(維新)委員長
〒577-0802大阪府東大阪市小阪本町 2-9-10
Phone 06-6736-1177 Fax 06-6736-1178
http://aonoyoshiaki.jimdo.com/

しかた 松男(自民)副委員長
〒536-0011 大阪市城東区放出西3-6-1-410 
Tel 06-6969-1178
FAX 06-6969-1181
URL http://www.shikata.jpn.org

尾田一郎(維新)
〒554-0014 大阪市此花区四貫島2-7-1 
Tel 06-6464-2554
URL:http://web.mac.com/i_oda/


おきた浩之(維新)
大阪市阿倍野区阿倍野筋5丁目9-21 ヒカタビル1階
TEL:06-6625-0535 FAX:06-6625-0537
okita-lawoffice@lagoon.ocn.ne.jp
http://www.ishinokita.com/

東徹(維新)
TEL 06-6681-0350
FAX 06-6681-0316
azumakai@aioros.ocn.ne.jp
http://azuma-toru.com/

大橋一功(維新)
〒595-0062 大阪府泉大津市田中町10-1 千百松ビル301 
TEL/FAX 0725-32-1533
info@k-ohashi.com
http://www.k-ohashi.com/office.htm

今井豊(維新)
南海貝塚駅前りそな銀行隣
TEL 072-433-2233
imai_fugi@extra.ocn.ne.jp
http://www1.odn.ne.jp/imai/

橋本かずまさ(維新)
〒575-0021 大阪府四條畷市南野1?12?12
Tel.072-877-6068/Fax.072-862-2838
http://kazu-hashimoto.net/


藤原敏司(維新)
〒590-0451 大阪府泉南郡熊取町野田2丁目11-32
電話: 072-453-1161
http://fujihara-toshiji.jp/office/

清水義人(公明)
大阪市東住吉区西今川3?15?6マル仲第1ビル201号
電話:06?6797?7980 FAX:06?6797?7985

八重樫 善幸(公明)
〒561-0875 豊中市長興寺北3-3-25 
Tel 06-6152-2161

肥後 洋一朗(公明)
〒572-0835 寝屋川市日之出町2-5 園貫々堂ビル203号 
Tel 072-812-3140 FAX 072-812-3145

花谷 充愉(自民)
〒534-0021 大阪市都島区都島本通1-4-21 
Tel 06-6925-0778
FAX 06-6925-0768
http://www.hanaya-mitsuyoshi.jp/

中村哲之助(民主)
〒573-0026 大阪府枚方市朝日丘町1-1 
Tel:072-844-8888 Fax:072-844-4444
NakamuraT@gikai.pref.osaka.jp
http://www.cc-net.or.jp/nakamura/index.html
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