グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

大阪市教育振興基本計画(素案)ってなんなん?③

2012-12-31 10:02:55 | ブログ大阪教育条例NO!より

※シリーズ③です。大阪市教育振興基本計画素案へのパブリックコメントは1月4日締切です。


大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する③
「具体的な目標」では、全国学テを基準にした数値目標のオンパレード
http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/3797f5994f1f5349f1fbb3522f97ac38

 

大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する③
「具体的な目標」では、全国学テを基準にした数値目標のオンパレード

「素案」の「施策分野ごとの具体的な目標」には、学力だけでなく、運動や体力、PTA活動、家庭での生活、心の問題等、あらゆる項目を数値目標化し、成果を競わせる内容となっています。

しかもその数値目標の基準が「全国学力テスト」の結果を3年間でどこまであげるかに特化しています。「全国学テ」という結果の一面を全ての基準に拡大し、その数値に完全に縛られることになります。これでは「全国学力テスト」至上主義、うすっぺらい教育観のあらわれではないでしょうか。大阪市教委は、全国学力テストの学校別回答率の公表も検討しており、これまで以上に数値を上げるための教育に現場は翻弄されるこことになるでしょう。

 以下、「素案」の掲げる今後3年間の数値目標を列挙します。

◆学力の向上

○ 全国学力・学習状況調査における学力や学習状況の結果において、次に掲げる水準にします。
 無解答の割合:全国平均以下
 知識に関する問題の正答率8割以上の児童生徒の割合:全国平均以上
 活用に関する問題の正答率3割以下の児童生徒の割合:全国平均以下
 「書くこと」「読むこと」に関する項目の平均正答率:全国平均以上
 「家で学校の授業の復習をしていますか」の項目について、「している(どちらかといえばしている)」と答える児童生徒の割合:全国平均以上
○ 中学校卒業段階で英検3級程度以上の英語力を有する生徒の割合を30%以上にします。
○ 児童の意識調査で「理科が好き」と答える児童の割合を増やします。

◆道徳心・社会性の育成

○ 全国学力・学習状況調査における学力や学習状況の結果において、次に掲げる水準にします。
・ 「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」の項目について、「当てはまる(どちらかといえば、当てはまる)」と答える児童生徒の割合:全国平均以上
・ 「将来の夢や目標を持っていますか」の項目について、「当てはまる(どちらかといえば、当てはまる)」と答える児童生徒の割合:全国平均以上
・ 「自分にはよいところがあると思いますか」の項目について、「当てはまる(どちらかといえば、当てはまる)」と答える児童生徒の割合:全国平均以上
・ 「学校のきまり・規則を守っていますか」の項目について、「当てはまる(どちらかといえば、当てはまる)」と答える児童生徒の割合:全国平均以上
○ 学校園で認知したいじめについて、解消に向け対応している割合を100%にします。
○ 中学校における不登校の生徒の割合を全国平均の水準以下にします。
○ 学校園で把握した児童虐待の個々のケースについて、必要な対応をした割合を100%にします。
○ 防災に関する授業を年間2時間以上実施する学校の割合を100%にします。

◆健康・体力の保持増進

 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の各種目の結果を全国平均の水準以上にします。
 全国学力・学習状況調査の、「朝食を毎日食べていますか」の項目について、「食べていない(あまり食べていない)」と答える児童生徒の割合を全国平均の水準以下にします。
 栄養バランスのとれた昼食(家庭弁当や学校給食)を取る中学生の割合を100%にします。

◆教職員の資質・能力の向上

 全国学力・学習状況調査の「国語・算数(数学)の授業がよくわかりますか」「国語・算数(数学)は好きですか」の項目について、「よくわかる(好き)」と答える児童生徒の割合を全国平均の水準以上にします。
 教育センター調査の「研究授業を実施した教員の授業改善が行われ、学習指導力が向上した」の項目について、「とても思う・思う」と答える校長・校内研修主担者の割合を毎年90%以上にします。

◆学校・家庭・地域の連携の推進

 全国学力・学習状況調査の「PTAや地域の人が学校の諸活動にボランティアとして参加してくれますか」の項目について、「よく参加してくれる(参加してくれる)」と答える学校の割合を全国平均の水準以上にします。

こんなんやったら、ますます、子どもら、勉強する気なくすんちゃう?

だいたい、大阪の全国学力テストの成績が低いのは、生活が大変な中で、学校で勉強していることに魅力感じへん、意味ない、と思っている子どもが多いからやん。そんなん、大阪の人、だれでも知ってるで。

橋下はん、大阪の生活ようしてえーや。

あんた、国政に目いってるようやけど、それやったら、市長やめえや。

大阪の生活がようなってみぃ、あんたの好きな学力テストの「順位」いっぺんにあがるわ。

それに、こんなことしてくれたら、学校の先生、数字あげるのに血眼になりはんの違いまっか?

真面目な先生多いけど、勘違いして、子ども見んと、パソコンのデータばっかり見る先生増えまっせ。

止めてほしいわ。

先生らには、一人ひとりの子どものこと、よう見たりやー。親や保護者ともよう話しいやー。

そう言うたってほしいわ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市教育振興基本計画(素案)ってなんなん?②

2012-12-31 09:31:14 | ブログ大阪教育条例NO!より

※最後に大阪のおばちゃんからのコメントを付記します。

大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する②
「基本となる考え方」は、大阪維新提案「教育基本条例」とそっくり
http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/3684374366b235e6d14b019705a0f643

大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する②
「基本となる考え方」は、大阪維新提案「教育基本条例」とそっくり

大阪市教育振興基本計画は、そもそも2011年3月に策定され4月から実施されたばかりです。そこでは、今後10年間の大阪市の教育の「基本となる考え方」を次のように書かれています。

目標像に向けて施策や教育実践を進めるために、教育に携わる全ての人々が共有すべき考え方として、

 「“ええとこ”のばそ 大阪の教育」  を掲げます。

 「“ええとこ”のばそ」には、次の3つの考えがこめられています。
  大阪で学び、育つ子どもたちの “ええとこ” をはぐくむとともに、
  大阪に暮らし、活動する人々の “ええとこ” をつなげる。
  そのことを通して、 “大阪はええとこや” とみんなが誇りを持って言えるまちになっていく。

「大阪で学び、育つ子どもたちの “ええとこ” をはぐくむとともに、」
 全ての子どもが、「生きる力」をしっかりと身に付けることはもちろんですが、一人ひとりの子どもが、それぞれのよいところ、すなわち“ええとこ”を認められ、はぐくまれることを通じて、自らの個性や創造性を発揮して、たくましく夢にチャレンジしようとする意欲を持てるようにします。

「大阪に暮らし、活動する人々の “ええとこ” をつなげる。」
 市民・地域団体・NPO・企業・行政などが、「なにわっ子」の育成をはじめとしたまちづくりの課題に対し、それぞれの“ええとこ”を生かし、主体的にかつ協働して取り組むことを通じて、「自律と協働の生涯学習社会」を実現するようにします。

「そのことを通して、 “大阪はええとこや” とみんなが誇りを持って言えるまちになっていく。」
 そのような循環の中で、多彩な人々や個性ある教育コミュニティのつながりが更に深まり、社会総がかりで人づくりがより一層進むことで、「大阪はええとこや」とみんなが誇りを持って言えるまちになっていきます。


しかし、今回の「素案」では、「基本的な考え方」として

・ 一人一人の子どもを、個人としての尊厳を重んじ、その意見を尊重するとともに、自由と規範意識権利と義務を重んじ、自己の判断と責任で道を切り拓き、真理と正義を求め、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備え、グローバル化が進む国際社会において力強く生き抜くことができる人間としてはぐくむこと
・ 子どもたちが、我が国と郷土の伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた国と、自らが育ったこの大阪を愛し、大阪にふさわしい新しい文化の創造をめざすようになること


があげられています。これは、2011年に策定された「大阪市教育振興基本計画」の全面的な改定になります。たった1年の実施で、全面的な改定です。

「素案」に書かれている「自由と規範意識」「自己の判断と責任で道を切り拓き」「公共の精神を尊び」「グローバル化が進む国際社会において力強く生き抜く」「我が国と郷土の伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた国と、自らが育ったこの大阪を愛し」等の理念は、2011年夏、大阪維新の会が「教育基本条例」に教育理念として掲げたが、教育委員会との協議の中で最終的には削られた内容とほぼ同じです。当時、大阪維新の会に近い高尾教育委員が「基本理念は、土台中の土台となる価値観」「(教育振興基本計画の)明文化に激しい抵抗が予想されますが、きちんと位置づける重要性は明白です」と語っていました。大阪維新の会の意向は、すんなり「素案」に盛り込まれたのです。

参考までに、大阪維新の会大阪市議団が提案した「基本理念」は以下の通りです。

(基本理念)
第2条市における教育行政は、教育基本法第2条に掲げる目標のほか、次の各号に掲げる具体的な教育理念に従ったものでなければならない。
⑴ 個人の自由とともに規範意識を重んじる人材を育てること
⑵ 個人の権利とともに義務を重んじる人材を育てること
⑶ 他人への依存や責任転嫁をせず、互いに競い合い自己の判断と責任で道を切り開く人材を育てること
⑷ 不正を許さず、弱者を助ける勇気と思いやりを持ち、自らが社会から受けた恩恵を社会に還元できる人材を育てること
⑸ 我が国及び郷土の伝統と文化を深く理解し、愛国心及び郷土愛に溢れるとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する人材を育てること
⑹ グローバル化が進む中、常に世界の動向を注視しつつ、激化する国際競争に迅速的確に対応できる、世界標準で競争力の高い人材を育てること


その意味では、今回の大阪市教育振興基本計画「素案」は、大阪維新の会市議団の「教育基本条例」を大きく取り入れたものとなっています。

 

そやったんか。

去年の夏、大阪維新の会市議団が公表した「大阪市教育基本条例案」って、いろんな方面から、いくらなんでもこれはあかんやろって、

ものすごー批判されて、だいぶん直しよったけど、こんなところで、ゾンビのように復活させよったんか!

なんか、これやったら、目立てへんで、自分らの好きなようにできるって思たんやろけど、そうはさせへんで。 

こんなもん、あかんに決まってるやん。

これやったら結局勉強ができへんのも、仕事がみつからへんのも、全部子どもの責任になってしまうやん!

この基本となる考え方が、そもそもおかしいと、パブリックコメントに書こ~。

子どもに「愛」をもとめるんやったら、まず己が愛される努力をせえやー。

それもせんと、そのうち愛国心が足らんっていうて学校で怒られるようなことになるんちゃうん!

いややで、そんなん。

(大阪のおばちゃんより)

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市教育振興基本計画(素案)ってなんなん?①

2012-12-31 08:39:31 | ブログ大阪教育条例NO!より

※「大阪市教育振興基本計画(素案)」へのパブリックコメントは1月4日までです。

ブログ「大阪教育条例」連載の検証シリーズを転載しますので、是非参考にしてください。辻谷博子

大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する①
 ~橋下市長とブレーンが牛耳る「有識者会議」~
http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/d77177147053ce3b3025af550e07fd67

 

大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する①
~橋下市長とブレーンが牛耳る「有識者会議」~

 市長が教育目標を決定する大阪市教育行政基本条例にもとずいて設置された「有識者会議」は、当初から橋下市長が自らの「政治主張」を押しつける場でした。審議のあり方そのものが、教育の独立性を完全に無視した市長の政治介入の恐ろしさを如実に表しています。


 「有識者会議」の人選から政治介入が始まっていました。6名の委員の内3名が橋下市長の推薦であり、座長に指名された西村和雄委員中原徹委員が議論を主導しました。さらに、橋下市長が公募で選んだ大森不二雄教育委員もメンバーとなり歩調を合わせました。西村委員と大森委員は2000年初頭に学力低下批判を大々的にあおった人物であり、中原委員は橋下市長の友人で「君が代」口元チェックを行った府立高校民間人校長です。


 橋下市長は、第1回「有識者会議」の冒頭で、「計画案の最終決定権は知事にあり市長にある。市長と教育委員会でうまく議論が調整できない部分が出てきた場合は、私が市会に自分の考えを提案し、議決を得ればそれで確定する。」と豪語しました。この言葉に「有識者会議」の位置づけがはっきりでています。

 「有識者会議」では、マスコミの注目を集めたタブレットPCの導入、土曜授業、小1からの英語も検討し、「素案」に盛り込まれたかのように報道されています。しかし、これらの政策の導入は、「有識者会議」を始める前から橋下市長の政治判断で決定されていたのです。

 第2回有識者会議で橋下市長は、タブレットPC導入を巡る議論を遮り、「各委員に政治的にお願いしたい。市会ではICT導入に対しては全面賛成でなく、自民党中心にそれだけの投資効果があるのかと指摘されている。私はそこは議論決着済み、としたいと考えている。」と発言しました。教育効果を踏まえた教育議論ではなく、導入費用の約150億円を市議会に承認させるための理屈を作るように指示したのです。


 また、校長会の会長が教育現場から土曜授業に慎重な意見を出すと、橋下市長は「土曜授業をするかどうかも結果さえ出してくれれば自由だ。」と、教育振興基本計画で設定する数値目標への結果責任を迫り黙らせました。まさに、橋下市長の政治介入の会議となっていました。

 次回、「素案」の具体的な中身を紹介していきたいと思います。 <script type="text/javascript"></script>

 


「有識者会議」って、名前と全然違うやん。

一応やってますっ、ていうふうで、橋下さんの御前会議丸だし、まさにアリバイ作りのためのもんやん。

だいたいやね、大阪市の教育振興基本計画を考える有識者に、なんで府立高校の校長中原徹がおんのん?そりゃ、府立高校校長が入るのは悪いことではないけれど、それやったた、府立高校の現状がよくわかっている校長とかに出てもらったらええやん。

大阪には生活しんどい子が通ってる高校あるやん。そこの校長先生に出てもろたらええやん。

自分のお友達で、しかも口元チェックの校長入れるやなんていくらなんでもやりすぎちゃう、橋下はん。

(大阪のおばちゃんより)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする