グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

大阪市教育振興基本計画素案にパブリックコメントを

2012-12-21 05:57:46 | 

※ブログ大阪教育条例NO!から転載します。

2012年、大阪で成立した教育関連条例の具体化と、「君が代」不起立処分に反対する運動の交流ブログです。

「伸ばす子はしっかり伸ばす」教育と「習熟の遅れを取り戻すための特別学校」の設置がもたらすもの2012-12-20 21:26:43 | 大阪市:教育振興基本計画

市教委は12月5日から1月4日まで「素案」についてのパブリックコメントを行っています。教育振興基本計画は、教育条例具体化の実行計画書であり、教育破壊作用は計り知れません。是非、「素案」を読み、パブコメで大阪市教委に声を届けてください。

◆パブリックコメント窓口◆

パブコメは、「応募用紙」を郵送、ファクシミリ、電子メール、持参のいずれかの方法でできます。電子メールによる場合は、下記のホームページから「応募用紙」をダウンロードし、そのファイルをメールでお送りください。

http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/kyoiku/0000194120.html

◆大阪市教育振興基本計画「素案」

http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/cmsfiles/contents/0000194/194120/soann.pdf
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する⑥
「伸ばす子はしっかり伸ばす」教育と「習熟の遅れを取り戻すための特別学校」の設置がもたらすもの
 
「素案」には、「中学校の国語・数学・英語・理科で1年間を通じた習熟度別授業の実施」が盛り込まれています。これまでも習熟度授業は進められてきましたが、予算的な裏付けがなく部分的にしか行われてきなかったものが、年間を通じた習熟度別授業を目指すとしています。習熟度別授業は、子どもたちを学力別に分けてクラスを分割して授業を行うものです。「出来る子」にはどんどん進んだ内容を教え、「出来ない子」には劣等感を植え付けるものでしかないのではないでしょうか。

他方で「素案」では、「習熟の遅れを取り戻すための特別学校」の設置や、いじめた子の出席停止の活用や学校外での指導=学校からの排除も盛り込んでいます。「枠にはまらない」子どもたちを排除していこうとする姿勢が伺えます。その立場におかれる子どもたちの心情は全く考慮されていません。

クラスにいる子どもたちは、様々な学力や個性を持ち、それは教科・学校生活の場面によっても大きく違うし、得意なものも苦手なものも違う子どもたちの集まりです。そのような多様な子どもたちの集団だからこそ、お互いに協力し合い「学び会う」のではないでようか。学力別に分離していく集団作りは、差別と格差を子どもたちに植え付けていくしかないと思います。

「素案」の根底には、橋下市長の「教育観」があります。橋下市長は、第2回有識者会議で小学校低学年からの理科の復活、塾代バウチャー、習熟度別学習の徹底、「児童放課後いきいき事業」の公募化などを主張し、「素案」に盛り込ませました。そこでは「悪しき画一主義、頑張っている子が頑張っていない子に引っ張られているのが現状。今は頑張る子どもを伸ばそうというように推進している。」「下位層の底上げの一方で、上位層をさらに伸ばすということが不足していた。」と、一部のエリート優先の教育を行うことを具体化したのです。

このままでは、大阪で蓄積されていた「共に学び共に生きる」教育、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」推進された仲間作りを根本から否定することになるのではにでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『フタバから遠く離れて』を観て

2012-12-20 18:36:10 | 当該から

※グループZAZAの一員である山田肇さんの鑑賞記です。ご覧ください。

映画『フタバから遠く離れて』を観て

映画『フタバから遠く離れて』(舩橋淳監督)を見に行きました。
 
福島第1原発の爆発から、映像がはじまった。
そうだ。すべてはここから、この福島原発の爆発から
双葉町民はじめ、福島県民の避難がはじまったのだ。
この爆発によって、放射能がばらまかれ、住むところを追われた。
東電と国の原子力政策が元凶だ。
 
そして、騎西高校に避難した双葉町民の生活を映し出す。
毎食、弁当の生活。狭い一人一人のスペース。
家に帰れない。故郷には、もう住めない。
「人生そのものを奪われたに等しかった」
補償の分厚い書類を手に、
口ではない、腹で怒っていると話す人。
 
騎西高校の入り口に飾られた七夕飾り。
井戸川町長が、その短冊を手にとった。
「放射能がなくなって、家に帰れますように」と書いてあった。
なんという切実な願い。こう書かずにはいられなかった、子どもの思い。
だれが、このような思いにさせたのか。東電と国だ!
 
そして、チェルノブイリでは1ミリシーベルト以上で避難の権利があったのに、
この国は認めない。20ミリシーベルトだという。
さらに、東電は「賠償となれば牙をむく」
自分の住んでいた家は、半額以下に値切られ、新しい家など手に入れられない。
「人生、終わりだ」
「事故があったら、時間が止まっちゃうのよ」
「おおい町の人に教えてあげたいね。
もし、事故がおきたら、ウチも、土地も、家具も、庭のお花も畑も、
近所の仲間も、みんななくなっちゃうんだって。」
 
井戸川町長の「悔しいです」のことば。
一時帰宅で自分の家から、思いでの品を探しだす人々。
牧場でミイラと化した牛たち。
 
東電も国も誰も責任をとらない。
こんなことでいいのか。
国は福島県民の生命と安全を守らず、福島県民を棄民する。
この国のありようを変えねばなない。
 
 
ほかにも、いいたいことがありますが、あとは、映画をご覧になって下さい。
 
十三のシアターセブンで、12/21までは15:25から(12/22は休映)
              12/23~28までは11:00から、やっています。
 
 
最後に、映画をつくられた舩橋淳監督の立ち位置も素晴らしいです。
「私は、福島の避難民の窮状を正しく理解し、そこから原発を考えていくべきだと考えている。
そのためには、被害者意識ではなく、当事者意識に訴えることが肝要である、と思う。」
と、映画と同名の『フタバから遠く離れて』(岩波書店)で書かれている。
 
そうです。
この映画は、「まったくの他人事として」とられてしまう映画として作られていないのです。
原発をどうするか、この国のありようはどうなのかを問う映画でもあるのです。
 
『フタバから遠く離れて』(岩波書店)、この本も、ぜひ、読まれるといいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入れ墨調査は憲法違反!~12月20日朝ビラにご協力を~

2012-12-19 22:04:19 | 
※「君が代」不起立処分と入れ墨調査拒否処分は、同根の問題。入れ墨調査拒否不当処分を闘う矢野幸一さんからのメールを紹介します。
 
 
12月20日午前7時30分から大阪市立総合医療センター玄関集合で朝ビラを行います。
 
参加者が少ないので、ご協力をお願いします。
 
アクセスは、JR桜ノ宮駅下車または、地下鉄都島駅下車です。
 
 
 
ビラ原稿は下記
 

大阪市病院局は不当な人事考課を撤回せよ!

 

 

入れ墨調査は憲法違反!

 

 

橋下市長は全職員を対象に入れ墨の有無について業務命令として調査を行いました。しかし、この調査自体は憲法で保障されている個人のプライバシーを侵害するもので、憲法違反行為です。そして、この調査を拒否した6名の職員に対して戒告処分を行うという二重の誤りを犯しました。現在人事委員会で審査中であり、いずれ裁判も含めて審判が下されるものと思われます。

 

病院局の行った人事考課評価は不当・悪質!

 

十三市民病院に勤務する看護師の森組合員に出された人事考課評価は、極めて不当・悪質なものでした。森組合員は、入れ墨調査を拒否して戒告処分を受けました。このことで「規律性」「市民志向」で1点(期待レベルを大きく下回った)という評価を受けました(5段階評価で3点が期待通り)。このことで一時金に反映される人事評価が従来のAランクからCランクに下げられ、一時金の支給額も削減されました。さらには、「現在の職務に対する適性」では「やや適性を欠く」との評価を受けました。

 

森組合員の昨年度の人事考課評価は「市民志向」が4点、「現在の職務に対する適性」は、「大変適している」というものでした(「規律性」は今年度から追加された項目)。入れ墨調査を拒否したことで、看護師としての適性までも否定した病院局の対応はあまりにも悪質だと言わざるを得ません。

 

看護師として仕事をするうえでの適性は、看護業務について評価されるべきものです。それを入れ墨調査を拒否したからと、看護師としての適性までも否定することは、人事考課制度の趣旨を否定する行為です。

 

病院局は人事考課評価をやり直せ!

 

大阪市人事室が発行している人事考課制度運用の手引きによると、「人事評価」とは、「人事管理上の公正な基礎資料のひとつであり、職員が持つ資質向上及び指導監督の有効な指針とするため、職員に割り当てられた職務遂行上の業績を評価し、その過程において発揮された能力及び適性等を観察し、記録すること」となっています。

 

人事考課評価は、『職員に割り当てられた職務遂行上の業績を評価』することが重要な点です。しかし、病院局の行った森組合員への評価は公正ではなく、極めて恣意的であり、人事考課制度の趣旨からも外れています。

 

このような不当・悪質な人事考課評価をやり直させるために、ご支援・ご協力をお願いします。

 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下地さんに対する不当な10日間の勾留延長に抗議の声を

2012-12-19 21:57:51 | 

※グループZAZAの一員である奥野泰孝さんが、下地さん勾留延長の決定を怒りをもって伝えています。

本日大阪地裁は下地真樹さんの勾留延長請求を認めたということです。昨日の公判で勾留する法的な理由がないことが明らかになったと思っていましたが、さらに10日間も!許しがたい暴挙。法的な理由はないが、弾圧の理由はある。権力の不正を突いているから。この不当弾圧に抗議の声をあげなくては。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下地さん「明らかにおかしい勾留理由…これでは裁判所がある意味がない」

2012-12-19 21:46:24 | 

 ※2012年12月18日下地真樹さんの勾留理由開示公判のようすを横谷和彦さんのレポート(フェイスブック)でお知らせします。

 
横谷和彦さんフェイスブックより
 
勾留理由開示公判。これは、憲法上の権利であり(憲法34条後段)刑事訴訟法82条以下に規定されている手続である。

15時10分、支援者約80名は大阪地裁正面に集められ、警備公安警察にジロジロ観られながら、抽選券の交付を受けた。大阪地裁604号法廷の傍聴席は27。当選した支援者、落選した支援者ともに6階の法廷に向かう(私は落選)。

6階に到着すると、「職員」の名札をぶら下げた裁判所事務官が約40名、廊下にズラリと並んでいる。なんじゃこの物々しい警備は?

... 事務官・廷吏の隙間を縫って、開いた扉からチラリと覗くと、臙脂色のニットを着て法廷向かって右のベンチに座る下地さんの姿が見えた。思わず拳を上げて振り回すと、下地さんも微笑み小さく手を振ってくれる。入れ替わり立ち替わり、法廷に入れなかった支援者が、狭い扉から手を振って激励する。勾留理由開示公判の、実質的な効果はここにある。勾留状を発布した裁判所に理由を問い質しても、そこで理由が覆って釈放される訳ではない。密室での執拗な取調べから一時解放させ、孤独ではないのだというメッセージを被拘禁者に伝える限られた機会、それが勾留理由開示公判なのである。

15時30分。法廷の扉が閉まり、支援者は廊下に待機。今回、裁判所は3人の合議体。下地さんの勾留は一度単独の裁判官によって却下され、検察官からの準抗告が認められてのものだったようだ。

なぜか傍聴席に一つ空席があり、支援者が地裁総務課に入廷させるよう申し入れるも容れられず。ただでさえ少ない傍聴席なのに、と支援者の間に口惜しさが広がる。

扉が閉まり開廷。裁判長による勾留理由の説明や弁護人の意見陳述と中で手続が続くうち、不意に法廷から凛とした声が聞こえてきた。下地さん本人が意見陳述を始めたのだ。

「明らかにおかしい勾留理由。勾留を正当化する理由など何一つないではないですか。今日も検事調べで、『黙秘を続けてると出られませんよ』と言われた。黙秘権は被疑者の権利。なぜ正当な権利行使が不利に働くのか、なぜそれを裁判所が追認するのか!これでは裁判所がある意味がないではないですか!!」

途中、裁判長から「そんなに大きな声でなくても聞こえますよ」と言われても、なお響きわたる下地さんの意見陳述に、廊下の支援者からも拍手が沸き起こるも、警備の事務官らは目を伏せて微動だにしない。

やがて、法廷内から人々の立ち上がる物音がして、法廷の扉が開く。

その間約40分。これが、日本国憲法第34条後段「又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない。」によって護られた“基本的人権”であり、“デュー・プロセス”なのだ。
— 場所: 大阪弁護士会館
写真: 勾留理由開示公判。これは、憲法上の権利であり(憲法34条後段)刑事訴訟法82条以下に規定されている手続である。    15時10分、支援者約80名は大阪地裁正面に集められ、警備公安警察にジロジロ観られながら、抽選券の交付を受けた。大阪地裁604号法廷の傍聴席は27。当選した支援者、落選した支援者ともに6階の法廷に向かう(私は落選)。    6階に到着すると、「職員」の名札をぶら下げた裁判所事務官が約40名、廊下にズラリと並んでいる。なんじゃこの物々しい警備は?    事務官・廷吏の隙間を縫って、開いた扉からチラリと覗くと、臙脂色のニットを着て法廷向かって右のベンチに座る下地さんの姿が見えた。思わず拳を上げて振り回すと、下地さんも微笑み小さく手を振ってくれる。入れ替わり立ち替わり、法廷に入れなかった支援者が、狭い扉から手を振って激励する。勾留理由開示公判の、実質的な効果はここにある。勾留状を発布した裁判所に理由を問い質しても、そこで理由が覆って釈放される訳ではない。密室での執拗な取調べから一時解放させ、孤独ではないのだというメッセージを被拘禁者に伝える限られた機会、それが勾留理由開示公判なのである。    15時30分。法廷の扉が閉まり、支援者は廊下に待機。今回、裁判所は3人の合議体。下地さんの勾留は一度単独の裁判官によって却下され、検察官からの準抗告が認められてのものだったようだ。    なぜか傍聴席に一つ空席があり、支援者が地裁総務課に入廷させるよう申し入れるも容れられず。ただでさえ少ない傍聴席なのに、と支援者の間に口惜しさが広がる。    扉が閉まり開廷。裁判長による勾留理由の説明や弁護人の意見陳述と中で手続が続くうち、不意に法廷から凛とした声が聞こえてきた。下地さん本人が意見陳述を始めたのだ。    「明らかにおかしい勾留理由。勾留を正当化する理由など何一つないではないですか。今日も検事調べで、『黙秘を続けてると出られませんよ』と言われた。黙秘権は被疑者の権利。なぜ正当な権利行使が不利に働くのか、なぜそれを裁判所が追認するのか!これでは裁判所がある意味がないではないですか!!」    途中、裁判長から「そんなに大きな声でなくても聞こえますよ」と言われても、なお響きわたる下地さんの意見陳述に、廊下の支援者からも拍手が沸き起こるも、警備の事務官らは目を伏せて微動だにしない。    やがて、法廷内から人々の立ち上がる物音がして、法廷の扉が開く。    その間約40分。これが、日本国憲法第34条後段「又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない。」によって護られた“基本的人権”であり、“デュー・プロセス”なのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする