2025年2月8日(土曜日) 晴れ
SDRドングル(外国の地デジTV用のチューナー)で短波放送を
聞くための工作をしています。
SDRドングルの受信可能な電波はVHF以上なのでそのままでは
短波放送(HF)は受信できません。 アンテナで捉えたHF電波を
VHFの電波?に変換して受信するようにします。
VHFに変換した元のHF周波数がわかりやすいように、基本にする
VHFは100MHzにします。
受信した電波が108MHzだったらその短波放送の電波は8MHz
だと、すぐ換算できる!(私は計算が鈍いですから・・・・・)
基本にする100MHzは安定していなくてはならないので水晶発振
回路にします。
手持ちの水晶発振器は10MHzです。 これを5倍オーバートーン
で発振させて、その出力を2倍の周波数にします。
一応、50MHzの発振はOK?になりましたので今度は100MHzに
アップする回路(2逓倍回路)を実験します。
先ずこんな回路で実験してみました。しかし、50MHzが増幅できません。
トランジスタは相当高い周波数まで増幅できる(はずの) 2SC3355 を
使いました。
規格表によるとft(トランジション周波数(増幅度が1になる周波数))は
6.5ギガヘルツとのこと、50MHzなんて目じゃないという感じです。
ところがバイアス電流をいくら流しても増幅してくれません。
オシロにはガシャガシャの波形しか現れません。
トランジスターを取外してhfe(直流電流増幅率)を調べてみると、
テスト前にチェックした値よりやや低下していましたが、(129→92)
まだ92もあります。 しかし何度調整しても状況は変わりません。
そのうちhfeは更に低下して40ほどになってしまいました。
そこで回路を変更してトランジスターも 2SC943 というものに
変更しました。
2SC943はずいぶん昔に秋葉原のジャンク屋で買った投げ売りの
ジャンク基板に取り付けられていたもので、相当旧式のトランジスタです。
規格表によるとftは250MHz hfeは150となっていました。
50MHzの増幅なら十分に増幅できるでしょう。
出力の同調回路もやめてチョークコイル(RFC マイクロインダクタ)
を接続しました。
トランジスターを交換し、負荷をマイクロインダクタ 10μHに
変更しました。
ちょっとだけ増幅された(2倍くらい 入力値が大きいのでちょっとだけ
増幅できればそれでOK)。
さぁ、次は50MHzを100MHzにする(逓倍回路)の実験をしてみます。
(続く)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます