不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Le riviste su Giappone

2004-05-08 23:48:41 | うんちく・小ネタ
おまけつきのイタリアの雑誌
週刊誌や月刊誌なら、よほどのことがない限り
(つまりよほどの大人気で売り切れにならない限り)
普通に近所のキオスクまがいの
エディーコラと呼ばれるところで購入できます。

しかし、これが特別にマニアックな内容を集めた
スペシャル雑誌だったりするとそうはいきません。
まず、創刊号は誰でも買えるように非常に安い値段で
エディーコラに並べられます。
このときおまけもかなり魅惑的なものであったりします。
しかし、このマニアックさゆえなのか、
3号目くらいからは特注しないと手に入らないようになります。
値段も高くなっていきますしね。
マニアのためだけに製造される
まさにスペシャル版という感じになるわけです。

色々種類はありますが、
コレクションする人にはたまらないような
心をくすぐるラインナップ。(??)

「世界の消防自動車模型シリーズ」
「世界の奇石シリーズ」
「世界のタクシーシリーズ」
「アメリゴ・ヴェスプッチの世界」
「お馬の世界」
などなど。

で、今年に入って「Giappone」というシリーズが始まったのです。
「日本」を扱ったスペシャル版。
これも最初の2号くらいまでは街角でも売られていたのですが
いつの間にか姿を見なくなりました。
それにね、日本人としては
街角でこんなものを購入するのも恥ずかしかったので
発売になった当初は笑いのネタにこそすれ
ちょっとばかにして購入する気なんてなかったのです。
(それにおまけも日本人にしてみれば「ちゃち」っぽっかったので)

しかし、イタリアで暮らす日本人も増えてきた現在
どのように「日本解釈」が行われているのかは
ちょっと興味深かったりもしたわけです。
で、とうとう・・・。


DE AGOSTINI
社から発行されているのですが、
ネット注文してしまいました。
(これなら街角で購入しなくてもおうちに郵便で届く!)
で、これの第一回目の包みが土曜日に到着。

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うちのネコさんは珍しがって箱から離れません。
届いた箱の大きさは30×30×15。

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中に入っていたのは
創刊号・2号・3号の冊子。
そう雑誌というよりは冊子といったほうがいい薄っぺらいもの。
それから特別版は超典型的な(!!)芸妓さんの表紙。
なんとなく「間違った日本解釈」を彷彿とさせないでもない・・・。

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それから、おまけとしていくつかの「食器」。
安っぽいけど、まぁ使えなくはなさそう。
こういう感じがイタリア人の考える和食器なのかなぁ?
これが我が家にあることはちょっと恥ずかしくないか?やっぱり。

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そして、「定期購読契約の特典」としてついてきたのが
日本とは全く関係ない
(もしかしたらこれをもって日本へ旅行に行け
という意味が隠されているのか?)
ベネトンのボストンバック。
うちのワンコと比べても、まぁ使える大きさではありますね。

内容自体はまだ読んでいないのですが、
これから読んでみて「知られざる日本」の事実とか
「驚愕」の間違いなどを見つけたら
ここで発表することにしましょう。

あ、因みに今回の一箱分のお値段は8,80ユーロで
ちゃんと郵便振込み用紙が添付されていました。
これを支払うと、次の号がきちんと来月届くわけですね。
まぁ、毎月届くとなると楽しみではあります。



Millemiglia 2004

2004-05-08 16:41:53 | スポーツ
毎年この時期になると開催される
伝統的なクラシックカーレース。
Millemiglia(ミッレミリア)
最近では日本でもミッレミリアが開催されているようですね。

北イタリアの都市Brescia(ブレーシャ)をスタート&ゴールとする
その名の通り1000マイルを走破するロードレース。
今年は6日にブレーシャを出発し、
7日はフェッラーラからローマまで南下、
8日にローマからブレーシャに向けて北上という予定。
フィレンツェは毎年最終日の14時過ぎからの通過となります。

1927年に始まったこのレースは
1957年までは真剣勝負のロードレースだったのですが、
この年観衆を巻き込む大きな事故があったために
その後一時中断され、
ファンの熱い要望で復活した現在は
スタンプラリー形式で往年の名車をお披露目するような
なんとなくのんびりしたレースとなっています。

毎年有名人が参加者として名を連ねることでも知られていますが
今年も参加していた元F1レーサー・ハッキネンは
なんと2日目、レース行程を外れて迷子になったのだそうで。
まぁ、そんなところも暢気さ溢れていい感じです。

フィレンツェの最終地点で観戦していたのですが、
いまひとつポジションが悪く
車体の認識がほぼ不可能に近かったのがちょっと悔やまれます。

まぁ、また来年もあるしね。

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Occhiali da sole

2004-05-08 02:57:24 | うんちく・小ネタ
イタリアの雑誌も開けば、
どこもかしこもサングラスの特集と
それからみのコマーシャルが増える季節になりました。

イタリア人ってサングラスがとてもよく似合う。
そういう評価をよく耳にします。
確かにそうかもしれないですね。
さりげなくて、でも決まっている感じ。
鼻が高いからなのか?

というか、基本的に「自分に似合うもの」を
よくわかっている国民だからだと思うのです。
値段がどうこうではなく、
自分に合うものを上手に見つけるイタリア人。
だから人と同じものでも違ったものでもかまわない。
自分に似合っていて使いやすければそれで良い。
それってすごく潔いと思って、そういうところは尊敬します。

で、サングラスですが、
私自身があまり陽の光を
邪魔だとか鬱陶しいと思ったことがないので
日常的にもあまり着用しないこともあって
こちらに着たばかりの頃は
イタリア人ったら子供の頃から生意気に!
とか思ったりもしたのですが、
色々話を聞いているうちに納得。

イタリア人を初めとするヨーロッパ人は
色素の問題もあって、
目が太陽光に弱い仕組みになっているみたい。
だからサングラスは必需品なわけですね。

この目の弱さというのは
意外なところにも影響しています。

イタリアを旅行した方はよくわかると思いますが、
イタリアのホテルの部屋ってどうも薄暗い。
間接照明でおしゃれだとかそういうことではなく、
これは彼らの眼球の弱さから来ているものらしいです。
あの柔らかな電球の明かりでないと、
目を刺激しすぎてしまうかららしいのです。
我々には薄暗くて、かえって視力を落としそうなんですけどね。

それから
イタリア人はボールペンを使いますが、あまり鉛筆を使いません。
小学校に通う子供だって、みんなボールペンが主流。
ボールペン文字を消せる消しゴムとかあるくらいですから。
で、なぜボールペンが主流になっているかといえば、
これも彼らの眼球の色素に関係しているらしいです。
つまり、鉛筆で書いたものは彼らには読みにくいらしいのです。
不思議ですよねぇ。
我々にはそんなに大差ないように感じますけど。

テストももちろんボールペンで記入。
来たばっかりでイタリア語だって不安だらけだったのに、
間違えたらどうしようと、
どきどきして余計な神経使ってました。
これは、ある意味試練だとか言い聞かせたり。
間違えることを恐れてはいけないからだと
初めの頃はマジで思っていた・・・。
真実を知った今は
そんな昔の自分がおかしかったりしてね。