Always Autumn

Letter from Perth

宿題・そのⅡ

2008-04-27 15:04:32 | 娘と息子の勉強風景
一昨日の夜のこと。
娘の部屋の前を通りかかったら、何やらクスクス笑い声が聞こえて来ました

娘は「大学の日本語の宿題をするからね」と部屋にこもったはずだったのに・・・
何だ、またお友達とチャットでもやってるのかなと、そのまま通り過ぎようとしたら
いきなり部屋のドアが開いてあたしゃ

すると娘はむんず、と人の腕をつかんで
「ちょっと、ちょっとママこれ聞いてよ」と部屋の中に私を引きずり込んだのです。

「ハイハイ、なんだよ、もう・・・」と言いつつも興味津津の私
机の上を見たら、それでもちゃんと日本語の勉強をやっていた痕跡があり。
「で、何?ママは忙しいんだけど」(どこが)
パソコンの前に座った娘、カタカタとキーを打ち
「いいからいいから、これ聞いてみてよ、面白いんだから」と言う。

流れて来たのは、日本語クラスで使うテキストの、ヒアリング用教材CD

『カワムラさんとマチダさんの会話を聞いて、テキストの質問に答えなさい』という
英語の解説の後、CDからカワムラさん(K)とマチダさん(M)の会話が流れて来ました。

二人とも男性。
ちなみに、ものすっごい棒読みの会話(笑)

M:『ねえ、カワムラさん。昨日のデートは、いかがでしたか?』

K:『ええ。良かったですよ』私:「なんか・・・ちっとも良さそうじゃ無いね」

M:『どこへ行ったんですか?』

K:『最初は、海へ行きましたが、雨が降って来たので映画を見ることにしたんです』

M:『へぇ~』
K:『でも、映画館では駐車する場所が無くて、困ってしまいました

M:『そうだったんですか~』娘:「何かこの人、全然興味ない感じだよね」

K:『映画を見た後、彼女を家まで送って行ったんですよ
私:「と言うことは、映画館で駐車はできたんだね」
娘:「どっかに違法駐車でもしたんだよ。罰金取られたかも」

M:『それで、どうだったんですかやっと友人の話に興味を持ち始めたマチダ氏。

K:『ええ・・・最後に彼女にキスをしようとしたんですけど、』おおっ、頑張れ、カワムラさんっ



K:『・・・いきなり、目の前でドアを閉められてしまったんです
「か・・・っ、かわいそー」私、爆笑

M:『そうなんですか~。じゃあ、彼女とはもう・・・ダメですね
娘と私、更に大爆笑。
「おいっマチダさん 友達にそんなこと言っちゃダメじゃないかっ」
ひたすら横で笑い転ている娘。

K:『はい、僕もそう思います

私:「はい、じゃないからそんなこと、あっさり認めちゃダメだよ、ミスター・カワムラーっ


ああだめだ。
ヘタレ男カワムラは、彼女に締め出しを食らい
更に男の友情はかくも儚き物であることを知り

なんて気の毒な人なんだ、ミスター・カワムラっ

何回も聞いて、笑って、ああだこうだとツッコミを入れる私と娘。
ホントに笑わせてくれるCDですけど・・・忘れちゃいけない。
一応、教材なんだよね、コレ
でも無駄に面白すぎ


真面目に勉強しているであろう若者達に、こんなデート失敗話をテキストにして良いのか
と言いますか、そのテキストに登場する日本人の若者は
パーティー、お酒、デートってそんなシチュエーションばかりなんですよ。

で、男性は頼り無くて、女性が仕切っているみたいな(笑)


これでニッポンの言語は、いったいどう伝わるというのでしょ








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祈り

2008-04-25 18:39:20 | この国とかパースのお話
4月25日はANZAC DAY(アンザック・デー)いう休日でした。

第一次世界大戦中に、オーストラリアとニュージーランドが
イギリス連邦軍として経験した、初めての大きな戦いを記念する日です。

1915年4月25日、ANZAC(Australian and New Zealand Army Corps)軍は
ウィンストン・チャーチルの計画の元に、トルコのガリポリに上陸しました。

しかし現地のトルコ軍の「地の利」を使った思わぬ猛攻で、退却を余儀なくされてしまったのです。
戦いがあった8ヶ月間にオーストラリア側で約8000人、ニュージーランド側で約2700人の犠牲者を出してしまいました。
そしてもちろん、トルコ側も多数の犠牲が出ました。

その後、国のために、家族のためにと戦い、命を落とした兵士たちの勇気と栄誉を称え、冥福を祈り
そして世界が平和であるようにと毎年、トルコ、イギリス、オーストラリア・ニュージーランド各都市などあちこちの国で
戦争慰霊祭が行われるようになったのです。

パースでも、市内最大の公園キングスパークで早朝慰霊祭が行われます。
今年、パースでの慰霊祭参加者は過去最多数だったそうです。

慰霊塔で、役人さんや小学校代表の児童からの献花があり、州知事のお話があったりしますが
今年は知事さんはフランスでの式典に参加していました。
そして軍がガリポリに上陸した早朝の時間に合わせて、人々は祈りを捧げます。

今朝は旦那さんが早朝シフトに入っていたので、朝4時半に出かけて行きました。
市内を通りかかった時に、既にたくさんの人が戦争慰零塔のあるキングス・パークへ向かっていたとか。

この行事は日本には関係ないから、前はそれほど興味なかったのです、実は。

でも、どこの国の戦争でも、戦争で自分と同じ人間が苦しむのだから、関係ないはずないんだよね。

テレビのニュースで各地の式典の様子を見ているうちに、しみじみ考えちゃって。

老いも若きも、小さな子供たちも参加するその式典にいつか
頑張って、目覚ましをかけて起きて行ってみたいなと。

平和のために祈るのは、一人でも多い方が良いに違いない。
それなら私もあの中に入って、皆と一緒にそうしたいと。


ふと、そんなことを初めて思ったのでした。







Comments (2)
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日本食

2008-04-21 15:19:38 | この国とかパースのお話
先日、娘と市内に行って来ました。

バスに乗って、11時半頃街に到着
普段はお昼ごはんに繰り出して来るのは、会社勤めの人が多いけど
学校が秋休み中なので家族連れも多く、子供がごろごろ、ごろごろと

やたら人が多くて、プチ池袋みたい。

まずはお昼を食べて腹ごしらえでもしようと、久々に回転寿司店に入りました
12時前に店に入ったけれど、もうほぼ満席で相変わらずの人気に驚いてしまう

食べ始めて5分ぐらいすると、店内のベンチにはずらっと順番待ちのお客さん達。

私なんか、どれにしようかなぁと、回って来るお皿を眺めるだけでなかなか拾わないので
背後の順番待ち客から『食べ終わったなら、早くどいてよ』的な殺気を感じてビクビク。

向こう側のカウンターには、金髪の幼い子ども達、3人。
兄弟姉妹らしいけど、仲良く並んでおいしそうにお寿司や海苔巻きを頬張る様子は
一頃前ならまずなかった、実に微笑ましい光景

ふと、その店でだいぶ前に見かけたオージー家族のことを思い出しました。

ある時、私は一人でお寿司を食べていました。
カウンターの向こうにオージー家族が座っていましたが
両親が海苔巻きや寿司を食べている間、子供二人は
マク〇ナルドのハンバーガーをお持ち込みして食べていたのです。

いくら親がすし飯を食べることができても、子供では無理なんだろうなって。
そういうのが普通なんだろうなって、あの時は思ったものだけど。

いつの間にやら、日本食はこの国の食生活に普通に入り込んでいる様子です

ただ・・・。
この回転寿司店のお寿司だって、他の日本食店の和食だって
おいしいものじゃないです
こちらの日本食の味はやはり、外国向けにできているのでしょうね。
まあ、そりゃ仕方ないわな

でも、こちらの大部分の人は、日本に行ってホンモノを食べるという
機会がない人たちなので、彼等にとっておいしければ問題無いわけです

私は、お気に入りのラザーニャを出す店があるので
市内へ出た時は、実はあまり日本食を食べません。

必要に迫られて、家では自分で日本風のおかずを作ります。

日本に住んでいたら、まず作らなかったかも知れない、すし飯を作ることも覚えました。

あれは息子が小学校2年生の時。
息子のお友達の家に、遊びに連れて行ったら
向こうのお母さんが、おやつだと言って海苔巻きを上手に作ったので驚いた

私なんか海苔巻きを作ったことなんてないよ、と言ったら
えっ日本人なのにと今度は向こうが驚いてしまって

息子のお友達は金髪、青い目で当時8歳。
「I Love Sushi」とその子が言ったので、またまたびっくりでした

これじゃ、さすがに恥ずかしいかなと思ったことがきっかけで
海苔巻きや、手巻き寿司が我が家のメニューに加わったのでした


日本に居た時は、海苔巻きでもお寿司でも、どこでも食べれるから
確かに、わざわざ作ろうなどと思わなかった・・・。
母はよく散らし寿司を作っていたけれどね。

私が小学生の頃は、ミートソースとかラーメンの方が好きでしたよ(笑)

お寿司は、母と出かける時に仕方なく付き合う感じだったかな。
今から思えば、もったいないことを思ったものだ


今は、里帰りの時に“本場”のお寿司を食べることが、心からの楽しみなのです
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秋のとある週末

2008-04-14 23:22:05 | Weblog
日本とは季節が真逆なパースでは、今は秋

写真は先日撮った秋の夕雲です。

ちょっと前までは、暑い暑いと唸っていたのに、いつの間にか
朝晩、長袖が必要な季節になってしまいました。

秋はやはり、何かと行動をしやすい季節
夏は暑くてうだうだするし
春はぽかぽかなので眠いだけだし
冬は寒くて縮こまっちゃうし

さて。
暑くもなく、寒くもないさわやかな先週末。

庭仕事に精を出していた旦那さんですが
昼食後、今度はいきなり、息子に電気ドリルの使い方を伝授すると言うのでした

息子はPCゲームの真っ最中だったので
「え~何で今・・・」と抗議の目

「今やるんだっ
今じゃないと、いつ教えられるかわからない

あ~。
熱くなってるよ、この父親
二人が言い合っている様子を黙って見ていたけど、私だってびっくりです

大体、何でいきなり電気ドリルなんだ

やがて渋々外へ出た息子、それでも電気ドリルを手渡されると、何だか楽しそう

二人は、例の息子の壊れたベッドを材料にして補修作業の練習に取り掛かりました。
ああして、こうしてって、小一時間ほど作業してたかな。

「たまには良いだろう。お前は男なんだから、家の一軒や二軒、直せないと困る
と言う旦那さん、まるで熱血親父なんですけど

半ば嫌々だった息子も初めての大工仕事に、満足そう

しばしの間、息子をパソコンから引きずり出せて一石二鳥
お二人とも、ご苦労様


それにしてもあのベッドは、粗大ごみに行くぎりぎりまで、よくまぁ役に立ってくれること



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あなたに足りないものは

2008-04-09 00:35:52 | Weblog
占い、と名のつく物を見かけると何でも試したくなる私。

たまたま、ネットでこんな占いを見つけました。
その名も・・・

「足りないもの占い」(笑)

あなたに足りないのは何かを100人の人が答えるっていうものです

足りないものを補って、良い人生を送りましょうとでも言うのでしょうか。

興味津津、早速試してみました

私に足りないもの:

≪運 (28人)≫

やっぱり
運は足りないか。
確かに言えてる

≪常識 (28人)≫ 

オイッ

ケンカ売ってるの

≪しょうゆ (17人)≫

足りてます

キッコー〇ン醤油、Made in シンガポールの使ってます(笑)

あ、でも確かにそろそろ買い足さなきゃ、と思ってたところ

≪塩気(8人)≫

塩気はね~。
むしろ取り過ぎているかと思うので、気をつけなくては


何だか、面白いので家族それぞれやってみました

娘に足りないもの

≪会話、おしり(笑)、ふくらはぎ、肉、DNA、眉毛 etc。≫

会話はする
最近、娘は大学が楽しそうなので、家にいればしゃべってくれます。

おしり?ふくらはぎ?
そう言えば最近、娘は間食をしなくなったせいか痩せたみたいなので・・・それかも。

眉毛ね。
確かに細っこくしているようですね。

息子の場合

≪歯()。影響力。服のサイズ。アツサ。粘り気 etc。≫

歯は、定期健診でいつも合格しているので充分でしょう。

影響力か・・・。
どんどん、人に影響を与える人間になって欲しいけど
悪い影響は、与えないように

服のサイズ?
うん、確かにまだ成長期だから、すぐなど着れなくなりますね。


それでは、旦那さんに足りないものは――

≪排便回数(50人)≫ Σ( ̄□ ̄lll)

激しくビンゴ
これ、当たり過ぎっ

昨日だか一昨日、「ちょっと便秘気味かな」と言っていた旦那さんに
心の中で、ごめん、笑っちゃってと言うものの。
あまりにも大当たりなので、やっぱり爆笑してしまいました

≪ひとりごと (11人)≫

独り言、足りないっていうか・・・

無い方が良いんじゃないですか、これ


あとはいろいろ。
健康、なんて回答もあったけど、これが足りないのは困るよ


人間、何と言ったって健康でいることが第一ですからね


結構遊べる“足りないもの占い”は、こちらです

http://0l0l.net/_/tari/






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2008-04-03 01:11:39 | Weblog
このところさわやかな秋空が広がるパースです

先日、娘と久しぶりにお昼を食べに出かけました。

スエ―デン風レストランで、目当てのおいしいラザーニャとポテトサラダを
待っている間、唐突に、前の晩見た夢の話をする娘。

「昨日の夜ね、おもしろい夢を見たんだよ

「どんなの?」

「うん、あのね
お財布からあふれるほど、お札とか小銭がど~っさり入ってる夢

「へぇ そりゃ面白い

――その夢が現実になったら良いよねぇ
そんなにたくさんのお金がお財布に入ってたら、ママは何に使う?
また日本に行って、あちこち旅行したい。
いろいろ買い物したり食べ歩きしたいよね
この前はウナギを食べそこなったし~

――と、先に運ばれて来たアールグレイ・ティーを飲みながら、ひとしきり夢の話で盛り上がりました。

すると、おもむろに娘がバッグから、お財布を取り出し、何やら中身を調べ始めたのですよ。

「・・・ち、ちょっと待って、お前。何をマジにお財布の中身を調べてんのっ

おかしくて、あやうく紅茶を噴き出しそうになりながら言うと
娘は一瞬、はっとして、お財布を手にしたまま、ニッコリと。

「あははっ・・・うん、その、念のため?
もしかしたら入ってるかもな~って思って 」

\(- -;) モシモシ~!?

あのね、そうそう都合良く入ってないんですよ、お札の束なんて

夢はやっぱり夢。
現実は厳しいのだよ

お財布に札束が入れられるようにするためには、人間、地道に働かなきゃね






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