これからしばらくは、八ヶ岳西麓の山荘に滞在した話になる。
というわけで高冷地っぽい爽やかなこの音楽をどうぞ♪
Do-Re-Mi
名画サウンド・オブ・ミュージックだ。
その前に・・・原村の山荘に何日か滞在する前に、鎌倉の自宅で何を食べようかと考える。また食べ物の話だ。と言うより、食材をどう選択するかと言う話である。
鎌倉で購入して食べ残して、それを原村に持ち込んでも大丈夫な食材もある。でも鎌倉で先に食べられるならすべて食べ切りたい。そして原村滞在の途中で傷みそうなものはなるべく新たには買わず・・・などと考える。
そんな日にはガパオライス。
大量の唐辛子。タイのブリッキーヌなんて稀有なものじゃなく日本の普通の唐辛子けれど、これで用は足りる。そして残っても問題なし。
ガパオの不思議な魅力を決める要素はスイートバジルの葉だ。これはすぐに食べ切ろう。
スイートバジルもまたタイのホーリーバジルのギリギリの類似ハーブなんだろうけれど、これで用は足りる。十分おいしいガパオが出来る。
目玉焼きづくり。
たまごは自宅で食べ切るために、2個入りを購入した。
はい、出来上がり。
味はアッサリ系であるが、唐辛子は効いているものにした。
ダム決壊シーン。
これらが入り混じる。
タイ産のジャスミンライスがおいしい。
ところで久しぶりに思い出した話題だ(なかなか話題が八ヶ岳に向かわない(笑))。
こちら(↓)は先ほどのサウンド・オブ・ミュージック(1965年製作)の有名な一場面だ。主演のジュリー・アンドリューズ・ファンクラブ元会員の私はこの映画を端から端まで何度も見ている。今から40年ちょっと前、1980年頃だったと思う。私はこれを見ていて決定的なミスに気づいた。左下だ。黄色い〇をつけた。小さくISRAEL(イスラエル)の文字が見えるでしょう? これがそのミスだ。
この映画は第二次大戦開始直前にナチスドイツのオーストリア併合を嫌ったオーストリアのトラップ一家が、オーストリアを脱出するというストーリーを扱ったものである。それは実話で、トラップ一家がオーストリアを脱出しスイスを経由してアメリカに向かったのは1938年のことだ。
然るにイスラエルは第二次大戦後になって1948年に建国されている。それ以前は存在しない。だからトラップ一家がオーストリアにいた1938年以前のザルツブルク(オーストリアの街)の市場のシーンで、オレンジを入れた木箱に「イスラエル産オレンジ」などと書かれているのはおかしいのである。
当時私はこの「大発見」に得意になった。しかし時は過ぎインターネットの時代になって、それに気づいた人は世界中にたくさんいたのだということを私は知った。インターネットは圧倒的な情報を与えてくれるが、情報が多すぎて些細な夢を壊したりする。
・・・つまらない長ったらしい話だ(笑)。この経験のおかげでサウンド・オブ・ミュージックというと、私は他のどんな感動的なシーンよりも、このザルツブルクの市場のシーンをいつも思い出すのだった。
でまた食事の話にもどるが、とにかく原村に移動する前は、買って来たら明日以降へ持ち越さないものばかりをなるべく食べるようにする。こちらは冷やしうどんだ。
豆ととうもろこしのつまみ揚げを豪華に(?)つけてみた。天ぷらの代わりだ。自分で揚げるとまたゴミが増えるし、これだけのために厄介なので、これは西友で買った。
そんなものを食べた翌朝早くに我々は鎌倉を出発、圏央道や中央道を使い、原村(長野県諏訪郡原村)の山荘に到着した。6月2日のことだ。まだ梅雨入り前のことだ。
6月7日、関東甲信地方の梅雨入りが発表された直後に、我々はまた鎌倉に戻った。今は鎌倉でこれを書いている。
6月2日午前時頃に到着したら、標高1,600mにある山荘の外気温は12度強だった。
このあたりとしてはまあまあの気温だが、屋内がかなり冷え込んでいた。
半袖シャツで行ったので、げんべい(葉山)のパーカーを着こんだ。
この時期、陽が昇り気温が上昇してくると、周囲の森ではエゾハルゼミの大合唱だ。この時も到着してクルマのドアを開けた瞬間、エゾハルゼミの大歓迎された。すごい鳴き声だ。
この時期のこの森の特徴はこちら:
1.朝夕、陽射しが柔らかで気温が低い時間帯はカッコーが鳴く。
2.陽が昇り、気温が上がって来るとエゾハルゼミが鳴く。
これがエゾハルゼミだ。
もっと近寄りましょう。
小さな体だが、これが森の中にはものすごい数で生息し、合唱して森全体にグワングワンと鳴き声を響かせる。
すごいよ。ここでは昔からずっとそうだ。
梅雨が明ける頃にはそれが終わる。
山荘のまわりのカラマツやシラカバ、カエデ、モミ、サクラその他がみんな葉を茂らせるので、山荘が日陰になっている。
おかげで夏は涼しくなるのだ。
下の画像で中央にあるのがミヤマザクラの老大木だ。
今年は開花が早かったようだ。
ご覧のとおり。ほぼ全部がもう最適な時期を過ぎていた。
でもまだ一部、清楚な白い花が咲いていた。
しかし今回の滞在が終わる頃には、この木も緑色のサクランボでいっぱいなっていた。
ウリハダカエデの幹には、先ほどのエゾハルゼミの抜け殻。
このウリハダカエデは私自身が植えたもの。
一番多いのは、カラマツだ。
ごらんのとおり。敷地内はまっ直ぐで背の高いカラマツだらけ。
こちらもカラマツ。
しかし敷地内には、他にもいろいろあるのですよ。
こちらは山荘前のカエデ。自分で植えたものだ。22年ほど前にね。
こちらはモミ。新しい芽がかわいらしいね。
モコモコしていて、いいでしょ?
針葉樹の新しい芽に共通するところだ。
あ、これはキリギリスかな?
かわいい。
シラカバも多い。これは山荘の敷地内のもの。
失礼ながらシラカバはちょっと退屈な木だが、いかにも高原的な木で、白い幹が魅力的だ。
これもシラカバだ。
玄関前から撮影した。
朝から強い日差しで、外気よりも屋内がむしろ冷えている。
薪ストーブに着火した。ボーボー燃やす。
焚き付け用の細い薪、ダンボール、着火用に新聞を置く。
着火剤に着火すると新聞に火が広がる。
その火が段ボールに移り、やがて火が勢いを増し、細い薪が燃え始める。
いいねぇ。
暖まりましょう。
薪に火を付けるのは、今回の滞在ではおそらくこれが最初で最後だ。
あとはまた秋のお楽しみだ。
一旦熱くなったらこちらのもの。
あとはダンパーや空気取り入れ口を調節して、時々薪を足せばいい。
チロチロと燃やす。
寒いので、昼ごはんはコンビニで買った冷凍のなべ焼きうどん。
ただしこれは妻のもの。
私は同じくコンビニの冷凍のちゃんぽん。
温めたら食べられる。
しかしチャンポンは、撮影することを失念した。
すぐに屋内は暑くなるので、窓を開ける。
再度掲載しましょう。
こちらがエゾハルゼミだ。
森の中、6月にこれが一斉に鳴くと、こんな声だ。
すごいでしょ。グワングワン♪
エゾハルゼミの鳴き声(↓)。
動画では、ホトトギスも鳴くね。
ドラミング(=木をつつく音)するのは誰だろう?
ゲラ族(アカゲラ、コゲラ等、〇〇〇ゲラと呼ばれるキツツキの仲間)の誰かだろうね。
しばらくは原村の山荘の話になる。
【つづく】