今日は何を話題にしましょう。
すぐには浮かばなくなってきた、チョッピリ心もとないブロガーの私です。
そう言えば、最近の出来事で、想い出と共にとても身近に感じられた事が二つありました。
1つは、電通の新入社員の痛ましい報道。
もう一つは、先日実施されたセンター試験です。
亡くなった電通の新入社員の方も、娘たち同様にこの試験に臨み、最高学府の国立大学を目指されたのでしょう。
夢多き、純粋で賢明な高校生時代の彼女の溌剌とした姿が、私の目には、ありありと浮かんでくるようです。
お父さまがいらっしゃらない境遇は、娘たちとは違いますが・・・・・・。
顔立ちまで次女に少し似ています。
お母さまにとっては子育てが、願い以上に実った、大切な愛しい娘さんだったに違いありません。
T大学は、とてものびやかで自由な学風。
学業は、学生の自主性に任せている。
そんな風に見えました。。
娘達は、いつ勉強していたのでしょう。
そう思えるくらい、大学生活を愉しんでいました。
電通社員だった方も、青春をその恵まれた環境で、学業と共に謳歌されたに違いありません。
夫は、自分と娘達の母校でもあるこの大学の附属病院で、2年間ほど入退院を繰り返しました。
そのため、いみじくも私も、連日のように、この大学の構内を散策する機会に恵まれました。
病院に近い門は利用せず、いつも赤門を潜り抜けて夫の許へと通った私です。
樹齢を感じさせる大木の緑が茂り、レンガ風のレトロな建物が広大な敷地に点在しています。
おそらく、伝統の重みと共に、日本一美しい大学でしょう。
この大学構内を目を遊ばせながら歩く度に、その目的は不安極まりないものながら、随分私の心は癒されました。
電通社員だった彼女も、この恵まれた環境で学友たちと4年間の大学生活を愉しみ、就職活動にも励まれたのでしょう。
電通と言えば,トップ企業でT大生といえども、簡単に入社できる会社ではないはずです。
職種的にも個性も強い会社ですから、学業が優秀なだけでなく、いろんな才能に恵まれた社員が多いのではないでしょうか。
そういえば、長女が所属していたテニスクラブの同期に、電通社員の方がいらっしゃいます。
とても才能豊かな明るい方との印象を受けていましたが、次女のお婿さんの話では、かけ事におぼれ大損をし、その窮地をクラブの友人達が支え、救った、との話を聞きました。
何となく私が受けるイメージは、男社会の粗削りな所も多少あるる企業、といった感じです。
どうなんでしょう。
間違っているかもしれません。
正門に通じる歩道
その会社に希望に燃えて、周りの羨望を浴びながら入社した結果が、この悲劇。
どんなに忙しい職場だったとはいえ、なぜ知性溢れる彼女が、入社間もなくして自殺にまで追い込まれてしまったのか。
理解に苦しみます。
夢であってほしいとひたすら願いながら、現場にに向かわれた時のお母様の気持ちが、今この文章を綴っていても、胸が詰まるほどに察せられ、本当に痛ましいです。
お正月、この話題に私が触れたときの事です。
長女のお婿さんが、
「本当に馬鹿だよ。会社を辞めてしまえばいいだけのことじゃあないか。転職すればよいものを」
そんな意味の事を吐き出すように言いました。
確かに、そうかもしれませんが・・・・・・。
私の娘たちも、卒業後、男社会と言える大企業に総合職の立場で入社しました。
毎晩帰りは遅く、とても大変そうでした。
頑張り屋の娘たちの事。
愚痴はほとんど聞いたことはありませんでしたが、一生勤めあげられる会社ではない、と判断したのでしょう。
二人とも、7~8年勤務後、割と社風が自由な外資系の会社に転職しました。
なぜ彼女は、転職するといった、考えが思い付かなかったのでしょう。
この疑問に立ち向かった時、私が思ったことはうつ病の恐ろしさです。
重いうつ病が、急激に彼女を襲い、心身をぼろぼろにしてしまったのかもしれない、と。
その病気のきっかけが、もしかすると、「君の残業代は、会社の無駄だ」といった罵りに近い上司の酷い言葉だったのかもしれません。
うつ病のかかり方の過程は、根っから楽観的性分の私には、理解できないところがありますが・・・・・・。
きっと想像以上に恐ろしい病気なのだろう、と今回の痛ましい報道で思いました。
親の目が行き届く、自宅からの通勤でしたら、母親の精神的なフォローもあり、避けられたことかもしれませんね。
次女も、入社し5年目くらいでしたでしょうか。
仕事があまりに大変で、会社近くの賃貸マンションへの転居を希望したことがありました。
けれど、その時、私は猛反対した話を、反省を込めて述懐しながら、友人に、最近話したばかりです。
一人暮らしをさせてあげればよかった、と
恐ろしいうつ病が彼女を襲ったに違いない、との私の勝手な想像ですが・・・・・・。
一番の問題は、日本のサービス過剰な企業体質からから起きる、残業の多い勤務体制でしょう。
転職したとはいえ、今の娘達を見ていても、その印象は否めません。
同じ職種で働いている次女は、広報や広告の仕事量は、時代の風潮で年々多くなる一方。
本当に大変、と言っています。
けれど、次女の場合は、のべつ忙しいわけではなく、最終電車に間に合わないような多忙さが二週間くらいあっても、大きなイベントが終了すると、息をしばらく抜けたりするようです。
それでも、最近うつ病にかかり会社を辞めた社員がいるようでした。
けれど、日本の広告産業をすべて担っているような電通ほどの会社になると、その息抜きも出来ないほどの厳しい勤務状況なのかもしれません。
根本的に、日本企業の体質を変えない限り、今後もこのような悲劇は繰り返されることでしょう。
娘がよく応対することがある電通社員の方が、
「残業ができなくなったので、今まで通りに、要望に応えることが難しくなりました」
と言われたそうです。
良い変化の兆しなのでしょうが、一時的なことで終わらないでほしいですね。
いま日本の会社は、過渡期にあるのかもしれません。
残業問題、正規と非正規の社員の問題、その他にも多くの課題を抱えて、今後を展望しなければならない難しい時。
良い方向性を見いだして、日本企業が、社員の本当の幸福を目指す、健全な姿になってほしい、と切に願うばかりです。
今日のような記事を書き画像を載せますと、自慢話と受け止める方がいらっしゃるのでは、と少々心配になります。
事実、T大卒を自慢する貴女の人格の浅はかさ、といったような中傷の言葉を、最近も過去にも度々目にしてきました。
私のブログは、個人日記に過ぎません。
ですから、家族の事、日々の暮らし、喜怒哀楽の想い、すべてをできるだけ具体的に正直に綴ることをモットーにしてきました。
文章の成り行きで、その話題に自然に触れただけの事に過ぎません。
どうかご理解の程、宜しくお願い致します。
孫たちは、それなりにみんな勉強では、苦労しています。(笑)
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花のように泉のように