今日は、また旅行記の続きです。
Yさんが亡くなった翌年から、お盆の帰省時には、ご挨拶に伺うことを欠かしたことがないN先生のお宅。
今年もお訪ねしてきました。
これも、夫の遺志を継いだと言っていいでしょう。
Yさんが、必ずそうしていましたから。
N先生は、広大の医学部の学生時代、夫の実家に下宿しておられたようです。
その当時、まだ幼かったYさんを、とても可愛がってくれたとのこと。
その思い出話を、折に触れ、よくしてくださいます。
それはそれは美しい奥様も、義父が紹介した方。
そのためでしょうか。
義父への恩は計り知れないものがおありのようでした。
二年前にお会いした時の写真です。 今も、この当時と全くお変わりありません。
その先生ご夫妻も、もう90代に。
ところが、とてもお元気で、凛とされたお姿と佇まいは、私の目には眩しいほど。
未だに子供たちを頼らず、自立したお暮らしをなさっていて、感心するばかりです。
奥様は、長きに亘り闘病生活を繰り返してこられました。
その生き様は、筆舌に尽くしがたいほど。
壮絶にさえ、私には思えます。
最近も、喉頭がんになられましたが、手術で命を取り留められたばかり。
医師の先生も、必ず手術に立ち会われるようです。
手術中に何度も奥様の心臓が止まった、とおっしゃる先生。
ところが、その様な厳しいお話を、泣き言を言わず、淡々と明るく語られます。
ご高齢にもかかわらず、お二方とも、とてもお洒落。
上品な装いで、清々しく颯爽となさっていらっしゃって、先生の良き姿勢は、私もかなわないほど。
奥様は骨折を繰り返し、背中がお丸いですが、物腰は本当に優雅。
何もかも、私が見倣いたいことばかりです。
私のご近所にも、私が敬愛して止まない、似たご高齢のご夫婦がいらっしゃいます。
ご近所の90歳を越された奥様から頂いた折り紙細工です。
この方達のお暮らしぶりを拝見していると、年を重ねることへの不安が幾分和らぐ私です。
模範とも目標ともなる方が、身近にいてくださる幸せを思わないではいられません
このご夫婦たちのように、自立した暮らしを90代になっても、明るく紡げる人でありたい。
そう願って止まない私ですが、どうなることでしょう。
今回初めて、お菓子折りに花のブーケも添えましたが、一瞬少女のように輝いた表情をなさった奥様。
その姿を見て、来年も、同様の贈り物をしよう、と心に誓いました。
いつまでもいつまでも、お元気でいてください・
来年の再会を楽しみに、祈るような気持で、先生のお宅を、私は後にしました。
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ありがとうございました。
花のように泉のように