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香港と言えばこれ! トラムのベストポイント

2010年05月16日 | 香港の旅
 安くて便利な庶民の足トラム。創業当時の車体が1台だけ走っていて「ハッピートラム」なんて呼ばれていたが、今でも走ってるかな?
 で、お勧めポイント。写真左から、上環のウェスタンマーケット前。ここからトラムは西へ海沿いを走り、西営盤方面へ。観光では中々行かない地域だが、古くからの庶民の町で、乾物屋や地元住民と密着したような店も多い。
 中は、中環のど真ん中。この近くは総領事館や銀行などビクトリア調の建物が多く、ヨーロピアン雰囲気十分の地域。ショッピングもブランド店など高級店が立ち並び、香港随一のオフィス街でもある。
 右は、言わずと知れた北角の市場街。市場の真ん中をトラムが突っ切る名所。一度トラムに乗って行ってみると面白いよ。

「QQ RICE」ファストフードのヘルシーおにぎり

2010年05月16日 | 香港の旅
 おにぎりは日本の専売特許ではなかった。テイクアウト中心に働く女性に受けているのが、台湾屋台をヒントに欧米から輸入したオリジナル・ブレンド米で作り出したおにぎり。
 女性から厚い支持を受けている理由の1つは、カロリー表示方式にあるようだ。また、精白米は使用せずに、紫米、五穀米、麦芽胚芽米、紅米など7種類のナチュラルライスを使用。これらの米の健康面へ効能も表示されている。
 注文の仕方はまず、この7種類のご飯から1つを選び、次に約60種類の具材から6種類をチョイスするべ、選んだ具材を全て詰めた大きな俵型のおにぎりが出来上がる。レギュラーサイズがご飯200gで12~16香港ドル、ジャンボサイズは260gでプラス3香港ドル。もっと具を詰めたいなら1種2香港ドルになる。レギュラーで十分お腹いっぱい。温かくて美味しいよ。
 具は、肉類、魚、野菜など中華風のおかずといったところだが、不思議とおにぎりに馴染んでいる。
 米から作ったプリンや豆乳などのデザートも充実。
 テイクアウトのおにぎり持って、フェリーに揺られて島へ行くのもおつなもの。
 こちらはチェーン店なので、香港各所に12店舗あるが、最も行きやすいのは、尖沙咀東店で、科学館とGran Ville Rd.,を挟んだ反対側。
     59-60A, Harbour Crystal center, 100 Gran Ville Rd., Tsim sha tsui East
 営業時間は、7:30~0:00(日用祝日は12:00~0:00 旧正月変動的に営業)
※情報古かったらごめんなさい。

「Foam FACTORY」。好みで飾れる石鹸ケーキ

2010年05月16日 | 香港の旅
 丸はもちろん、月、星、ハート型などのキュートなケーキから、フルーツがショーケースに並ぶ。「美味しそう」なのだが、実はこれ総て石鹸で出来ているというから驚きだ。
 ケーキは形、色、香りなど好みでチョイス出来、さらに、かわいいトッピングも別料金で可能。オリジナルのケーキを作る事がわずか2~時間で出来るのだ(しかし、前日までの要予約)。出来上がった石鹸ケーキは、本物さながらの箱に収められて渡されるので、プレゼント用に購入する人が多い。
 もちろん、石鹸なのだから、本来の目的での使用は可能だが、こんな可愛いケーキ崩すのははばかられちゃう。
 そんな人には、お湯に浮く石鹸、シェイクすると色が変わるシャワージェル。お風呂嫌いの子どもでも思わずお風呂に飛び込んじゃう程可愛い、動物型の石鹸始め、欧米からの輸入のおしゃれで可愛いバスグッズがそろう。
  場所は、地下鉄の尖沙咀駅から金馬倫道方面。
     Shop b G/F, dragon house, No.7-7B, cameron Rd., Tsim ha Tsui,
Kowloon
  営業時間は、11:00~23:00(金・土は23:30 無休)

※香港は移り変わりが早いので、もし閉店していたらごめんなさい。

「珍蔵 Treasure House」コカ・コーラ・コレクターズショップ

2010年05月16日 | 香港の旅
 狭い店内に整然と並ぶコカ・コーラは、グッズも含めて3,000種以上。アメリカはもちろん、ヨーロッパからアジアまで、各国のコカ・コーラが揃っている。
 ワールドカップ限定物やディズニーとのコラボ、NASAが開発し、宇宙でも飲めるボトル、英国王室の成婚記念品などなど、超高級品の非売品も含め、観ているだけでも楽しい、コカ・コーラ博物館だ。とても手が出ない高級品はさて置き、世界各国で実際に販売されているボトルやその国ならではの文字入りは、気軽に買う事が出来るお値段。
 オーナーは、「趣味が高じてショップを開いた」そうだが、現代ビジネスならではの、ネットを駆使しての情報収集から、これだけ集めた手腕はお見事。
 コカ・コーラファンならずとも、テンションが上がる事請け合いだ。
 いつもの香港観光の途中で立ち寄れるシチュエーションも嬉しい。
 場所は、地下鉄の銅鑼湾駅D1出口目の前。
     3/F.No523, Lockhart Rd., Casuseway Bay
 営業時間は、12:00~21:30(旧正月以外は営業)

「小龍に乗って、いざ離島へ」南Y島 Lmma Island

2010年04月25日 | 香港の旅
 離島巡り最後は南Y島。これYじゃないんだ。本当はね。しかし、日本語では変換出来ないのと中国語にするとUPした時に文字化けしちゃうのでYでいきます。
 中環の離島フェリーターミナルからは榕樹湾行きが20~50分間隔、索罟灣行きが1時間15~1時間50分間隔でそれぞれ所要40分。高速船なら25分で就航しているので、時間を気にしないでいいのが嬉しい。
 大手海鮮料理店はリムジンバスならぬリムジンファリーで送迎サービスも行っているので、食事だけに島を訪れる人も多い。
 この島は海鮮料理と、イカレタ欧米人が住んでいるってのでかなり有名。2つある埠頭の近くは欧米人好みのショットバーやら、海鮮料理屋、小物・雑貨を売る(ちょっとアートがかってる)店とか、江ノ島と香港の有名酒場街・蘭桂坊 (ランカイフォン)が合わさって0.5引いたような雰囲気。
 今回は榕樹湾埠頭からスタート。ファリーを下りるとまるでキーウエストの7マイル ブリッジの用な光景が(それほどでもない)、放置自転車と共に現れる。島が大きいから自転車移動でファリーで通勤の模様。
 真っ昼間っから酒飲んだり、ひなたぼっこしたりしてるイカレタ(失礼。スローライフの)欧米人が屯するオープンカフェや商店街がいわゆる南Y島銀座。
 ここから15分保手で、黄色い建物があるのだが、この南Y北段公立小学校こそが香港が生んだスーパースター・周潤発(チョウ・ユンファ)の母校。親族は未だ島在住。
 海岸までの道はあまち整備されていない田舎道で、真夏で暑かったためか、それとも島の流行なのか、なぜか変なカットをされてしまって、恥ずかしげな犬猫に出会う。
 4本の足下だけを靴下のように毛が残されて、あとは全身GI刈りの犬や、モヒカン猫など。己の姿に萎縮してなのか、一応に目をそらしてうつむき加減。
 榕樹湾埠頭からもう一つの玄関口・索罟灣埠頭まではハイキングコースになっているのだが、途中でギブアップ出来ない山越えとなる。
 洪聖翁湾と言う海水浴場の南から山道に入るのだが、ちょうどそこに、有機野菜やハーブを育てる小さな農園があり(現在は不明)、ハーブ茶とハーブクッキーやお菓子なんかを食べる事が出来、旬の野菜の即売もしている。
 あちこちから犬やら猫やらウサギやらアヒルやら…小さな小動物が顔を出すのだが、みんな奇麗に手入れされていて、飼い主の愛情が伝わって来る。
 当時は、若い元クリエイターの男性2人が脱サラ、Uターンしてこの農園を開いたと言っていた。今日本で人気のスローライフだ。香港って狭いからこんな時便利だよね。大都会の香港島で働いていても、故郷の田舎まで1時間もあれば十分に規制出来ちゃう。丸の内から1時間で軽井沢って感じだ。
 なぜか、頭と胃に利くと言う、マウントミントの冷たいお茶とクゥキーをご好意でごちそうになった。「ごちそうさまでした」。
 そしてトレッキング開始。
 右に雄大な海、左に緑濃い樹木の中を歩くのは爽快だが何せ暑い。
 途中に旧日本軍が潜んでいたとも、特攻魚雷艇を隠したとも伝えられている、神風洞があり(命名が安直)、中を覗いていると、どこからとも無く、女性の悲鳴にも似た甲高い声が聞こえ、腰が抜けそうになった。なにせ、ひとっこ一人居ない山の中だ。本当に足が震えた。すると、彼方から、トレッキングなのに、なぜか紙袋を下げたおやじが近づいて来る。女性の声は、大きくなったり、小さくなったり…。
 怪しげなおやじではあるが、一人よりはましなので、おやじの後をついて行こうと通り過ぎるのを待っていると、くだんの声は絶好調に…。
 分かったね。おやじ、網袋にどう見ても持ち運びようではないでっかいポータブル・ラジカセを入れて、ヘッドフォンもしないで、京劇を利きながら歩いていやがった。
 京劇の台詞だか歌だかが風に乗って、親しく聞こえていただけ。
 まあ、日本軍の要塞と言われている洞窟の事だが、香港ってわずか4日間で陥落しているんだよね。それも闘ったのは英国軍。ってことは香港島だろうが、九龍サイドだろうが、日本が占領してた訳だから、何もこんな山野上ににえっちら、えっちら魚雷艇を運んだとは考えにくい。作戦上、意味が無いと思われるので、まあ、この件については話し半分と言う事で。

写真は左が榕樹湾埠頭桟橋、丸囲み内が南Y北段公立小学校校舎、右はオーガニック・ガーデンのHerbo land
 

「小龍に乗って、いざ離島へ」長洲島 Cheung Chau

2010年04月25日 | 香港の旅
 中環ファリーターミナルから30分~1時間の割合で就航。片道1時間。高速船なら35分とアクセスはいいので、香港島への通勤圏内とされている。
 以前は、地元の人が夕方海鮮を食べに来る。夏場の小旅行くらいの何も無い島で、元々、中国では有名な海賊・張保(石川五右衛ってとこか?)一味が略奪した金銀財宝を隠していたと伝えられる静かな漁村だったのが、今では、道もきちんと整備して観光開発を進めた結果、小長城(ミニ万里の長城)とかまで造ってしまっている。
 そんな海賊のアジトは、島の西の端。岩場だらけの足下の悪い海沿いにある。入り口はわずかな岩の隙間で、人が入れるの? くらいに小さなしかも階段や手すりなどないから、直下式。中は縦横高さ共に1mくらいの空間になっており、ここが秘密の隠し場所。まあ、外からは分かりにくいが、真相は不明。私が訪れた時はなんと入り口は、いかにも中国的でペンキで投げやりに書かれていただけだったが、今はどうなのだろう? 中国人ってペンキ好きだよね。何たって世界遺産の故宮さえ、修復と言う名のおペンキ塗りしちゃったくらいだからね。世界遺産台無し。
 このセンスもさながら、近くには張保公園なんてもんもあり、犯罪者の名前を付けた公園っていったい…なのである。
 埠頭から真っ直ぐ東に行くと、島最大の東湾ビーチが広がり、夏場はマリンスポーツやリゾートのメッカとなる。確かに海は奇麗。今回紹介したいのは。そんな海沿いの小長城。長城と言いたかったsの気持ちは分かる、クネッた細い山道。廟や奇石がところどころアクセントとしてあるが、その形に見立てて命名した奇石に饅頭岩とか花瓶岩とか人頭岩とかペンキで名前書いちゃうのはいかがなものか?
 
写真は左上から時計回りに五行石(その形からリクライニング・ロックと呼ばれている)、張保の在府の隠し場所(とされている)の入り口、観音古廟(観音様を祀る)、花瓶石(だって)、饅頭石(無理矢理っぽい)、石刻(昔は野ざらしだったけどな)

「小龍に乗って、いざ離島へ」大嶼山 Lantau Islands

2010年04月25日 | 香港の旅
 香港国際空港、ディズニーランドでお馴染みの大嶼山も、空港移設前は屋外では世界最大の大仏がある宝蓮寺(ポーリン寺)が観光名勝で、何度目かの香港訪問で「行ってみよう」程度だった。
 現在ではMTR(地下鉄)利用も可能だ。中環の離島行きファリーはフェリーターミナルから30分~1時間間隔で就航。所要時間は1時間。高速船ならわずか25分とお手軽に行ける。ただし、埠頭は2つあるので、要注意。
 今回は、宝蓮寺に行く際には、梅窩埠頭前のターミナル発着の直行バス利用で簡単に行けるが、敢えて梅窩埠頭から約2時間のハイコングコース。
 まずフェリーコンコース前は休息花園(広場)になっており、一つの碑が建っている。何でも、宗代(960~1279年)宮廷料理人だった李昴英を讃える物らしいが李昴英って誰だ? 
 そこからターミナルを背に右手には、梅窩熱食市場(レストラン街)が並ぶがレストランと言っても屋台街、ローカル食をリーズナブルに食べたいならここ。
 更に道也に進めばレンタサイクルの店やリゾートホテルもある。この後は、なだらかの上り坂の田舎道に入る。で、先に何があるかと言うと、銀鉱瀑布公園。香港には珍しい滝があるのだ。瀑布は大げさだけど、岩肌と水の流れが山里チック。私が訪れた時は、どっかで見た事あるような揃いの白い修行服(?)を着た男女がなぜか手に花を1輪持って滝に打たれながら座禅していた(これ古い情報なのでこの団体の胃めは不明)。色んな人がいるもんだ。
 その先は結構な坂道になrので自転車ではキツいが、歩いても5分程で、銀鉱洞到着。かなり地味だが、ここが今回のハイライト。高さ2m、幅1m、奥行き40mの洞穴は清朝時代(1616~1912年)から鉄の採掘が行われていた中国の経済基盤。1896年に取り止めになってからは放置されていたが、まさか国際空港が出来、ディズニーランドが進出して来るとは思わなかったお偉いさんが何とか、観光名勝を造ろうと思ったのだろうね。苦肉の策で誕生。でも地味。
 その先は本格的なトレッキング・コースになり3時間は歩き続ける事になるので、ここで引き返すことをお勧めするが、行っておいてなんだが、大嶼山で大仏観て、精進料理食べて、余力があれば、飛鳥山登った方が楽しいよ。飛鳥山はあまり知られていないが、大嶼山の仏閣の裏にあり、地元っ子のハイキングコース。ちょっとした信州っぽい景観が広がる。

写真は左上から時計回りに文武廟(文字通りの文武息災祈願の神様だが、武人よりも文人のほうが格が上とされているらしい)、李シェフを讃える碑、梅窩熱食市場の入り口、銀鉱瀑布公園の滝、銀鉱洞休息所、銀鉱洞(奥には入れない)

「小龍に乗って、いざ離島へ」東坪洲 Tung Ping Chau

2010年04月24日 | 香港の旅
 中国本土に近い東坪洲 へは、KCR(九龍と中国・深せんを結ぶ鉄道)の大学駅下車。そこからは約10分程歩くのだが、説明がが難しいが週末、祝日の早い時間、下車する人はほとんど東坪洲へ行くので、後ろから着いて行けば良い。もし、分からなくなっても海に向かえば埠頭に着く。
 ここから、今回は乗り心地のいい、本当のフェリーで90分、東坪洲に到着。ここは、香港で唯一かな? 島を覆う珊瑚が観られるダイビングスポットでもあり、夏場はダイビングやサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむことが出来る。
 ただ、船が大きいため一度に大量輸送が出来るからか、1日がかりの人が多いからか、土曜日は往路2便、日・祝日は往路1便。復路はいずれも1便しか運行されていない。乗り遅れて取残されないように。
 マリンスポーツに興味が無くても、1976年6月に郊野公園及海岸公園に認定、2001年11月に香港第4の海岸公園に認められた美しい景観を誇る島なので、植物や野鳥観察もいいかも知れない。
 見所は、海と一帯となった岩肌で、龍が海に入ろうとしているような神龍落水や、何層にもなった地層の岩肌を観る事が出来る。
 海沿いを離れると、警察のキャンプ地(これと言って何? なのだが、アメリカの軍隊みたいな感じ)や、古民家とでも言おうか、中国の伝統的な民家(廃屋だが)、譯公病(寺院)など、風情のある建物も観られる。
 また、家族、友人連れでバーベキューを楽しむ人も多いと見え、バーベキュー・サイトもちらほら。バーベキューは香港人にとって、最大かつ最高の娯楽だからね。このことは、また別の機会に説明します。
 私が行ったのは冬だったので、そうではなかったが、夏場は一大リゾート地となるのだろう。
 因に朝9時の便で行き、17時15分まで船が出ないってのは、ただハイキングだけじゃあ、厳しすぎた。冬場唯一オープンしてた店で時間つぶしても、有り余る時間。しかも、風があるので肌寒く、海辺で寝そべる事も出来ず、こうなrことを予想して持って行った漫画本を読んでいた。
 トイレは店も香港島並で、奇麗です。公衆トイレも清掃が行き届きむしろ、香港島より奇麗。

写真は左上から時計回りにフェリーはほぼ満席で埠頭に到着、1枚の岩が海水の浸食で割れた更樓石、神龍落水、地層になった岩肌、譯公病、古民家


「小龍に乗って、いざ離島へ」塔門洲 Tap Mun Chau

2010年04月24日 | 香港の旅
 MTR(地下鉄)鑚石山(ダイヤモンドヒル)駅から96のバス約1時間、黄石埠頭からフェリーに乗船。ここまでがちと遠いが常泉寺館は25分。平日往復、土日、祝日は12往復しているので、どうやら塔門洲を含めた近隣の島民の足にもなっているようで、ほかの島と比べて便数が多い事から、比較的自由に島に出入りは出来る。
 埠頭付近は、干しエビや貝の干物などの乾物を売るお店が軒を連ね、これまでに見た事の無い離島の風景。島には繁華街らしき場所もあり、海傍街(ホイポン・ストリート)レストランや軽食店、雑貨屋もある。値段は、香港島や、九龍半島よりは若干高めだが、それは離島のことなので仕方なしとしようか。
 この島の見所は一つ。海を見渡す高台に建った天后古廟(漁師の神様だ)。廟の大門から一直線に伸びた道とその向こうの海。「ここは尾道か?」と思わんばかりの景色。この景色を観るだけでも行く価値有り。だが、これにて終了。
 まあ、後はなぜか生息する半野良の牛でも観ようか。まず、島に降り立つと、あちこちが何かの糞だらけなのに気付くだろう。「何かいる」と思いながら、山道が開けて土が観得る辺りに、いたいた、痩せこけた野良牛たち。
 実は、この数日前同僚から、アメリカの作家が書いて当時評判胃もなった、緊急時の避難の仕方みたいなタイトルの本を借りて読み、荒野で牛の大群に出会った時の逃げ方とか、サメに襲われた時の対処方法とか、ワニとか、「いったい、いち、どこで、だれが、こんな目に遭うんだよ」ってな事柄ばかりで半分バカにしていたのだったが、そんな自分の愚かさにすぐに気付かされたのだった。
 それは、人1人が通れるくらいの狭い山道。擦れ違うのはやっとだろう。そんな私の目の前に、牛の集団(大群と呼ぶには痩せっぽっちで迫力が無い牛が8頭くらい)が…。300m、200m、100m…と迫って来るではないか。多分、凶暴ではなく、何もしないのだろうが、tった1人で牛8頭と向き合ったら結構怖いもんだよ。
 道は1本。逃げ場は無い。「あいやー」である。そこでとっさに、散々バカにしていた脱出本を思い出した。「牛は横が見えないから、前から来たら脇に逸れろ」って脇道はない。どうしたでしょう? 崖(比較的なだらかなので立ったまま1m弱は行ける)方面に避難。
 イヤー、何が驚いたって、人間いつ何時何が役立つか分かったもんじゃないと言う事。
 海には呂字畳岩という書いて時のごとし、呂という文字に見立てた大きな岩があるだけ。そしえ一応ハイキングコースであろう道は終盤突如として墓地に入り込む。これがまた、怖い。右も左も前も後ろも墓。迷ったらと思うとかなりの怖さだ。
 そうそう、中国の墓は、沖縄の墓と同じです。
 そして数分、墓を抜けると突如広がる村落。漁民新村の名前から、漁師の村と言う事が分かるね。香港でバスケットがポピュラーとは聞いた事が無いが、なぜかバスケットコートが村の中央にあり、当然の事ながら誰も居なかった。
 島1周約1時間。小さな島ながら、警察署もある。日本で言うなら、黒島か?

写真は左上から時計回りに榕樹湾埠頭、島の東側小石灘、左手の石が呂字畳岩。右の人間と大きさを比べてみて、野良牛、天后古廟、露店の乾物屋
 

「小龍に乗って、いざ離島へ」東龍洲 Tung Lung Chau

2010年04月24日 | 香港の旅
 香港等の東。釣り人と、香港には珍しいキャンプ地があるため、アウトドア派や若者がちょっぴり集う(キャンプ自体があんまりメジャーじゃないから)。行き方はMTR(地下鉄)の西湾河駅から徒歩10分くらいのなぜか愛秩序湾海濱好演と言う、公園の中から突如出向。乗り場には看板も何も無く、船(こいつも難民船だ)が着くと、おっちゃんが下りて来て、おもむろに乗船口の看板を立てるだけなので、要注意。ベンチの前が乗船場だ。
 土曜4往復、日・祝日7往復のみの運行。所要30分。ほかに鯉魚門(レイユームーン)の三家村からも土日・祝日に運行されているが、こちらはなぜか往路よりも復路の方が便数が少ない。なぜだ?
 この島の特徴は、岩肌に打ち付ける波にある。南国の穏やかな海ではなく、どちらこt言えば、日本海的。そしえ、その波が洞窟になった部分に入り込んで、噴水の用に打ち上げるのだった。
 冒頭に触れたキャンプ地の先、岬の先って感じか? ただね、ろくな道もないばかりか柵なんて物も無いから、見とれていると、そのまま、「さようなら」の危険性大。草むらを歩いていたら、崖だったりもするからね。
 もう一つの目玉(?)は、砲台跡地。何でも明朝時代(1368~1648年)に要塞として開拓されて以後、1662~1722年には貿易の警備の為の砲台が造られた。そして、大砲8台と常備兵25人が駐屯したそうだ。
 その遺跡を1979年から3年がかりで修復し現在のように復元したそうで、発掘時は古代人の生息跡も出てきたそうだ。近くに無人で無料の展覧館もある。
 ここは体力的には問題なく、昔懐かしい日本の田舎に来たような感じ。畑の中にポツリ、ポツリと民家があり、畦道には電信柱。ちょっとした小浜島。ちょっとしたですよ。飽くまで。あんな狭苦しい住宅難の香港とは思えないくらいのどかです。
 何もしなくてもいい。ただ海を眺めながらのんびりしたいならここだ。
 もはや島ではトイレに行かないと前日から気合いを入れていたので、トイレ事情は分からないが、島には1軒軽食もとれる売店があるので、ここで借りるか、キャンプ場に仮設トイレがあったからどちらかだろう。売店では、買い物しなくても、おばちゃんが手書きのコピーした地図をくれた。
 香港の人ってせかせかしているが、離島はどこの島でも、まだまだ優しい人付き合いが出来る。

写真は左上から時計回りにフェリーから観た島の全景、あちこちに自然が造った洞窟がある、洞窟に打ち寄せ吹き上がる海水、古代人が残した石刻、砲台跡地の遺跡と展覧館、キャンプ場
 

「小龍に乗って、いざ離島へ」蒲苔島 Po Toi

2010年04月24日 | 香港の旅
 岩盤で出来た奇石で有名なと言うかそれしかない蒲苔島へ。
 蒲苔島,香港仔(アバディーン)の珍寶(ジャンボ/有名な水上レストラン)行き船着き場の右手のフェリー乗り場から、火曜、木~日の1日1往復のフェリー(ほかに赤柱、北角便もあり、岐路は別の港でも可能)に乗船。ファリーと言えば聞こえはいいが、どこからどう見ても漁船もしくは難民船だ。ベンチなんかほとんどないから、甲板に時下座り。
 そんな船なので乗船前にチケットの販売所も無く、乗ってから、おっちゃんが売りに歩く、バス方式だ。ただ注意しておかなくてはならないのは、復路のチケットも買っておかないと、満員の場合乗船出来なくなるので必ず買っておこう。
 島自体は何も無いので、まあ3時間もあればお昼も食べて十分だが、なにせ、船の便が無い。朝8時に出て、15時が一番早い復路。
 約1時間で蒲苔島埠頭へ到着。ここの売店で飲み物を買っておかないとひからびてしまうので、要注意。
 いきなり87段の階段を上って、いよいよハイキングはスタート。しかし、のちにこれはハイキングなて生易しいものではなく、行軍だと思い知らされることになろうとはこの時は思いもしなかった。
 ハイキング改め行軍のルートは2つあり、どちらを選んでもしんどいことには変わりないのだが、今回は「仏様の手」を拝ませてもらおうと、佛手岩方面を洗濯。
 30分歩く。島が岩で出来ているので、歩きづらい上に灼熱の太陽。日差しを遮る物さえ無く、クラクラする脳裏に浮かぶのは、「兵隊さんはこんな時でも歩かなくてはならなかったのだ。命の危険が無いだけでも儲けもんだ」。
 しかもこの島にくったらしいことに、上っては下り、下りては上るを繰り返すうちに膝はガクガク。人って、本当に疲れると上りよりも下りの方がキツい事に気がついた。
 見えるのは岩肌と海のみ、聞こえるのは打ち寄せる波の音。こうして蒲苔ハイキングコースを歩く事1時間、何もありゃしない。最初の奇石・拳頭岩(拳骨)まで耐えるのみ。拳頭岩からは奇石が続くので、逆からスタートしてもいいのだが、結局同じ道を引き返すか、ハイキングコースに出るかしか道はない。
 ここからは奇石の説明。手を握ってグーの形にしたって(左手だね。しかも親指は握ってない)拳頭岩。細長い石の上に丸い石が乗って、人のようだと言うので、僧人岩(お坊さんだってことなんだよ)。鳥亀石、これは本当に亀を上から見た感じだが、鳥ってのはなんだ。香港最南端の南角咀(たぅて碑もありゃしない)。佛様の大きな手、今度は開いた状態の佛手岩。
 そして最後の難関はビル6階分くらいはあろうかという階段を下って海面すれすれに残る石刻(簡単に言えば古代人の文字)。約2500円前の銅器時代の人が刻んだとされる文字がガラスケースに保護されている。
 とにかく体力に自信の無い人、運動不足の人は行っちゃ駄目。自分は翌日から1週間、手足が自由にならずロボコップ状態で過ごしました。
 かなりの高確率で二度と行かない。けれど、一度は行ってもいいんじゃないかな。
 島の西の高台には、天后廟(海の神様で主に漁の安全と大量を祈る)もあり、ここからの眺めはいいですよ。島のちょうど中央部には唯一のレストランもあって、50香港ドルくらいで昼食も可能。トイレはここでしか入れないので是非お勧め。ほかの島のトイレは、浅い穴を掘っただけの足場も金隠しも何も無く、さらに汲取もしないものだから…。想像してください。

写真は左上から時計回りにフェリーから観た島の全景、天后廟、海沿いの奇石コース、拳頭岩、鳥亀石、佛手岩
 
 
 

「小龍に乗って、いざ離島へ」始めに

2010年04月24日 | 香港の旅
 お買い物天国、グルメ天国のオメージが先走る香港。通常観光の目的もこれにつきると言っても過言ではないが、どこに行って尾人人人の雑然とした香港にも、自然がいっぱいの静かな島がある。
 アウトドア・レジャーの少ない香港では貴重な場所。開発も未だ途中の古き良き香港はいかがなものか?
 タイトルの小龍(シウロン)はジャッキー・チェンの愛称でもあるが、香港島と九龍を結ぶスターフェリーの相性だが、一般にフェリーのこと全般に用いられる。ただし、中国本土では通用しない。
 画像の質が悪いのですが、これは電子データを残しておらず印刷された物を撮影したため。ご容赦ください。
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