大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

銀河・流星の滝と層雲峡野営場

2011年07月17日 | 北海道
層雲峡のユースで停滞したがさすがに退屈してちょっと晴れ間が
覗いた10日の午後に見物に行ってみた。

銀河・流星の滝自体は初めての北海道訪問だった一家揃っての
トラピクスの格安旅行で見た事はあったんだが。
調べたら99年の6月初旬だったが、当時小学生の息子二人と
義母も連れて行ったんだ。
出発直前に俺が原因不明の無声状態になって家族は大喜びだった。
口うるさいのが一言も喋る事ができないんだから楽しかったろう。
家に帰り着いた翌日から声が出るようになったんだから
ご先祖様が悪戯したんだろうと女房と笑った。

久し振りに見た滝は「銀河の滝」は雄大かつ姿が美しい一級品の
滝だったが、「流星の滝」は単調で風情が無かった。
滝よりも岩の形の方が面白い。
秋には紅葉が凄いことになりそうだ。

  

銀河の滝の遠近2枚と流星の滝1枚。
クリックで弩迫力の姿を見ることができる。

野営場は「大雪」の風呂から下に見えたのがそうだと思って
便利だなあと思ったが、そこはただの園地で実際は10分以上
歩く辺鄙な場所にあった。

草地の地面、水洗のトイレ、水道もありバーベキューもできるなど
いたって便利・快適なキャンプ場なんだがちょっとヤバイ。
なんだか定住者っぽいのがいてちょっと独りでは不気味。
ユースに時々寝ていてたまたま一緒になった初老の夫婦が
長期寝ていて大雪を歩き回っていたが勇気があるなあ。
この夫婦には11日の歩きの時に赤岳の頂上で顔を合わせた。

そういうわけでここでの女一人の幕営はお勧めできません。
そのかわり団体でなら最高のテント場に大変身だ。
車数台で来てここで寝て一台をロープウェイ駅に置き
残りで銀泉台から入山すれば黒岳への周遊が楽チンだぞ。

    

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ガスバーナーを取り上げられる!?

2011年07月16日 | 山道具
北海道山旅で行きに羽田のスカイマークで手荷物を預けた時の話。

検査員がザックのなかのガスバーナーを出してくださいときた。

一瞬???

「どんな理由でなんだよ!」と早速絡んでみる。

「ガスの臭いがしていたら没収なんです!」

「そんなのは聞いたことも無いぞ!」

「規則なんで調べさせて頂きます」

「ふざけるなよ!バーナーが無いと山やれないじゃないかよ!」

「お願いします!」

「ちゃんと広報しないと俺ら山屋は困るんだよ!」

「航空会社さんが広報しているはずです」

後ろもいるし調べさせたが幸い臭いはしなかったらしい。

無事手荷物で預けることができたんだが、後日談が当然あるんだ。

帰りの旭川空港で絡んでやったんだ。

羽田の事があったんでバーナーを天蓋に収めてすぐに取り出せるように
していたんだ。
ところが何と何事も無く終了しそうになったからぶち切れた。

「羽田ではバーナーを調べられたがここではやらないのか?」

「ガスは残ってないでしょうから必要ありません」

「なに!来る時は臭いがしないか調べられたぞ!なんで首尾一貫しないんだよ。
 こんなんじゃあ山やる奴は迷惑じゃないかよ」

「すいません」

というような顛末だったがだ、下手するとバーナーを取り上げられる事態が
あり得るわけだ。当日の昼にガスを使った時などが心配だ。夕方か夜の飛行機の
場合に臭いがしないというのが100%とは思えないぞ。

皆さんよくよく用心しないと酷い目に遭いますよ。
まさか俺だけがこんな目に遭ってるんじゃあなかろうな。

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銀泉台から黒岳 2011年 7月11日

2011年07月16日 | 北海道
前日の夜に急遽晴れの予想に変わり、短いが待望の歩きができた。
群馬からのご夫婦の車に便乗させてもらい銀泉台に入った。
何だか書くのに疲れてしまったので写真を中心にコメントを
少々というスタイルでやってみる。

写真はクリックで大きくなる。左上の←で戻る。

         

上の段の3枚目は紅葉の撮影ポイント。白い花はイソツツジ。
雪渓をいくつか越したら下段真ん中の涼しい休憩場所があった。
群馬のご夫婦が涼しげな雪の上を歩いている。

    

赤岳稜線までは雪渓だらけだったが、さすがに上に出ると雪は消えた。
3枚目は赤岳頂上と白鳥雪渓。
右端は緑岳分岐とガスに巻かれる白雲岳。
この時期にここを歩いたのは初めてだったがさすがに花の種類が多い。

     

左からミツバオーレン、イソツツジ、キバナシオガマ、コマクサ、タカネスミレ、ミヤマキンバイ

  

ホソバウルップソウ、タカネツメクサ、チョウノスケソウ

ウルップソウは旬そのものだったし、大雪で初めてチョウノスケソウに出会った。
残念ながらピントが合ってない。本州のと違って葉っぱがやたら小さい気がする。

白雲分岐に着いたが去年と同じく北海への道に雪がべったりだ。
しかし去年より少ないのは花が出てきたのですぐわかった。
去年は雪しか見なかったんだ。



それでも相当な雪で滑ったら急斜度で落ち込んでいるからヤバイ。
去年と違って花が色々と出てきて楽しませてくれた。

   

イワヒゲ、ミネズオウとイワウメ、チングルマ 

白雲の雪渓の先のベンチで弁当にした。
クロスする連中は皆デカザックでトムラウシまでみたいだ。
一昨年の事故以来ますます人気が出てるらしい。

歩き出したら去年のクモマユキノシタだらけと違っていろんな花が出てきた。

 

なかでも目立ったのが上のオヤマノエンドウ。
なかなか旬の花が見つからないでこれになった。

北海岳を越えたら結構道が水で抉られており、特に赤石沢手前のベンチ周辺は酷い。
その後の渡渉してからの道も酷いことになっている。

   

エゾノツガザクラ、ミヤマタネツケバナ、キバナシャクナゲ、チシマクモマグサ

キバナシャクナゲはやっと旬のに出会えた。
銀泉台からずっと被写体を探していたがろくなのが無かったんだ。
チシマクモマグサはその内生育場所が無くなりそうだ。

    

左端は「これぞ大雪!」といった風景だ。
今年は去年に比べて残雪が少ない。二枚目のとおり夏道が見えている。
赤石沢の渡渉はもう少し水が増えると靴を脱いで渡るしかない。
石室側の道は三本にもなりそう。
石室分岐周辺も結構な花が咲いている。

黒岳への道には去年のチシマツガザクラはまったく顔を出していない。
リフトへの下りはいつものメンバーが揃い踏みだった。

   

ハクサンチドリ、ミヤマカラマツ、ウコンウツギとマネキ岩、チシマノキンバイソウ

途中でユースに泊っている外人カップルが雪に難儀していたのでストックを貸した。
聞くとスウェーデンから来たらしい。雪には慣れてるはずだがズックじゃ滑るぜ。

まあ最後の最後に好きな道を歩けたから万々歳だ。






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「美瑛ポテトの丘」と「層雲峡ユースホステル」

2011年07月15日 | 北海道
定宿の層雲峡のユースの他に今回は前泊で「ポテトの丘」に
夕食付きで泊った。
朝飯も食べたかったが電車に間に合わないので朝食はパス。
ここはあの有名な美瑛にあるのでもわかるが、小奇麗な
ペンション風の建物だった。
たまたま一緒になった同宿人によると食事もいいらしい。
でその夕食が下の奴だ。



鳥料理だったがまあまあ旨かった。スープかと思いきや
味噌汁だったのがご愛嬌。
ここはちょっと高目の料金設定だ。
会員価格で夕食付き5,040円だった。
談話室もゆったりしていた。
難点は駅から1時間以上歩くことかな。

定宿の層雲峡のユースの食事は初めてカメラに収めた。
朝夕二日分のを載せてみる。

朝食




夕食




ここの朝食はパンのみだが、食パンとロールパンの二種。
俺はロールの方が好きで3個は喰っている。

夕食は初めて食べたが期待通りに旨かったし、4日間違うのが
出てきたのでビックリ。
2種類程度で回していると思っていたんだ。
それから必ずデザートが付くのがいい(写真なし)。
初日は忘れたが、スイカ・リンゴ・メロンだった。

談話室は下の通りで独立の部屋ではない。本が結構充実していて
「バガボンド」が36巻まであったので読んでなかった十巻程を
読了した。



このユースの売りというか俺が気に入っているのは隣接する
「ホテル 大雪」と「朝陽亭」の風呂が割引価格で使えること。
「大雪」は550円、「朝陽亭」は600円。
俺は当然50円安い「大雪」に入りに通ったが従業員、風呂共に
文句なしだったなあ。

それから重大ニュースだが今までこの層雲峡みたいに公営の
ユースは会員・非会員の料金差が無かったんだが、国際ユースの
方からクレームがあって会員価格を今年から値下げした。
チェックインの時に会員証を見せること。
確か新大阪のユースも公営だったぞ。
俺の場合は350円x4日の1,400円が浮いた。

(注)
層雲峡ユースホステルは2017年春に廃業した。


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美瑛岳から白銀荘 7月7日

2011年07月15日 | 北海道
降り出したら結構な斜度で、ここは”急坂足元注意”という
エアリアにまあ納得。
しかしそれ程のことも無いんだがなあ。
花もそこそこ顔を出してくれるが目新しいものは無い。


見上げた美瑛岳の山頂

あれ、彼女は下りは案外と速くないぞというか、まったく
普通のペースじゃないか。
本当に凄い奴は下りがメチャクチャに速いんだが、まだ
その域には達していないらしい。

案外と長くてウンザリしてきたら危うく転びそうになった。
くわばらくわばら、こんなとこで怪我でもしたら女房に
笑われてしまう。
さて降り着いた美瑛富士の分岐に彼女がいて「標識が雪に
埋まってるんですよ」と言った。
まあしかしここは左に行くのは一目瞭然。
「こっちだ」と言ってさっさと左の道をとった。
後ろで「登りなんですけど」と声がしたが無視。
ちゃんと説明してやればよかろうに阿呆なオヤジ。

暫くトラバースしてから下りに入って結構歩いて沢が
やっとこ近づいてきた。
根曲がり竹の竹の子があちこちに出ていたので4本ばかり
採ってみた。
そうこうしているうちに雪渓に降り立ったが、これがなんか
いやーな奴なんだ。
横に歩くんじゃなくて右斜めに降りていくんだが、右手が
沢側で落ちたらヤバイ。


厭らしい雪渓

降り立ったところが狭いしなんだかアイゼンとストックを
取り出すのが面倒でそのまま降りたんだが、これが失敗。
緩んだ雪だから前足を踏み出すたびにズルッと滑る。
しっかり踵で蹴り込めばいいんだがどうも上手くいかない。
最後のところで滑ってしまい危うく飛び出すところだった。
どうにか体を回転させて事なきを得たがこりゃあ後続の
彼女もヤバそうだ。

ちょっと待っていたら降り着いたので「へっぴり腰だと
滑るから気をつけろよ」と叫んだ。
丁度後ろにストックを持ったオヤジが来たから「そのオジサンの
後から歩け」と言ったが先に歩き出した。

どうも危なっかしいなあと思った瞬間にあっという間も無く
滑って落ちていった。
3人とも声一つ出せない瞬時の出来事だったが、幸いに
オヤジによれば歩いてるらしい。元気な声も返ってきたから
一安心。
下から行けないかと急いで降りてみたがとても無理で、
アイゼンを持って引き返した。
現場に辿り着いてみたらこのオヤジに後続のオバン二人が
ビビルので滑落のことは黙っていてくれと念を押された。

雪渓の縁を登ってきているらしい彼女に声も掛けられないが
仕方が無い。
見ると最初のオバンは危なっかしいがどうにか渡り終えた。
ところが二番目のが酷かった。
こんな所でダブルストックなんで谷側のストックは仕舞って
一本で歩けと叫ぶ。
山側のストックもやたら遠くを刺すのでもっと体に近くしろ
とどなる。オヤジも一緒に喚いて何とか渡り終わった。

オバンどもは礼をいって降りて行ったが俺は今から大変。
「アイゼンを投げるぞ」と叫んだら「要らないですう」だと。
自力で大分登ったらしく声が近い。
姿が見えてザックを引き上げるのに竹を掻き分けて近づき
どうにかこうにか引き上げた。

暫くして登り終えたが下がブッシュだから良かったんだ。
そういえば俺もM氏との朝日の縦走でやらかしたんだった。
元気な声で「ヤッター」、その後なんと「飛んだカメラを回収に
降りたいのでロープありませんか」ときやがった。
こっちとしてはそんな馬鹿なことはやらせられないから
「冗談言うな。そんなのほっとけ。命あっての物種だろうが。」と
返した。まあ命知らずにも程があるってもんだ。

喉が渇いたんだろう「水が飲みたい」といったが持って来てない。
俺のザックの所まで降りて飲ませたが、傷一つ無いんだから
本当に強運な女だなあ。
ああ、それから降り出す前に「生還記念に写真お願いします」と
ガッツポーズ。
しっかり撮ってやったがまあこのブログでの公開はよそう。
肝が据わっているというか、向う見ずというか良く分らん。

現場で俺たちが藪と格闘している最中に山慣れた初老パーティーが
登って行ったがさすがにビビッて上の別ルートを使った。
クッキリと滑った跡が付いているんだから当分ここを歩く奴は
ビビリそうだ。


別ルートを行くパーティー

降り着いたポンピ沢で彼女が飯を奢ってくれて、いろいろ話し
したが、山やりだして4年目でボルダリングやってる由。
本人曰く「ボルダリングのお陰で腕力が付いたのが幸いだったけど
男が引く引く」との事。
いい女なのによっぽど男が馬鹿なんだろうと思ったが口には
出さなかった。

まあそんなこんなでそれからの長ーーーい道を歩いて白銀荘に
辿り着いた。
他にも一杯書くことがあるがここらで止めよう、とんでもない
大長編になりそうだから。


雪渓遠望

よく見ると一番狭まった所から右に藪漕ぎすれば登山道に出たんだ。


途中に出てきたエゾコザクラ(色が良かった)
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十勝岳から美瑛岳 7月7日

2011年07月14日 | 北海道
小休止の後鋸岳方面へ歩き出したが、先行する3人の姿はもう見えない。
一面茶色の風景の中をほぼ直線状に地面に立っている美瑛岳への標識に沿って歩く。
近づく鋸岳の岩壁がまるでグランドキャニオンのミニ版に見える。


何だかまるで月面

いやあ、こんな一見シュールな山の姿はここしか見られないかもなあ。
殺伐とした風景ともいえるが、案外と魅力的な景観に感じられて面白い。


小さな椅子?

ちょこちょこと出てきたんだが、最初は厭に小さな椅子だなあと
思ったがあまりにお粗末でそうではないと気付いた。
火山活動の観測用の物だったのだろう。

  
鋸岳三態

デコボコの岩壁の上を歩いてみたら結構楽しめそうなんだがなあ。
鋸岳という名前の山はあちこちにあるがここのが一番ピッタリだ。
この鋸岳を越えてからの緩やかな下りはメアカンキンバイだらけだ。
まだ小島があちこちに散らばっている状態だがそのうちに一面が
メアカンキンバイだらけになるんだろう。あとどれほどの時間が
かかるのか分らないが、見てみたいけどちと無理だよなあ。


メアカンキンバイ

美瑛への登りにかかったら下の4種類が次から次に出てきた。
さすがにこれだけ出てくるともういい加減にしろよなあと
思えてくるから勝手なもんだ。
まあ背が低くて派手ではないんだが、それなりに可愛いのになあ。

 
ミネズオウとコケモモ、イワウメ

なかでもエゾノツガザクラは大勢力を誇っていた。これは昨日から
そうだったが、色の濃いのと薄いのがあるらしい。
濃い方が派手で俺は好きだなあ。


エゾノツガザクラだらけ

案外と近くに見えた美瑛岳の稜線もやっぱりというか一筋縄では
いかず、なかなか辿り着けない。
暑さが半端でないからいつもの通りに折りたたみ傘をさして歩く。
初老の夫婦とすれ違ったがわざわざ道をはずして俺を待った。
それ程避ける必要も無いのになあ。
本当に無頓着なのが多すぎるぜ。

やっと近づいて見上げる美瑛の稜線はいやに岩っぽいぞ。
なかなか分岐が現れず、結局美瑛富士が見えるところまで
歩かされてしまった。
後ろを振り返って見てみるとあの彼女が歩いていてびっくり。
1時間近くは遅れて歩き出してる筈なんだが相変わらず速い。


美瑛岳稜線


十勝遠望


分岐から登りだしてすぐに十勝岳方面への標識が出てきて?
それじゃあもっと手前に美瑛岳への分岐があった筈だがなあ。
しかしまったくそんな物は見当たらなかった。
頂上に着いたがここにも山頂の標識がない。
おおらかというか無頓着というか、まあ名前など書かなくても
分っているから必要ないもんなあ。
富士山頂に富士山という標識など必要ないわなあ。

しかしトムラウシ方面の眺めは素晴らしいぞ。
残念ながらあのギザギザの頭が見えない。
その左の旭岳も雲に隠れているが、あちこちに散らばる雪渓の
白い色が美しい。

しばらくして到着した彼女にさっきの分岐の話をしたが、やっぱり
見かけなかったと言っていた。
向こうからの入り口は何らかの理由で使えなくしたんじゃとの意見。
そういうところだろうがそれならこっちからの標識も外すべきだと
思うんだが。
ひょっとするとこっちからは迷うことも無いが向こうからは迷い
易いのかも知れない。

この頂上の売りは当然北の表大雪の山々の連なりが一望できる事だ。
これを見たら体力と食料さえあればそのまま歩いて行きたくなるわなあ。


美瑛富士とオプタテシケの先にトムラウシと大雪

彼女の方が先に歩き出したが、あれれ間違って元に戻っているぞ。
即そっちじゃないぞと教えた後、暫くして俺も腰を上げた。

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上ホロ避難小屋から十勝岳 7月7日

2011年07月14日 | 北海道
何だか良く寝られないまま朝になってしまったが、
あの山岳会二人組は言葉通りに2時には出かけた。
俺は水が無いので汲みに出ねばならず4時に起きだした。

隣の旦那も起きていたので水場の場所を聞いたら
一緒に行ってくれるとの事。
外に出て歩き出したが途中で彼が滑って引っくり返って
しまった。怪我が無くて良かったが申し訳ない。
昨日の到着時に汲んでおくべきだったよなあ。

山岳会組が掘った穴に着いたが凍っていて駄目。
昨日降りてきた雪渓の末端に行ってみたがここもアウト。
結局雪を溶かして水を作る事にしたが結構な雪がいる。
タオルを使って濾したが後で見たら黒い粉だらけだった。

そんなこんなで出発は6時になってしまったが、あの
テントの御仁はまだ起きていないみたい。
三人組も出てきたが俺が先行した。
稜線に出てみたら上ホロと富良野が結構格好いい。


昨日アイゼンで降りた雪渓

斜度が無さそうに見えるが上からだと結構な感覚なんだ。
おまけに下がブッシュでなくて岩というのがビビル。


朝焼けとテント


上ホロと富良野

歩きだして眺めた十勝岳は薄緑のベールを被ったみたいで
なんだか優しい表情だ。
すぐに追い抜かれた3人組みが遥か先を歩いているが
なかなか絵になっている。


先行の3人

途中で見た三段山のルートはちょっと躊躇するほどの嫌らしさ。
崩壊箇所があって通行禁止だがその方が無難かも。


歩きたいとは思わないルートだ

俺の影が山肌に黒く浮かび上がっていたのでお遊びに撮ってみた。


右下の黒い粒が俺

十勝への登りは遠目と違って岩屑の道で歩きにくい。
ただ下を見て黙々と歩くが途中でやたらと速いオヤジに
追い抜かれた。
頂上に着くと先行の3人組が出かけるところで、やたらと
早いオッサンが来たでしょうと聞いたら岩の影で食べていた。
俺が写真を撮っているうちに立ち上がったから何処に下りるのかと
聞いたら戻るとの事。
十勝岳温泉を4時半に出て7時過ぎに十勝の山頂とは凄い。


噴煙が三箇所

頂上には山名表示板も無くてなんだか寂しい百名山。


なんだか?の山頂です





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上ホロ避難小屋の夜

2011年07月13日 | 北海道
着いた小屋は存外に小さいし、1階は湿っぽくて
床に水が浮いていたりする。

2階に上がるともう横になっているのもいるが
数えてみると俺を入れて6人だ。
あの彼女はと見ると一番奥で寝てるらしい。

到着が18時だったし、早速飯を作る。
簡単にレトルトの炊き込みご飯とアマノのカニ汁。

隣では地元の山岳会のメンバーと思しき二人が飲んでいる。
超ベテランのオヤジの話を新入りがかしこまって
聞いているといった風情だが、そんなに大袈裟に
相槌を打たなくてもいいんだぜ。

隣の夫婦の旦那が起きたんで、あの奥で寝てる人が
一番早かったんでしょうと聞いたらあれは連れとのこと。
じゃああの山ガールは何処に行ったんだろう。
何か変だよなあと思いながらトイレの帰りにふと先を
見たら、グリーンのでかいテントがデーンと座っていた。
なんだテントで寝ていたのかと納得だが、それにしては
ザックが小さかったよなあ。
テントはとても一人用には見えない大きさで3-4人用?
何だか良く分らんが訓練かな。

戻ると山岳会組は朝2時には起き出すとかで寝支度を
始めていた。
夫婦組は大阪の吹田からとかで、もともとは北海道の人。
連れの年配の女性は富良野山岳会のベテランの由。
この人たちにあの彼女の話(荷物を背負っての富良野のピストン・
ソロでテント泊)をしたら、頑張るわねえ目指すところが
私達より数段上なんじゃないのとの感想。

まあ足は早いは結構な荷を背負うはと「山ガール」では
無さそうではある。

山岳会の若い方は寝てしまったがベテランの方は何かいろいろやっている。
何時ものようにウォークマンでコルトレーンやら陽水、浅川マキなどを
聞いて寝ようと思ったがなかなか寝られない。
まあ何時もの事だから気にせずに聞きまくった。

夜中にトイレにいったが凄い代物だ。
扉は自転車のタイヤチューブみたいなので閉めるは、ボットンの
穴がでかい割りに足の置き場が超狭くて落ち込みそうで怖い。
もうちょっと広い方がいいし、明り取りの小窓くらいあっていいだろうに。
紙は持ち帰りだったが幸い大はしなかったから良かった。

久し振りに満天の星空を見たが、夏の大三角の星の位置が
あやふやで頭が豆腐状態だ。
直角のところの星はデネブでその近くがベガ、遠いのが
アルタイルだったかな?
北には北斗七星とカシオペヤがあるが北極星がどれだったか
忘れる始末なんだから呆れる。

隣の若いのが寝相が悪くて俺の体にぶつかって来るので
蹴飛ばしてやったが駄目。
仕方が無いから夫婦組の旦那の方に寄らせてもらった。
どうせなら先輩の方に寝返りを打てばいいだろうによっぽど
怖いのかなあ。


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富良野岳から上ホロ避難小屋まで 2011年7月6日 

2011年07月13日 | 北海道
前夜寝た「美瑛 ポテトの丘」を6時半頃に出て
美瑛駅を目指した。
途中で電線に留っている小鳥がいたので写して
拡大してみたら首が朱色になっている。
道の脇にあの「タカネマンテマ」そっくりの形状の
背の高い花があった。


タカネマンテマそっくりの形だ

なんだかダラダラと長い道で結局1時間以上もかかった。
駅の手前に俺と同じくコルトレーンが好きな男の店なんだろう
「J コルトレーン」という名の喫茶店があった。


普通の旅だったら絶対に入っていたなあ

コンビニで買った弁当を朝飯にしたが、客に向かって駅員が
挨拶しても誰も何にも返さない。
これが北海道流なんだろうか。

乗り込んだ電車は空いていて山ガールが一人いた。
上富良野で一緒に降りたから富良野岳だろう。
バス停で待ったが退屈で車で来てトイレを使ったオヤジと
話したら姫路からきたとかで、助手席には奥さんがいた。
夫婦で車で北海道旅行ねえ、なかなか良さそうでこの後も
結構いたぞ。
俺達夫婦では絶対に無い選択肢だが。
遊ぶ時ぐらい一人でいたいし、相方もそう思っている筈。

さて町営バスがやって来て乗り込んだが、バアチャン3人と
若い女性二人組、オジン一人と中年夫婦一組とあの山ガール。
半分は吹上温泉で降りたみたいで(記憶が定かでない)
山をやる二人と女性二人組が終点の凌雲閣までだったかな?
それからすぐの登山口で入山届けを書いたが、後で考えると
ちょっと?の書き方をしたみたい。
目的地は上ホロ避難小屋、富良野岳経由、下山は白銀荘。
これは目的地は富良野岳で上ホロで寝て、十勝・美瑛経由で
白銀と書くべきだった。

俺が先行したが三段山分岐で早くも追いつかれた。
書いたのを見たのだろう、「同じ神奈川ですね、ルートも
同じみたいです」といわれた。
横浜に住んでるらしいが山の横浜人口はメチャ多いなあ。
山で会わないことがないんだから相当な登山人口だ。
よく見ると結構逞しいし、定番のストックを背負ってない。
格好は山ガールそのものだがちと何かが違う。
どっちかというとタイプなんだが、ガキの頃から好きな子には
意地悪をする方だったんで夜もそっけない態度をとりそう。
まああっちも「下手に声掛けないでね」といった風なんでいいか。
この時は翌日4-5時間も一緒に歩く事になろうとは知るはずも無い
二人だったんだ。

何だかドストエフスキーの長編張りの記録になってきたなあ。
まだ歩き出したばっかりなんだぜ。

雪は結構あるが大して危なくないなあ。ウコンウツギも咲き始めで
緑っぽいぜ。しかしいくら歩いてもあの「凌雲閣」が小さくならないのは
張り合いが無いなあ。
上ホロ分岐も雪の下だが、丁度そっちから下山してきたオヤジが稜線は
強風で、堪らず降りてきたといった。
この先でネットに出ていた雪壁状の所が出てきたが5-6段で大したことないぞ。

やっと富良野岳の分岐に辿り着いたが、道を外れた所でバアサン二人が飯してる。
北海道の連中は結構無頓着だなあ、もうちょっと山を大事にして欲しいよなあ。
山頂めがけて空身で登りだしたら、あの先刻の女性がもう降りてきた。
何で空身で行かなかったんだと余計な事を言ったら、「ボッカ訓練なんで
いいんです。展望はガスで駄目でした」と返された。
よせばいいのに「俺が着くころには晴れてるかもなあ」と返してしまう。

花は見たかった「エゾノハクサンイチゲ」が斜面を埋め尽くしていて嬉しくなるなあ。


それほどの広さは無いが

それから先で雪の上を歩く所が出てきたが危なくは無い。
頂上に着いても彼女の言葉通りガスで見晴らしは悪い。
原始が原方面に少し歩くと結構な花が咲いていて楽しめたし、時折ガスが
晴れてまるでゴルフ場みたいな景色が広がった。


ガスの晴れ間に原始が原

分岐に戻って歩き出したところで変な事に出くわした。
俺がザックを背負おうとしていたら、上ホロへの道で「帰ろうか」という声がした。
首を回すと中年女性とおぼしき人がいたが、やおら歩き出したら姿が見えないんだ。
戻っては来ていないし、先を見ても姿が無いからキジ撃ちでもしているんだろうと
思ったんだが何だか腑に落ちない。
うーん、一体何だったんだろうかなあ。

三峰山への結構な上り下りをこなしてやっと上ホロ山頂への分岐に着いたが
当然巻き道だ。山頂なんかどうでもいいから早く小屋に着きたい。
結構歩いたら斜度のある少し大きめの雪渓が出てきて持ってきたアイゼンを
久し振りに履いた。
降り着いて先のほうに小屋らしきものが見えてほっとしたが、雪だらけで
小屋から上しか地面が見えていない。

富良野岳の気に入った花達


チングルマとエゾノツガザクラ


ショウジョウバカマ


エゾノツガザクラ


エゾコザクラ(色薄し)


イワウメ
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北海道は梅雨がしっかりあるぞ

2011年07月13日 | 北海道
参ったね、しっかり梅雨があるんだよ。

本州の梅雨が早くあがるから必然的に
北に押し上げられた梅雨前線が北海道にかかるわけだ。

俺みたいに雨が大嫌いな猫派の山屋は7月の後半から
じゃないと遊べない。
という事になると見る花達が限られてくるなあ。

雪が大量に残っていればそんな事は無いだろうが
そうでなければ白系の花は見られなくなるかも。
エゾノハクサンイチゲ、チングルマなど。

それとエゾノツガザクラ、ミネズオウなどの
今回よく見た花達も散ってしまっているだろう。

それはそれで諦めてその時の花を楽しむしかないな。

帰る直前の11日が晴れたので何とか大雪の散歩を
楽しんだが3日間の停滞には参った。
帰る日の午後からは晴れ間が広がっていたがまだまだ
すっきりしないだろうなあ。



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11日に銀泉台から黒岳へ歩いた

2011年07月11日 | 北海道
奇跡的に晴れの予報となったので急遽歩いた。
待望の歩きでラッキーそのものだった。
もう北海道も梅雨があるから7月後半からしか
雨の心配の無い歩きは無理かも。

PCの反応が遅すぎるのでとりあえずの報告のみ。

銀泉台からは殆どが雪で、雪の無い道は沢状態だ。
赤岳から小泉岳までの稜線はオヤマノエンドウ、
メアカンキンバイ、ミヤマキンバイ、ウルップソウ
コマクサなどが咲いていた。

白雲分岐から白雲岳下の雪渓までにはチングルマ、
キババシャクナゲ、エゾノハクサンイチゲ、
エゾノツガザクラ。
雪渓から先は去年のクモマユキノシタと違って
メアカンキンバイ、イワウメ、オヤマノエンドウ
などが幅を効かせていた。

赤石沢の渡渉点は水量が多く跳ぶのはギリギリ。
潔く裸足で渡ったが良いだろう。

黒岳からリフトまでの残雪は殆ど危険は無い。
花は何時も通りのメンバーが咲いていた。
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富良野岳から美瑛岳の残雪情報

2011年07月10日 | 北海道
結局4日間も層雲峡のユースに停滞となり
前半の富良野岳ー美瑛岳のレポだけになってしまった。
今日は本格的な雨と風で当然停滞だし、11-12日も
雨確実で登るのは無理。
前半の情報を書いてみよう。

花情報は昨日簡単に書いたが結論は北海道の梅雨明け後に
歩いた方が楽しいと思う。
俺の場合はエゾノハクサンイチゲが一番見たかったから
まあ満足ではあった。

昨日ちょっと触れたが結構な数の雪渓が出てきたが、その内の
一つで、俺の後ろを歩いていた横浜の女性が目の前で滑落してしまった。
自力で無事生還したが、声で元気付けることくらいしか
できなかったのが情けない。
これは帰ってからまた詳細に書くことにしよう。
なんかこの事のための山歩きだったともいえるので。

さて残雪は情報通りの量だったがさすがに稜線上には富良野岳の
山頂前にあったくらいだったが、雪渓が多く残っていた。
富良野岳稜線までの雪渓は大丈夫だし、その後に出てくるのも
そんなには危なくない。
問題は上記の雪渓だ!

これは美瑛岳を降りきってからポンピ沢への途中に出てきた。
尾根を乗り越してポンピ沢直前に出てきたが、右斜め下に降りる
いやらしい奴だった。
これは前足でしっかり踏み込まないと滑ってバランスを崩す。
怖がらずにしっかり立って歩くようにしないとまずい。
実は俺も最後で滑ってヒヤリとしたんだ。

これと上ホロ避難小屋の直前に出てくる雪渓(巻き道の時)が
やっかいで、アイゼンがあった方が安心だ。
俺はここはためらわずに使った。

以上の二箇所が要注意だ。
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富良野岳ー十勝岳ー美瑛岳花情報

2011年07月09日 | 北海道
美瑛岳から下山後は天気悪く層雲峡で停滞中。
ユースのPCでとりあえず花情報。

残雪は情報通りに結構あって最後にとんでもない
事態が起こってしまったが、詳細は後日に回して
花の事を書く。

富良野岳はエゾノハクサンイチゲが旬。意外とエゾコザクラは
少ない。
あとはエゾノツガザクラ、チングルマ、キバナシャクナゲ、イワウメ
あたり。思った以上に花の種類が少ない。

富良野岳から美瑛岳までの間はエゾノツガザクラ、メアカンキンバイ
イワウメ、キバナシャクナゲ、ミネズオウが多い。

まだ時期的に早いのだろう。
もっと種類が見たければ一週間以上先が良いかも知れない。
自信は無いからネットで最新のをゲットすべし。
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いよいよ明日から北海道だ!

2011年07月04日 | 北海道
とうとう出発前日になってしまった。

なんとか腰もほぼ平常時に戻ったみたいだし、
天気も8日が雨っぽいがこれも確率的には
そう高くないからまあまあだろう。

いろいろと検討して結局6日の初日は十勝岳温泉から
富良野岳を踏んで上ホロ避難小屋までにする。
エアリアのCTだと小屋まで6時間半だから
いくらなんでも18:30には着くだろう。

逆コースは最初の望岳台までの1時間の歩きが
かったるいし、CTが9時間近いのはちと辛い。
二日目の下りの雪渓歩きがちとやっかいになるが
天気は良さそうだし迷うこともなかろう。

7月3日のレポを見ても雪は相当なもんだ。
雪はちと苦手なので6本爪を持っていく。
ネットのおかげで直前の様子が分るのが助かる。

しかし食料が嵩張るなあ。
大雪用のは層雲峡のユースに送っておこう。
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富良野岳は残雪が大量だぞ

2011年07月03日 | 北海道
大雪もだが去年と同じで雪が多過ぎだ。

まあ時期も少し早いのもあるが。
去年の大雪は海の日の連休の時だったが
凄い残雪で白雲岳手前のチングルマや
エゾコザクラの群落が見られなかったんだ。

黒岳への道が雪だらけみたいだから
今年も花は余り期待できないかも。
大群落は無理でもそれなりに楽しめるから
いいんだが。

あのクモマユキノシタとチシマツガザクラの
大群落も今回は早すぎるだろう。

銀泉台から登るのも考えていたが即中止だ。
雪ばっかりで花などまだまだだろうから。

富良野岳はこの時期に雪壁状の所が一ヶ所
出てくるらしい。
おまけに稜線上にも残雪があるんだから
半端じゃないぞ。
稜線上の道脇の花達に期待して歩こう。

しかし去年からやたらと雪が多くなったなあ。
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