まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

とっさの判断

2007-11-16 15:14:36 | モブログ

「なあ、よりによって、あんなときに蔵から出してしもたや。」と、マサチャンママは嘆く。
あんな時とは、火事の日の午前中。出してしまったものは、三女の結婚式に着る留袖をはじめ小物一式、及びご主人の紋付羽織袴。蔵から出して、その時水浸しになった部屋に広げておいたそうな。
火事と聞いて、何よりも早く持ち出したそうなので、私は「よく思い出したじゃないの。」と感心した。でも、彼女はそんな日に蔵から持ち出したことを嘆く。家に関する貴重品は持ち出せても、家の人は、他にはどうすればよいか分からなかったそうだ。調剤室のコンピューターなどは、手伝いに来た人たちがこれは大事じゃないの、と、判断して持ち出した。家の人ではない。

私がそんなことに出会ったら何を出すだろう、と考えると、一応の貴重品がばらばらにあることが恐ろしい。
一気に持ち出せるだろうか?どこにあるかとっさに思い浮かべることができるだろうか?
でも、ひと所にまとめておくのもこれ又不安だ。いっそ貴重品なんてない方が気楽かなとも考える。そして、あ、まあ、考える間もなくどうせないか、と開き直る。

マサチャンママの薬局は、近所づきあいも古いから、持ち出した品々をきちんと保管してくれる家々がある。消火活動でぬれた大量の品々を引き受けてくれる家がある。そのおかげで心おきなく店の後始末にかかることができる。

横浜の家が災害にあったら、横浜友にお願いする。
今日から当分何を持ち出すべきかシュミレーションするから、どうかよろしく、今からお願いする。そうでないと、とっさに何をどこに預けようなんて考えられない。
若いからしっかりしているYさん、あれとあれを頼むね、保管場所覚えておいてよ。
その点に関してはやや不安なTさん、お家広いからあれとそれとパソコン頼むね。
例え玄関にある傘を持ち出したとしても、よろしく頼むね。

追)
全焼したお家のうち、3軒はお年寄りの一人住まいだ。
お一人は、近くの親せきが経営するアパートに引っ越す。
お一人は、首都圏に住む長男が迎えにきて、今日の4時の船で一緒に行く。
いずれにしても、胸が痛くなる話だ。

コメント
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